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2013/12/03

篠山盆地の南の縁、そしてアバランチナイト大阪

 11月26日、NPO法人「日本雪崩ネットワーク」の雪崩安全セミナー「アバランチナイト」が大阪で開催された。この時期、日本海側は時雨が多い。南に行く機会を生かさねば。
 雨の丹後から曇天の福知山を経て、2時間で篠山。快晴だ。盆地の南の端を東西に走る国道372号線を越え、山間部に切り込んだ谷間の木枕という集落のはずれの空き地にクルマを止め、自転車にホイールと泥よけを装着して準備。
 盆地の内部側に下り、国道372号線へ。自転車の準備をしているときから笛の音が聞こえていたが、木枕集落の中を3~4人の和服姿の男性が歩いていて、その中の一人が笛を吹いているのだった。別の一人は獅子頭を背負っている。祭りだろうか、それともお祝い事だろうか。聞きたかったけど、勇気がなくて聞けなかった。
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 国道372号線を東に進む。クルマ、それも大型輸送の交通量が多いが、盆地の北方にそびえる多紀連山の眺めがいい。主峰の三嶽、岩登りがおもしろい小金ヶ嶽、その間の峠「大たわ(たわの字は「山定」)」がよくわかる。
 国道を6km進んで、篠山市役所城東支庁舎がある日置集落に到着。真っ黄色に色づいた大きな銀杏の木と、こんもりとした剛山が目立つ。歩道は銀杏の落ち葉が敷き詰められた黄色い絨毯だ。
 日置からは県道12号線を南下。北摂猪名川を訪れるときに通る道で10回以上通っているはずだが、クルマと自転車ではずいぶん景色が違って見える。
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 県道12号線から308号線へと右の分岐し曽地中、曽地奥と農山村をたどっていく。のどかな山里だが、塀や蔵が立派な農家が目立つ。
 県道308号線は曽地奥の先で行き止まりだが、集落から南に分岐する細道を発見。これが本日お目当ての曽地奥林道だ。その道が越えていく山は、その高さこそ知れているが、覆い被さらんばかりにそびえている。完全一車線でその壁のような山にとりつく。ほとんど交通量はなさそうだが、クルマの轍の部分だけ落ち葉がなくなっているので、全く通らないということではなさそうだ。予想通り、斜面に張り付く道はなかなかの急勾配。ヘアピンカーブを繰り返して標高を上げていく。赤や黄色、そして褐色に色づいた木々に西日が当たってきれい。高度が増すと、盆地を隔てて対峙する多紀連山がよく見える。
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 程なく峠に到着。反対側もまだ篠山市。そして、下りも急勾配だ。舗装路だというのに、ブレーキをかけると後輪がすぐロックしてしまう。動物除けのネットを越えたら後川奥の集落。まばらに民家がある。曽地奥林道では全くクルマに出会わなかった。
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 きっちりと護岸された羽束川に沿った道をさかのぼり、三田市との境の峠を目指す。どんどん日が落ちてきた。峠についたときには、日没寸前。
 アスファルトの道は、峠から南に進路を変え永沢寺という寺の名前がそのまま集落名という里に続くが、まっすぐ続くコンクリート舗装の急な下りを選ぶ。やっぱり自転車はこういう道がいい。
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 谷間の田んぼのあぜ道のようなコンクリート舗装のダブルトラックは、2車線のアスファルトの立派な道に合流。母子の集落へ。山間部の小さな集落なのだが、現代風の洒落た作りの家が並んでいる。美術館かと思うが、番犬が吠えているので民家だろう。母子から県道49号線となり、たまにクルマが行き交い路線バスも通る。曽地中以来のクルマとの遭遇だ。日が暮れてきたので、前後にライトを灯す。
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 さあ、クルマが止めてある木枕へ、最後の峠越えだ。といっても、母子側からはわずかな登り。これで、三田と篠山の市境を越え、下りは標高差270mだ。ウィンドブレーカー代わりの合羽を着て下る。1.5車線の細い道だが仕事帰りと思われるクルマがちょくちょく通る。やはり明るいLEDライトは心強い。篠山市街の夜景に向かって走る。
 木枕集落まで降りてきた。窓から漏れる明かりが暖かい。14:55~17:27、24.5km
 急いでクルマに自転車を積み込んで、篠山口駅へ。
 18:08の列車に乗り込み、JR大阪駅に着いたのは19:19。アバランチナイトはすでに始まっている。会場は駅から近いが、それでも到着は19:45。前半の内容はほとんど終わりかけていた。まあ、前半の内容は過去に参加したときとそう変わらないはずだし、雪崩ネットワークのWebサイトでも読める。お目当ては、後半、昨シーズンの雪崩事故の調査報告だ。そして、今年はつい3日前に起こった立山連峰真砂岳で7人が犠牲になった雪崩事故の話が聞けるのではないかと期待している。実際、最後に少し触れておきます、という形で話は始まったが、聴衆の注目度などその日のメインの内容と言っていいインパクトがある話だった。
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 21:10にアバランチナイトは終わり、ラーメン屋へ。狭い店内はほぼ満員。カウンター席唯一の空席に着く。一足先に入店した女性5,6人のグループが注文をとりまとめている間に、先に私の注文が通りあっという間にラーメンが出てきた。替え玉も素早く出てきて、間に合わないと思っていた21:54の列車に間に合った。23:00に篠山口到着。クルマのフロントガラスが薄く凍っていた。1:00に帰宅。

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コメント

 曽地奥林道を国土地理院の地図で見てみると確かにありました。いろんな道を走破していますね。
 獅子舞はお伊勢神楽だと思います。ボクのところにも来てくれます。春のGW頃です。1年中回っておられるのでしょうね。
 アバランチナイトは出張で欠席しました。直前の雪崩事故でいつもより緊張感のある話だったのではないでしょうか。貴重な情報をいただきありがとうございました。

投稿: すう | 2013/12/07 14:02

 この日は朝のうち勤務すれば、後は休むことが可能だったので、篠山あたりでいいコースがないか地図を睨んで見つけた道でした。「いい道見つけた」と自画自賛しながら走りました。
 近くには、MTBで楽しめる尾根もあるようです。
 獅子頭や笛太鼓の集団は、お伊勢神楽というのですが。さすが、丹波の国に住んでおられる方に聞いてみるもんですね。
 大阪でのアバランチナイトは真砂岳の雪崩の直後で、つまり最初の調査報告ということでしょう。この冬のアバランチナイトは雪崩前日22日の札幌がスタートで、次が大阪ですからね。
 今回は、タブレット端末と簡易キーボードを使って記録をとりました。これなら上着のポケットに入るので、手ぶらで動けます。
 ただし、端末とキーボードは無線で連携するのですが、接続出来るまでに手こずり、しかも音を伸ばす「ー」の入力の仕方が分かりませんでした(未だに)。初めて使うわけではないけど、あまり使い慣れていません。
 講演の内容に「雪崩ビーコンはちゃんと練習しておかないと、現場でちゃんと使えない」と言われていましたが、全くその通りです。

投稿: はいかい | 2013/12/07 19:30

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