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2014/09/02

大坂から京都へ晩夏の淀川遡上ポタリング

 8月の最後の一週間は涼しく、日中でも快適に自転車に乗れる日がやってきた。しかしながら、空模様は連日不安定で、雨の心配はまったく不要という日はない。「どうやら明日は大きな崩れはなさそうだ」ということが前夜の予報でわかるくらいだ。大阪にちょっと買い物に行きたいので、ついでに自転車にも乗ってこよう。夏の終わりの週末、何とか雨の心配はあまりしなくていいようだ。
 9時に家を出て100km、篠山口駅前の駐車場に到着したのは11時過ぎ。クルマから折り畳み小径車を下ろして駅で輪行袋に収める。11:46の電車には間に合わず、12:16の電車で大阪方面へ。13時過ぎにJR川西池田駅で下車。阪急川西能勢口へ。JRと阪急の両駅間の距離は商業施設を経由して500mもあった。輪行袋を担いでの移動はちょっときつい。日差しもあって、普通のこの時期なら大汗をかくところだった。やはり、いつもどおり宝塚で乗換えるのが一番いい。
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 13時半ごろの電車に乗って、14時前に阪急三国駅下車。輪行袋から自転車を出して、14時過ぎにスタート。駅から北上するとすぐ三国橋。渡し場跡の石碑が建っている。その橋を渡らず、手前の神崎川河川敷のなにわ自転車道がお目当て。河川敷に下りるスロープが近くになく、自転車を持ち上げて階段を降りる。
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 河川敷には秋の花が咲き、都会の川らしく工場や高層マンションが両岸に並び、車道や鉄道の端をいくつもくぐる。景色の変化があって退屈はしない。川の水は汚いが、それでも大きな街の中でクルマを気にすることなく、信号もなく走れる道があるというのはいいことだ。ジョギングをする人や、自転車通学の学生も利用する。
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 その神崎川は淀川から分水しているというが、自然に川が分岐するということはまずない。帰ってから調べるとやはり人工的なもので、工事はなんと奈良時代の末。新しい都、長岡京へ瀬戸内海からの水運のため。土砂の堆積した淀川河口部をバイパスするため、隣の安威川につないだとのこと。
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 走っているのは大阪市内だが、対岸は豊中市、そして吹田市。そのうちこちら側、つまり左岸も吹田市に入ったら、河川敷から土手に登る。そして阪急上新庄駅の脇を抜けて、淀川豊里大橋の手前にあるイトーサイクルへ。と、その前にラーメン屋で腹ごしらえ。イトーサイクルは、近頃ではあまり流通していないランドナーのパーツを豊富に取り揃えた貴重な店だ。ネット通販にも対応しているのだが、やはり品物を手にとって微妙な仕様を見極めたくてやって来た。以前に何度か訪れていて、いずれも上新庄駅からの1.5kmほどを歩いてきた。今回は自転車ということで、その距離感の違いに少し通り過ぎてしまった。ベニックスで使うこまごまとしたパーツをいくつか買って店を後にする。
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 豊里大橋の北詰から、淀川沿いの自転車道で川を遡上する。少年たちがサッカーや野球をしている運動場が並ぶ河川敷にも道があるが、堤防という小高い尾根の上を行くスカイラインを進む。遠くまで展望が開けているし、向かって左、つまり川と反対側には街が広がっているので景色が流れて退屈しない。しばらくは交通量の多い道沿いで、その跡は住宅街になった。夕刊配達のスーパーカブが路地を駆け巡っている。
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 堤防のスカイラインは舗装からダートに変わったが小石などはなくフラットなので問題はない。しかし、幹線道路に突き当たると道が途切れてしまうのがネック。土手を降りて河川敷の道で橋の下をくぐらなければならない。河川敷は景色の変化がなくて退屈なので端をくぐったら堤防に登る。標高差は20mもないのだが、急坂になっていて、ハンドルポストのちょうつがい部分にガタがきそうなため腕力を使えない折り畳み自転車ではきつい。さらに有名なクルマ止めが比較的短い間隔で現れる。自動二輪や原付自転車の通行も遮断するために、自転車がぎりぎり通れるようなデザインになっているので乗ったまま越えることはできない。こちらは、小径車でのんびりポタリング、おかげでエンジンの付いた乗り物と完全に隔離されている、と割り切れるのだが、ロードレーサーでスピードを出して走り続けたい人にはさぞかし厄介だろう。実際、ロードレーサーにはほとんど出会わなかった。
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 河川敷はいつしかゴルフ場となる。摂津市から高槻市へ。堤防の上の道はいつの間にか自転車道ではなくなってしまったようで、クルマが通る。仕方なく、河川敷に降りる。枚方大橋で自転車道は右岸から左岸へ移るようだが、そのまま右岸を行く。右岸にも河川敷にはクルマ止めのある道が続いている。
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 芝生の広場にテントがならぶ何かのイベント会場に出た。高槻市地域防災総合訓練、とのこと。横倒しになったクルマなどが置かれている。会場は閑散として関係者しかいないようだ。準備中か撤収中か。淀川の対岸にはビルの合間に観覧車やジェットコースターの軌道。枚方パークだ。その向こうには生駒の山。
 イベントが行われる公園を過ぎると、河川敷の道の周囲はただの草むらとなってしまい退屈になる。空はいつしか雲に覆われ、時折ぱらぱらと雨が降ってくる。背後からどす黒いくもが追いかけてきている。ただし雨は弱くて、10分間に5mmにも満たずアメダス等の雨量計のデータとしては上がってこない程度のもの。本来のこの時期ならばかく汗の方がよっぽど体をぬらすのだが、今日は快適な涼しさで汗も少なめ。
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 高槻市の廃棄物処理施設を過ぎると道の両側に背の高い葦が立ちはだかって目隠しをしてくる。そして忘れた頃にクルマ止め。
 目隠し地帯を抜けると対岸の少し遠方に小高い山があり、山腹の斜面にびっしりと住宅が並んでいる。後日地図を見てわかったことであるが、それは石清水八幡宮がある山で鳩ヶ峰という名前。冬にはスキー登山に行っている大江山連峰のピークと同じ名前だ。
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 やがて河川敷の道は終わり国道171号線が走る土手へ登る。ここは大阪府と京都府の境。桂川、宇治川、木津川が合流して淀川となるエリア。何度も走ったことがある桂川・木津川の自転車道も近いので、これで大阪と京都の間を自転車でほぼ走りつないだことになる。かつての水運ルートを自転車でたどったというわけだ。もちろん、京阪電車、阪急電車、JR東海道本線と東海道新幹線、さらに国道1号線と171号線、名神高速道路なども平行しているが、川に一番近いところを走れるのは自転車というわけだ。
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 交通量の多い国道171号線をわたって阪急大山崎駅へ。17:15、ここで輪行袋に自転車を納める。走行距離は、34km。
 17:21の電車に乗り込み、大阪へ戻る。18時頃、十三で宝塚方面の電車に乗り換え。込み合う車内を想定して折り畳み小径車を選択した。手荷物は小さい方がいい。窓の外の景色はいつしか雨に濡れている。18時半過ぎに宝塚について、JRの駅に移動。18:51の電車に乗って篠山口には19時半。薄っすらと濡れた駅前で自転車を出して駐車場までのわずかな距離を走る。再び自転車を畳んで自動車に収める。
 19:45にクルマで走り出し、福知山で少し寄り道をして22時に帰宅。

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コメント

 そうですね。9月の初めは、まだ天気が不安定でいつ雨が降るかわからない日が続いていました。今は、安定して今日も稲刈り日和です。もちろん自転車日和ですね。
 自転車道路を走るのは気持ちいいです。そのようなところに、お目当ての自転車屋さんがあってよかったですね。車を気にしないで走るのは最高!だから、普通の道ではできるだけ旧道を走るようにしています。細いけど車少ないから。
 淀川にも自転車道路があったんですね。そういえば、西大路五条から東は道路整備が行われていて、歩道の中に自転車道路が付くようでした。京都に行ったら、しっかり見ておこうと思います。

投稿: すう | 2014/09/14 08:49

 すごしやすい気温になり、空模様も夏の間よりはましになってきましたね。でも、まだまだ秋晴れとはいきません。風光明媚なところを走るにはもっと天気のいい日を選びたいので、そういう意味ではこのコースを走るのにはちょうどいい空模様だったのかもしれません。
 考えてみれば、長く自転車に乗っていますが大阪市内を走ったのは初めてのことでした。大阪府に広げても、能勢町のいくつかの山をMTBで走ったことがあるだけでした。当方は、交通量の多い道を計画の段階で避けます。また、クルマでも渋滞はいや、輪行でも混雑する列車がいや、というわけで大阪は近寄りがたい土地でした。可能性を広げてくれたのは、コンパクトな折り畳み小径車というわけです。帰り道の混雑した列車に大きな輪行袋を持ち込む気にはなりません。

投稿: はいかい | 2014/09/17 23:36

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