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2014/10/28

北摂の三草山

 涼しくなってきて山サイに適した季節となってきた。兵庫県の猪名川町と大阪府の能勢町の境に位置する三草山が今回のターゲット。山の南麓、猪名川の槻並を周回の起点・終点として、クルマからMTBを下す。集落のはずれの道路わきのスペースで出発準備をしていると、私のクルマの前に止まっていたトラックから山仕事の作業員が出動。13時だ。少し遅れて私も出発。北方になだらかな山容を見せているのは、三草山の西隣の滝王山のようだ。
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 三草山に向かって北上を始めるとすぐに工事車両が道を半分塞いでいた。農家の庭に立つ大木の切り出し作業だった。
 槻並の集落を過ぎると、最奥の仁部の集落を懐に抱いた三草山が見えた。
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 集落を進むと道はどんどん急勾配になっていく。インナーローでゆっくり上る。集落の奥からコンクリート舗装のダブルトラックとなるが、依然勾配はきついまま。帰宅後に計算してみたら、仁部から峠の手前までの平均勾配は10パーセントを越えている。
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 三草山登山口となる才ノ神峠に到着。ここは、三草山と滝王山との鞍部。いつの間にか大阪府能勢町へと入っているようだ。お地蔵さんがおられ、能勢町最古の道標が建つ。標高は416m。スタート地点の槻並が135mほどだったから、270mほど登ったことになる。山頂までは、あと150mだ。
 あと特筆すべきは、舗装・未舗装のダブルトラック、三草山へのシングルトラックを含め、峠から計8本の道が放射状に広がっている。軽トラックが一台やってきて、別の道を去って行った。能勢町側からきて能勢町側に行った。
 さて、三草山の頂へのシングルトラックに取りつく。出だしは階段。さらに中盤にも階段があった。ひたすら自転車を押して登る。
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 14:54、山頂到着。標高は564m。広くてなだらかな疎林の丘といった雰囲気。南側が伐採され展望が開けている。三草山は、ちょうど北摂の山々の南端に位置していて、しかも猪名川の流れの延長線上にある為、大阪平野が見事に見渡せる。眼下には田園、そしベッドタウン、伊丹空港、さらには大阪中心部梅田や難波の高層ビル群がはるかに望める。あべのハルカスは、と目を凝らすが遠くが霞んでいて確認できない。空気が澄んでいれば梅田のビル群の奥に見えるようだ。山頂に設置されているパノラマ写真を見て、大阪ドームも確認しようと思うが、これもはっきりしなかった。右手には六甲がそびえる。しばらくしたら伊丹空港から飛行機が飛び立った。
 山頂の展望を楽しんだら、15:11下山開始。短いシングルトラックは、階段があったり、急過ぎたりで、残念ながら乗車率はあまり高くない。テクニック次第なのだが。
 15:29、才ノ神峠に下ったら、来た道を降りるのでなく、北西へ向かうダブルトラック。滝王山の山腹をほぼ等高線に沿ってトラバースしていく。
 例によって、本日のコースも「関西MTBツーリングブック」を参考にしている。そこには「荒れた林道」、「休みながら走らないと厳しい」という風に記されている。その「ツーリングブック」発行から22年が経過、道の荒れ方はさらに進んでいるようだった。
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 出だしからしばらくはダートを快適に走れ、「(荒れているから)かえってそれが楽しい」という「ツーリングブック」の記述にうなずける状況だった。しかし、その先ひどいガレ場があらわれて乗車不能となる。とぼとぼとMTBを押して歩き、カーブの向こうにがれていない路面が見えてほっとしたのもつかの間、今度は深さ30cmも掘れた溝があらわれた。結局、その先ずっとガレ場と溝が交互に現れ、全く乗車できなかった。ダブルトラックとはいえ、4輪車はスズキジムニーのような強力なオフロード車でないと無理だろう。驚くことに、自動二輪車のものと思われるタイヤの跡が所々に残っていた。
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 ようやく、荒れた林道のトラバースは終わり、16:11コンクリート舗装の道にたどり着いた。なんと緩やかな下り基調の2kmを40分もかかっている。
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 分岐点にはピンクの大阪市のナンバープレートを付けたスクーターが止まっている。ライダーは不在。先ほどの自動二輪のわだちのものではなさそうだ。
 ここから槻並川の谷に沿って南下する道についての「ツーリングブック」の解説は「スピードの出る林道」とあり、荒れた道でたまったストレスを発散する期待が高まる。スクーターが来ていることも安心感をさらに増幅してくれる。
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 コンクリート舗装のやや急な下りは、排水溝が斜めに横切っていたり、路面に水が流れていたりであまりスピードを出すことができない。もう少し我慢したら楽しく乗れる路面状況になることを期待して進む。ところが、コンクリート舗装が途切れると、またまた猛烈にガレた道があらわれた。やはり22年の歳月が、道を一変させてしまったようだ。あのスクーターは、北側の中山峠方面から来たのだろう。
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 また、道沿いには不法投棄が目立つ。冷蔵庫などの大型の電化製品や軽自動車までもが捨ててある。軽自動車はドアが外されている。
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 さらに下ると、土砂崩れ現場。根こそぎ倒れた木を含む土砂が道を塞いでいる。もうずっと前からこの状態のようで、こうなるとその奥の道の通行が途絶え、荒れ果てて廃道となっていく。
 崩れた土砂の山の踏み跡を自転車を担いで乗り越える。驚くことに、自動二輪のわだちもこの土砂を越えている。相当のテクニシャンのようだ。
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 ふもと近くまで下りてようやく乗車可能なダートになった。ここまで、約3km、標高差180mの下りを30分もかかっている。四輪車のわだちもある。植林、畑、そして民家があらわれ、路面はアスファルト舗装となった。
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 民家は槻並集落のもの。すぐに駐車ポイントへ。時刻は16:55。思いのほか時間がかかった。前後の車輪を外してクルマにMTBを収めていると山仕事の作業員も山道を降りてきた。
 今回は南麓の槻並を起点・終点とする周回コースとしたが、参考文献の「関西MTBツーリングブック」では、山の北麓の長谷から入山し、槻並に下山するコースとして紹介されている。棚田や古墳などの見所を楽しみながら入山し、ダブルトラックを豪快に下る、というコースレイアウトだ。(10月中旬)

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