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2014/06/08

白山の動画


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2014/06/04

Slide and Ride 加賀白山

 5月16日に、別当出合までの道路の冬季閉鎖が解除された。その後3回目の土曜日である5月31日に加賀白山での今シーズンの滑り納めを決行。
 30日、20時半に自宅を出発。翌日の食糧を買いながら、270kmの道のりを経て、31日2時前に別当出合に到着。すぐに仮眠。
 4時に目が覚めた。昨夜道中で買ってきた弁当を食べて、出発の準備。山の準備だけでなくスキーと自転車(MTB)が加わるので、周囲の人が先に出発して行く。隣のクルマは、父と娘のカップルだ。
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 別当出合でトイレを済ませ、固く閉ざされたゲートの脇から砂防工事の作業用ダブルトラックに入り、スキー板を積んだMTBで急勾配を登って行く。別当谷の階段状の砂防ダムや不動滝を間近に眺めながら、中飯場の少し上、標高1560mで登山道と交差。ここでトランジション。MTBからザックへとスキー板を移し、登山道歩きへ。
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 去年の5月26日にも白山に来ているが、クルマに積んでいたにもかかわらずMTBは使わなかった。ダブルトラックが雪で通行できないことを想定してのことだったが、実際に登ってみると残雪は1500mを越えてから薄っすらとあるだけだった。そんな程度の雪ならMTBを押して超えればよい、と今日は迷わずMTBを使ったが、残雪はほんのわずか路肩にあるだけ。除雪が行われたようだ。MTBを使えば、スキー板をつけた思いザックを背負う行程が減らせ、また使う筋肉も気分も変わる。何より、下りが楽しみで仕方ない。
 登山道に入ってしばらくの間、まったく雪がない。ブヨがまとわりついて不快。どの程度スキーができるのか心配になってくる。
 標高1700m辺りから残雪が出てきて、足跡に誘われ本来の登山道をはずれた冬ルートへ。ところがかなり藪が出ているので難儀する。スキー板がある分、他の登山者よりも体力を消耗する。ちなみに、ここまでスキーヤーにはまったく出会わない。残雪の条件がいいうちに、と先週、先々週に訪れたのかも知れない。
 標高1850mを越えた辺り、藪や残雪の切れ目があるものの、どうにかこの辺りまで滑れそうな気がしてくる。ちなみに、去年は標高があと100mほど低い地点まで滑ることができた。5日ほどしか違わないが、連日下界は真夏日となるほどの陽気だから1日でかなり状況が変化しているはずだ。
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 甚ノ助ヒュッテの辺りで雪の斜面となりスキーの期待が高まる。ザックから板を外し、シールとスキーアイゼンをつけて歩き出す。急斜面のせいかスキーアイゼンをつけて歩きなれていないせいか、ペースががた落ち。石川県の高校の山岳部と思われる団体数組が追い越して行く。
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 別当谷源頭部のトラバース区間は、雪が切れているので再び板をザックに固定。黒ボコ岩直下の十二曲がりの急斜面は、途中から残雪のステップと夏道の好きなほうを選べる。延命水が出ていてペットボトルに汲む。
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 板を背負ったスキーヤーが降りてきた。せっかくの斜面なのに滑らないとは。本人曰く「急すぎて無理」とのこと。よく見たら、クロスカントリースキーだった。
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 黒ボコ岩に到着し、弥陀ヶ原とその奥の御前ヶ峰にご対面。青空の下、陽光を浴びて輝くそのお姿に、テンションが上がる。ザックを降ろしパンなどを食べながら休憩。
 今度はスキーアイゼンをつけずに弥陀ケ原を歩く。Tシャツに半ズボン、そして登山靴とは思えない短靴を履き、荷物はたすきがけの小さいメッセンジャーバッグという出で立ちの前を外国人の男性が歩いて行く。よくあれで、残雪の急斜面を登ってきたな、という感じ。相方の女性はまだまともな足回りなのだが。
 携帯に便利な尻に敷く「ヒップソリ(けつゾリ)」で滑っている人が結構いる。かなり離れているにもかかわらず女性の黄色いが聞こえてくる。とても元気で何度も斜面を駆け上がって滑っている。望遠で撮った写真を見たら、隣のクルマの父娘だった。
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 室堂には寄らず、その西側の残雪斜面を登る。右に室堂を見るころには斜度がきつくなりペースが落ちる。3人組のスキーヤーが滑り降りてきた。2人のアルペンスキーヤーと1人のテレマーカーという内わけだ。すべりのテクニックはテレマーカーがずば抜けていて、アルペンのうちの1人は女性のようだった。
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 彼らが過ぎると、今度はアルペンスキーヤーとスノーボーダーのペア。何か叫びながら勢いよく滑っていった。
 そして、その後はヒップソリ軍団。
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 標高2635m、残雪の最高地点に到着。スキー板とザックを置いて、御前ヶ峰へ。大汝山、剣ヶ峰、そして雪の上に姿を現し始めた翠ヶ池を見ながら歩く。黄砂が来ていて北アルプスや御岳は見えない。
 そして山頂。別当出合から標高差1450m。どうにかたどり着きました。白山神社にもお参りしておきましょう。
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 軽装の外人さんたちも到着したけど、腰を下ろしてのんびりし始めた。今日は室堂泊まりかな。あんな恰好だと夜、そして朝は寒いだろうに。ま、急いで下山かもしれないけど。
 さあ、残雪に戻ってお待ちかねの滑降と行こう。別山は薄い雲に隠れた。雪面は均質ではなく緩んだザラメと硬く凍てついた面とがまだらになって、慎重に行かねばならない。それでも快適、登ってきた甲斐があるというもの。御前ヶ峰を背に別山に向かって飛ぶような天空の滑降。
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 あっという間に弥陀ケ原に下り、エコーラインの尾根の方向へ歩く。黒ボコ岩の下の斜面は雪が切れた箇所が断続的に続き板の着脱に手間がかかりそうだ。その点、エコーラインは雪が長持ちすることが過去の経験でわかっている。今年や去年並に雪が少なかった2009年は6月初めで雪の切れ目はわずかだったし、去年はまったく切れ目がなかった。もちろん今日も雪が続いているだろう。
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 初めは緩やかな尾根だが、途中から急斜面になる。転ければ滑落なので、慎重に。南竜ヶ馬場を見下ろしながら滑ると甚ノ助谷源頭を越えるトラバース道に降り立った。トラバース道は雪が切れているので、いったん板を外す。短い区間なのでザックにはつけず肩に担いで歩く。道はほぼ等高線に沿っていて、標高のロスはない。
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 甚ノ助ヒュッテを見下ろす斜面に出たら板をつけて滑降再開。杉や笹の藪が出ているところを避け、できるだけ雪面が広く開いていくところを選んで行く。甚ノ助谷には大きな落石が転がっているので、その点にも注意を払わないといけない。冷蔵庫のような大きなものもあり、食らったらひとたまりもない。
 ブッシュに行く手を阻まれて行き詰ったとき、シールがなくても自在に歩けるステップソールが効果を発揮する。
 甚ノ助ヒュッテを過ぎると、さらにブッシュが増す。できるだけ広く開いた雪面を狙って行く。GPSレシーバーがあるから、ちゃんとルートに戻ることはできるわけだ。
 そして標高1860mを持って、今シーズンのスキー滑降を完了する。中国山地での滑り納めから2週間経って、全日程を終了。
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 板をザックに固定して歩き出す。ちょうど滑降を終えたところが、登りに使った冬ルートでなく本来の登山道だった。雪で傾いた木が覆い被さっているところはあるが、ブッシュに阻まれることはなく、こちらが正解。時折冬ルートと交錯していて、その後分岐するときにはGPSレシーバーをよく見て登山道の方を選ぶ。またここでブヨに悩まされる。
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 標高差300m下ったら、ようやく中飯場上のトランジッション。板をザックからMTBへと固定しなおし、いざ下る。これは非常に効果的。脚の負担がほとんどない。ブヨなどぶっちぎって快走。2009年にも自転車を使ったが、舗装路用のタイヤにドロップハンドルのランドナーを選んでしまった。バラス敷きの急勾配の路面に難儀した。やはり、MTBでないといけない。MTBは違うね。MTBはさすがだね。楽しく下って別当出合へ。
 スキー板とMTBをクルマに積んで、岐路に着く。さあ、急いで帰らないと。明日は、日曜だけど舞鶴でお仕事。7時前には家を出ないといけない。

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