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2014/03/10

播磨の山里を巡るショートツーリング

 スキー関係の小物が欲しくなった。いつもは通販なのだが、ケチなので送料がもったいないと思ってしまう。本当に小物なら、メール便対応してくれる店もあるのだが、今回はもう少しかさばるし、欲しい物が複数ある。かといって、送料が無料(だいたいどの店でも1万円くらい)になるほどまとまった金額ではないし、そのために余り欲しくない物まで買う気にはならない。
 というわけで、姫路(旧香寺町)の「RiverWalker」という店に行くことにした。片道100kmとちょっとあるので、当然クルマのガソリン代の方が通販の送料より高い。だから、「ついで」を作るのだ。それはやっぱり、自転車に乗ること、である。
 2月下旬の休日、朝起きたけど眠くて二度寝。10時を過ぎてしまい今日は止めようかと思ったけど、それではまた無駄な一日を過ごしてしまう、と10時半に出発。
 京丹後市久美浜町から豊岡市但東町、福知山市夜久野町と京都・兵庫の府県境を3回越えて朝来市へ。あとは国道312号線をひたすら南下。福崎でラーメンを食べて、目的の「RiverWalker」で買い物。
 溝口駅の脇から県道409号線で西に進路を変え、中国自動車道に沿って県道23号線で夢前、安富、国道29号線と県道80、26、434号線で山崎、新宮、そして国道179号線、県道44、28号線と走りつないでやっとたどり着きました、上郡。自宅からは150kmを超えた。
 新宮、上郡、作用の境界には、なだらかな山を切り開いて作られた大学や研究施設の集まった所がある。大型放射光施設「SPring-8」(直径数kmの円形をした電子の加速器)もこのエリアにある。地名は「光都」。古来の地名ではないだろう。
 上郡に入って急坂を下る。鞍居川の両側に山が迫った狭い谷だ。
 この辺りは中国山地の南東部で、瀬戸内海へと流れる川に沿って幹線道路や集落が延びている。しかし、その川の流れのレーンをチェンジするための峠道は、小さくても激しい急坂となっていることが多い。クルマでのアプローチに利用した県道80、434号線などがそうだ。これから自転車で走るのも、短くて標高差も大したことはないけれど、それなりにパンチの効いたコース取りとなる。
 鞍居川に沿った県道28号線、から分岐する県道449号線を少しだけ北上し、野桑神社付近の道路わきのスペースにクルマを止める。そして、ランドナーをおろして車輪と泥除けを組んで準備をする。
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 スタートは、16時過ぎ。曇天の空はもともと薄暗いのだが、夕暮れが迫る。クルマでアプローチを元に戻る方向で鞍居川の対岸に県道28号線を見ながら細い道を行く。スタート地点辺りの標高は約60m。鞍居川沿いを1.5kmほどさかのぼったら、川を離れ梅谷、冨満(とどま)方面へ北上する。本格的な登りが始まる。休耕田に囲まれた山間の集落が梅谷。トタンをかぶせたかやぶき屋根の民家がある。廃屋もあるようだ。梅谷集落を超えると、沢沿いの道はさらに急勾配の細道となる。それまでの坂は「小手調べだよ」と言わんばかりである。急坂にたまりかねて、自転車を降りて押す。ヘアピンカーブ一つの標高差がものすごい。近々、このランドナーのインナー・ローのギア比をMTB並みに落とす予定なので、そうなれば乗車でクリアできるだろう。
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 登り勾配がゆるんだと思ったら、ため池が現れた。まるで山上湖だ。道路脇の沢はこのため池から流れる物だった。
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 冨満集落の手前で、左手からセンターラインが引かれた立派な道が合流してきた。看板に「上郡2号」と表示されている。クルマを止めた県道449号線から分岐しているようだ。また、その先には冨満集落方面への道も分かれていて、「万勝院」と書かれた看板が立っている。8年前にふらふらと当てもなくドライブしていてこの冨満にたどり着いたことがある。集落の片隅の木々に囲まれた高台に大きな鹿が佇んでいたのが印象的だった。
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 道はいったん下りとなり、広い草原に出た。また小さな登りを越えると、右前方の山の斜面に集落が貼り付いているのが見えた。冨満集落だ。こちらもトタンをかぶせた茅葺き屋根の家が見られる。土と枯れ草で茶色の棚田が集落を囲んでいるが、やはりここも休耕田だ。
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 その後は、小さなアップダウンを繰り返しながら登り基調で進んでいく。冨満高原と記されている地図もあるように、登ってしまえばなだらかな地形だ。冨満集落の辺りで標高300m。その後緩やかに380mを越えている。この冬は、日本海側以外にもずいぶん積雪があったので、少し雪の心配もしていたのだが、そんな気配は全くない。
 そろそろ分岐があって、そこを左、と思いながら走っていると未舗装のダブルトラックが交差している。これが分岐か。地図には細い道と描かれていたが、まさかダートとは想定外だった。少し荒れていて凹凸やぬかるみはあるが四輪車(おそらく軽トラ)の轍があるので、入ってみる。すぐ先に林の中の広場があって、轍はここまで。その先は倒木でふさがれている。夕暮れも近いことだし、来た道を引き返すことにする。あの上郡2号の道を下ろう。
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 高原部分にはアップダウンがあるが、下り基調。冨満集落を過ぎたら上郡2号の道へ。急な下りだが、梅谷から登ってきた道よりは常識的な勾配だ。大冨トンネルを抜け、奥村、大杉野、東谷と山間の集落が点在する。東谷では法面の工事中。「自転車歩行者は旧道へ」という看板の指示に従って集落の中の細い道を行く。
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 古い地図では行き止まりだった道。トンネルの開通によって上郡2号が冨満へのメインルートとなったということだろう。それに伴いセンターラインが引かれた道に拡幅され、沿線の小さな集落も便利になったものと思われる。
 下りは早い。あっという間に野桑神社の前のクルマに帰着。16時過ぎから18時前まで約1時間40分、16kmほど走って出会ったクルマはたったの1台。序盤で、鞍居川沿いから梅谷への道を通り過ぎてしまい、稗田、野尻の集落内をさまよっていたときに出会ったのがその1台。迷走しなければクルマには出会わなかったというわけだ。他に強いてあげれば、鞍居川の対岸の県道28号線を走るクルマと、東谷での工事の作業員たちと、自転車を撤収しているときに興味深げな視線を浴びせながら通り過ぎたウォーキングの老夫婦が人の気配を感させた。自転車はこういうコースを選ばないといけない。
 さあ、岐路は、山崎まで往路とほぼ同じ。来たクラッシュで渋滞する山崎を超えたら、そのまま北上。一宮、大屋を経由。

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