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2013/11/04

大浦半島を周遊し多祢寺山に登る

 半月ほど前に実行できなかった企画を仕切りなおし。西舞鶴、東舞鶴の市街を越え大浦半島の引き揚げ記念館のそばを通り、入り江をショートカットする巨大な吊り橋「舞鶴クレインブリッジ」の東詰の広場にクルマを止めたときには、既に14時だった。京丹後市の自宅から70km弱、舞鶴の市街地を西から東に抜けなければならないので1時間半以上かかる。晩秋の日差しは薄雲を通してさらに弱々しく、しかもこの時刻にはもう斜めに傾いている。
 クルマから自転車を下ろして車輪と泥よけを組み、14:17、スタート。一部シングルトラック、場合によっては未舗装ダブルトラックがあるが、9割以上は舗装路を走るため、MTBでなくブロックタイヤのホイールを装着したランドナーで走る。
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 福井県と京都府の境をなす大浦半島の先端部には、空山と多祢寺山というどちらも550mほどの山が東西に並んでいる。とりあえずは、西の多祢寺山を取り巻く海岸線の道を時計回り。文字盤に例えるならばスタート地点は4時か5時の辺りである。
 やや入り組んだ海岸の入り江にある小さな集落を結ぶのは、小半島を先まで回り込む細い旧道と、新しいトンネル。
 8時の位置からは、対岸の白杉集落や槇山が近くに見える。舞鶴湾の湾口は狭い。西の槇山、東の多祢寺山が湾をふさぐように相対峙している。
 9時の位置には、入り江を埋め立てた谷に巨大な火力発電所。燃料である石炭をインドネシアやオーストラリアから運んで来る大きな船が着く港も併設されている。
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 この発電所を左に見ながら、博打岬をショートカットする峠への直線的な登りとなる。標高100m足らずの峠のトンネルを越えると、瀬崎集落と外海を見下ろす。
 瀬崎には降りず、さらに上を目差す。かつては舗装林道「三浜瀬崎線」だったが、いまは市道らしい。市道入り口には「災害復旧工事のため通行止」とある。台風が相次いでやってきたこの秋のこと、道路の通行情報は事前にネットで調べていて、ここより少し東の三浜と野原の間の府道21号線が通行止めであることは確認していたし、東舞鶴市街地を越えた辺りから何ヶ所かに通行止めを知らせる表示があった。三浜瀬崎線の通行止めの情報はなく、全くの不意打ちだった。情報の差は、林道か府道かの違いか。とにかくいけるところまで行って、それから判断しよう。
 色づき始めた木々の合間から見える日本海、そして丹後半島が逆光で眩しい。
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 標高200mほどのところに工事現場があった。道路の端から端まで隙間なくふさがれた車止めからは二輪車さえも通さぬ強い意志を感じる。しかしそれは工事車両も通れないわけだし、工事の音も聞こえない。とりあえず、自転車はおいて身一つで侵入してみる。端から端まで塞がれていても、ポールが組まれているだけなので、人間はくぐることができる。カーブの向こうがすぐ現場。豪雨の際、谷を流れ落ちる土石流と一緒に道路も崩落してしまったようだ。工事は終盤で、敷かれたバラスがきれいにならされあとは舗装をするばかりといった状態。なのに、この日工事はお休み。ちなみに、クルマ止めのところに表示されている通行止めの期間はこの日までとなっている。期限までに終わっていないのに、作業をしていない。う回路はないのに。こんなことで、いいのか!?
 ところで、先ほどの火力発電所から舞鶴の市街地方面は、海沿いの集落をつなぐトンネルなど道路整備が進んでいることは先ほど書いた通り。さらにクレインブリッジで海を渡った後は、山を貫く1.6㎞のトンネルで発電所まで直通の道路もつけられている。また、大浦半島の福井県側には、高浜原子力発電所がある。リアス式海岸が続く若狭湾。入り組んだ半島の先の方まで集落がある。かつては船が交通手段だった。ちなみに、大浦半島には舟屋が見られるし、三方五湖にもかつて舟屋だった集落がある。しかし、今はクルマの時代だ。入り組んだ海岸に沿ってくねくねとした道は、距離が長くなる。しかも急斜面を削って作られている。作るのにも管理するのにもお金がかかる。そこに付け込んだのが電力会社、というわけだ。
 話を戻す。工事が休みなので現場を越えていくことにした。自転車を持ち上げてクルマ止めを越える。踏み鳴らされたバラスの上は、滑らかな走り心地。反対側のクルマ止め(こちらは鎖)を越えたらもう安心。この通行止めがあるおかげでクルマが通らず快適だ。
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 12時の位置、標高400mに到達したところに多祢寺山へ上る道が分岐している。1車線の舗装の急坂の道だ。ただし、クルマ止めがあって四輪車は侵入不可能。しばらくは急すぎて乗車できず、押して登る。山頂近くまで来て、勾配が緩み乗車できる。
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 標高556mの多祢寺山の頂からは舞鶴湾の奥に東舞鶴の市街地が見える。すぐ下にはクレインブリッジも見えるが、ブッシュの隙間から垣間見える程度。以前は、もっとすっきりと見えたのだが。
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 景色を見たら、シングルトラックで多祢寺(お寺の名前)方面へ下る。最初は急すぎて乗れない。当方の技量では、おそらくMTBでも無理。中盤以降乗車できるようになってきた。日没が近づいて林間は薄暗い。
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 多祢寺で舗装路に出た。山頂まで1.5㎞という道しるべが立っている。過去に、逆回りでこのコースをたどったことがある。自転車はクロスバイク。多祢寺山の周りを反時計回りに一周するつもりだったが、一周だけならさらにその前に経験済みなので、お寺の奥の多祢寺高原牧場に寄り道をしてみた。すると、登山口の道しるべに気づいたわけだ。山頂は近いな、行ってみよう。シングルトラックを押して登り、舗装路を下るパターンは、タイヤが細くてつるつるのクロスバイクにはよかった。でも、やっぱりシングルトラックを下りたい、というわけで本日の企画が生まれたわけだ。
 さああとは標高差300mを下るばかりだ。前後にライトを装着、点灯してウィンドブレーカーを着てスタート。ちなみに今日もここまで半袖シャツに七分丈のズボン。
 多祢寺山と空山の鞍部、三浜峠まではクルマに出会わなかった。峠には「舞鶴自然文化園」。かつては西武系の観光農場で、中学の時に遠足で来た思い出がある。ツバキやアジサイの植物園やキャンプ場(?)などがある施設。峠からは空山に登っていく道もあって、そちらも登ろうと思っていたが、もうすっかり暗いので当然断念。三浜峠から舗装路で登り、反対側の大山峠には未舗装のダブルトラックで下れるはず。ただし、道の入り口には「空山から大山峠は工事中で通行止め」の案内板。これも行ってみなければわからないが。
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 舞鶴市街やクレインブリッジの夜景を見ながら府道21号線を下っていく。クルマが通るのでライトがないと危険だ。下りきったら平坦な道を少し走って周回完了、17:09。走行距離は25.7㎞。既走コースだが、時計回りは初めて。

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