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2014/10/28

ランドナーのブレーキとハンドル

 この夏以降のこのブログの記事に書いている通り、6月に山口ベニックスを入手して以来ランドナーがマイブームなのである。25年前大学生の頃に買ったブリジストンユーラシアツーリングには何年も乗っていなかったのだが、これにもちょくちょく乗るようになった。
 乗り比べてみて気になるのは、ベニックスのブレーキの弱さだ。元々ランドナーに使われているカンティレバーブレーキは弱かった。1990年代にMTBで使われるようになって、制動力を高める製品開発が進んだ。今ではMTBにはVブレーキやディスクブレーキが主流となったが、カンティレバーはシクロクロスで何とか生き残っている。
 ユーラシアのカンティレバーブレーキは10年以上前にMTB用のモデルに交換している。MTBなど複数の自転車を所有しているため、車種により制動力の差が大きいと危険だからだ。
 ベニックスのブレーキの弱さは当初から気になっていたが、レトロなスタイルを重視して古いカンティレバーブレーキのままにしていた。でもやっぱり安全にかかわることだし、せっかくの下り坂が楽しめないのでMTB用のブレーキに変更した。ただし、MTB用カンティレバーブレーキとしても初期のモデルでおそらく20年物。シマノの「ALIVIO」というモデルだ。
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 交換時に並べて比較してみると一目瞭然。てこの原理である。支点であるブレーキ台座から作用点のブレーキシューまでの長さは変えられないが、力点のアーチワイヤーをひっかける部分を支点から長くとって制動力を大きくしている。レトロなものはブレーキ本体のアームが水平であるが、そのまま支点力点間を長くするためアームを伸ばすと自転車の側面に出っ張ってしまうので、MTB用では斜め上を向けた形に変わっている。
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 アーチワイヤーを外してブレーキのアームを開放出来ることがカンティレバーブレーキの利点の一つ。MTBやランドナーの太いタイヤでも、ホイールの着脱が簡単にできる。
 しかし、問題が発生。フロントのブレーキシューがフレームにあたって、アーチワイヤーを外してもブレーキが広がらない。カンティレバーブレーキを付けた他のランドナーではそんなことはなかったのに。
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AlivioDeorelx


 比べてみると、ブレーキシューの装着され方に原因があった。この年代物の「ALIVIO」ではフレーム側にブレーキシューが固定されている。他の3台のランドナーのカンティレバーブレーキはいずれもシマノの少し高級グレードの「DeoreLX」がつけられているが、ブレーキシューの固定位置はフレームと反対側だ。これはグレードのちがいというより、発売年代のちがいということかもしれない。
 リアの方はフレームとの干渉はないので、ユーラシアのリアのブレーキ「DeoreLX」と交換することにした。つまり、ユーラシアもベニックスも、ブレーキがフロントは「DeoreLX」、リアは「ALIVIO」という構成になった。


 ところでユーラシアに何年も乗らなかった理由は、ドロップハンドルにある。長時間乗ると左手の小指がしびれたようになって感覚が無くなってしまう。
 ネットで調べてみると、この症状は結構多いようだ。手のひらの小指側(小指球)の手首に近い部分に圧力がかかり、ここを通る「尺骨神経」が圧迫されて起こるようだ。「尺骨神経麻痺」というらしい。
 このことを知ったうえでドロップハンドルの自転車で走ってみると、普段から小指球に体重を載せているわけではなく、小指球と親指の付け根の拇指球の間のくぼみにハンドルバーをはめる形で手を載せている。この状態を長時間続けて、手のひらがだるくなったときに小指球をハンドルに載せ、ポジションに変化を付けていることがわかってきた。
 手のひらがだるくなるのはほぼ左手のみ。つまり小指球を頻繁に乗せるのは左手だ。右手は、変速のために頻繁にハンドルから手を放すこともかかわっているのだろう。フレームに付けられたWレバーの意外な効果だ。
 譲り受けた時点では実用車のハンドルがついていたベニックス。たまたま余っていたドロップハンドルを付けたのだが、これはエンドが切られて短くなっていた。これではバーテープが余る。バーテープを切るのは簡単なことだが、切る前に試してみよう、と手を載せるハンドルの上部を分厚く巻いてみた。ハンドルが太く、そしてクッション性が高くなり、小指のしびれが解消された。小指球をあまり使わなくてもよくなったということのようだ。
 せっかくなのでユーラシアのドロップハンドルには、古いバーテープの片方を半分に切り、手を載せる部分に巻いて、本来のものをその上から巻いてみた。つまり、ハンドル上部はバーテープが二重になっているというわけだ。これで、25年以上のドロップハンドルの悩みから解放された!?

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コメント

カンティですか。ベニックスのはダイアコンペでしょうか。両タイコのワイヤーが必要なタイプですね。コレもアームサイズが大小あって小さいほうはほんとに弱くディアゴナルに付けてたぐらい。シューは賞味期限?がありますからカゼを引いているんじゃないかな。交換して正解でしょう。アリビオとLXの位置の違いはLXのほうが確実に力が逃げてしまうのです。MTBのフロントでより顕著になります。ただしタイヤ交換は容易。私は制動力の高いアリビオのタイプが好きでした。レース中に自力でタイヤ交換するか自転車屋でメンテしてもらうかといった要素もあるかもしれません。フレームとの干渉の問題でVタイプからシューが薄くなったと記憶してます。
カンティはワイヤーの取り回しとシューの取り付け位置で制動力をアップできますがアーチワイヤーを太いものに交換するほうが安全です。あと15~20%ぐらいはUP可。シューなるべく新しい良質のものを。
ドロップバーはマース型の390でしょうか。古いタイプの下引きブレーキレバーは取り付け位置やハンドル角度を変えても手首の痛みはすこし緩和されます。これは高速走行か低速かで妥協する必要もありますね。近年ランドナーバーを見かけることは殆んどなくなりましたね。のんびり走る人用に最高でしたけど。

追記  アルミリムの厚み(幅)だけは新品時から頻繁に測定してください。ブレーキングにより磨耗が進行するとリムサイドが破裂破損します。

投稿: 大江山の仙人 | 2014/10/28 11:07

 いえ、今回はブレーキ本体の交換であって、ブレーキシューはそのまま使い回しています。ただし、最初の写真は、当方のもとに来た時の姿の記念撮影したもので、ブレーキシューは早々に効きのいいものに交換して乗っていました(二段目の写真を見てもらえばわかると思いますが)。
 それから、当然じんましんの出ているようなタイヤも使っていません。
 タイヤの着脱について、レースのことは不勉強で、さっぱり分かりませんが(ランドナーでレース?タイヤ外すの?)、クルマに積むときに前後のホイールを外さないといけないし、複数のランドナーでホイールを共有していることもあって、とにかく頻繁に行う作業はスムーズにできないと困るのです。そのたびにBULLDOG(自転車屋)から出張してもらうというというのは現実的ではありません。私は火野正平ではないので、常にメカニックを引き連れて走れる身分ではないのです。
 ちなみに、ALIVIOでも前輪タイヤの空気を抜けば、サイドを傷つけずにホイールを着脱できますが、これで話になりません。道具を使わず手軽に。前後ホイールの着脱と、折り畳み自転車の手間と時間は同程度であることが大前提です。
 あと、手首は全く痛みませんよ。そういう症状の人もいるんですね。

投稿: はいかい | 2014/10/28 18:28

説明不足でした。レース中であれツーリング中であれ自宅であれタイヤ交換やパンクした時などのタイヤ脱着の事です。ランドナーに限らずカンティ台座の着いた自転車という意味でした。(MTBにも使用と書かれていましたので)貴殿に「自転車屋にお願いしたら」と言ったふうに受け取られていたらゴメンナサイ。自分でタイヤ交換もおぼつかない初心者や町乗り感覚の人が購入するグレードだということでした。アリビオの変速レバーでも一時期中身は旧XTと全く同じものだったと記憶してます。旧型の性能をを安価で提供していた部分もあるのでしょうね。
ブレーキレバー、旧タイプのショートブラケットで手首痛みませんか?小指側。私の握り方では昔のブラケットは短くて手のひらの付け根部分がドロップバーと干渉し、親指と人差し指の間はアウターワイヤーの金具と擦れてマメがつぶれタコになってました。

投稿: | 2014/10/29 09:03

 文脈から、当方へのアドバイスをいただいているのかと思っちゃいました。ブレーキの件といい手首の件といい、書かれている内容は、一般論、または大江山の仙人さんご自身にとってのことなのですね(^_^;。
 「MTBで使用」も当方のことを指しているわけではないわけですね。ちなみに当方のMTBはVブレーキです。泥除けがないので、前後ホイールの着脱は1、2分です。レースとは無縁です。

投稿: はいかい | 2014/10/30 00:00

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