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2013/11/18

猪名川南部MTB周遊その2(柿ノ木鉱山跡コース)

 11月中旬になって、なかなか自転車に乗れる日が少ない。低気圧が来て雨が降り、低気圧が東に抜けたら冬型気圧配置で日本海側は冷たい時雨模様、そして移動性高気圧に覆われて春を思わせる陽気(これが旧暦10月が「小春」と呼ばれる由来)というこの時期本来の周期にならず、冬型気圧配置が何日も続く。
 こんな日に自転車に乗るためには、どこまで南下すればいいだろうか。これだけ寒気が強いと、福知山、いや篠山でもまだ怪しい。となると、北摂まで足を伸ばす必要がある。となるとMTBだな。20年前に発行された「関西MTBツーリングブック」を開く。
 南下するに従って空は明るくなって行くとはいうものの、予想通り篠山も小雨が降りしきる空模様。いや、後川を過ぎ大野山の麓を超えて杉生まで来てもまだ降り続いている。猪名川町の南部、万善の「道の駅いながわ」まで来るとどうにか雲は切れ、時折日差しが降り注ぐ空。通り雨は覚悟しないといけないが、それでも走れる雰囲気だ。とにかくギリギリだった。これより南に行けば、市街地となってしまう。
 駐車場にクルマを止め、MTBのフレームに前後輪を装着して準備を整える。その間、日が射したり陰ったり。自動二輪も見受けられるが、寒さといい雨といい厳しい条件だ。それでも乗りたい、その気持ちはこちらも共通だ。
 3週間前の「猪名川南部の自然歩道をMTBで周遊」のときとほぼ同じエリア。日は短いし、通り雨に出会うかもしれないので、比較的アップダウンの少ない軽めのコース。
 道の駅から県道12号線を南西に進むと、1kmを行かないうちに屏風岩。川岸の崖が屏風のようになっている。前回よりも木々が赤く色づいて晩秋の雰囲気が増している。本当は屏風岩のすぐ手前を川沿いに北上するのだが、それがよくわからずに少し先の猪名川国際ゴルフ場入り口までいってから地図を見て引き返す。
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 屏風岩の分岐で県道を逸れ北上開始して200mでまた分岐。どっちだったっけ、と地図を見て右の道を行くが、実は左が正解。思いこみによる勘違い。ツーリングブックをコピーして持って来るべきだった。猪名川クリーンセンターのある小さな峠を越えて少し下ったところでようやくそれに気づく。自転車を止めて地図を見ていると、田んぼをの向こうの民家につながれた犬が、しきりに吠えてくる。道を間違えたことを非難されているようだ。
 峠を越えて引き返す。今日のコースは余りにも軽いので、こうやって迷走して距離を伸ばすのは、それはそれで悪くない。クルマは少ないし、紅葉は綺麗だ。せっかく、片道100km超のアプローチを経てのツーリングなのだから。
 屏風岩の近くの分岐まで戻り、「すさのお(素盞嗚)神社」を目差す。
P1050429


 背後を山林、左右を田畑に囲まれたすさのお神社に参拝。裏山、柿ノ木鉱山跡を通るのシングルトラックが最初のステージだ。しかし、どこがシングルトラックの起点かわからない。やっぱりツーリングブックのコピーが必要だった。
 仕方ないので少し引き返す。確かツーリングブックのイラスト地図には、南側にも入り口があり、山中で合流していたはずだ。ただし、国土地理院の2万5千分の1地図にも、昭文社の「山と高原地図北摂・京都西山」にも記載のない道なのだ。GPSレシーバーの地図で道がつけられそうな地形を読みながら行くと、それらしき入り口があった。
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 入ってすぐは雰囲気のいい林間のシングルトラックだったが、すぐに沢となり、さらにはかなり鋭角的なV字の割れ目となった。まさに、道というより割れ目だ。深さも1mほどあり、MTBを割れ目にはめ込むとそのまま垂直に立っている状態。割れ目の深さや幅、周囲の木の生え方により、MTBを担いだり、割れ目の脇に乗り上げたりしてどうにかこうにか進む。
 割れ目のような道に苦労したが、それもしばらくの間。普通のシングルトラックとなり、入り口を見つけられなかったすさのお神社からの道と合流。そこが最高地点。MTBにまたがって、下りに変わったシングルトラックを行く。道は概ね平らで、下り勾配は緩く、乗りやすい。ああ、快適。
 ツーリングブックのガイドには、どこが鉱山跡かわからないまま行く、とあるので探しもしなかったが、ネットで見つけたとある記録にはちゃんと鉱山跡が載っていた。
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 さて、あっという間にシングルトラックを反対側に通り抜けた。先ほど分岐を間違えていった道の途中だ。引き返すときに、ここだろう、と見つけていた所だった。
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 再び猪名川クリーンセンターの峠を越えて、下阿古谷へ。3週間前にも見た風景だ。前回のコースとクロスする形で、県道603号線を日生中央方面へ少しだけ南下。山田橋の手前で県道を逸れ、民家の横からダートのダブルトラックで山林へ入っていく。緩やかな登りで、乗車のまま行ける。岩ヶ谷山の南にあるダブル及びシングルトラックがこの日の第2ステージだ。
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 200m弱進むと、右手はため池となる。しばらくはため池沿いの平坦な道で、ため池が終わると分岐。道をたどる。ちなみに左は岩ヶ谷山に向かう。ダブルトラックの真ん中に倒木が倒れていたり、水で道が大きく削られていたりと荒れ放題。それでもしばらく進んでいくと、フェンスが道をふさいでいた。勝手に開閉できると思って近づくと、なんと鍵がかけられ「立入禁止」の文字。道だけでなく、週の沢や山肌までフェンスは延びていて、しかも上辺には有刺鉄線、と厳重にふさがれている。さらに、引き返せ、とばかりに雨が降ってきた。仕方がない、引き下がろう。
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 結局ダブルトラックは予定コースよりは少し短いが復路で楽しめた。ただ残念なのは、通り抜けるトリップ感を味わえなかったことだ。「となりのトトロ」でメイがブッシュのトンネルを通り抜けるとトトロが眠る大木の虚(うろ)に出たような、あのトリップ感である。
 山田橋まで戻った。さあ、あとは道の駅までどの道で帰ろうか。地図を広げる。シングルトラックで大谷山の山頂を経由するという案もあるが、雨ですっかり気持ちが萎えた。前回のゴルフ場のコースの真ん中を通り抜けるシングルトラックも却下。穏やかに舗装路を帰ろう。日生中央方面に出てクルマの多い道を走るのもいやなので、またクリーンセンターの峠を越えて戻ることにする。雨は弱く、ウィンドブレーカーとしての活用も考えてフロントバッグに入っている合羽を着るほどでもない。これから越える小さな峠で合羽の中にかく汗の方が衣類を濡らすのではないかと判断したわけだ。
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 結局、1.5往復、クリーンセンターの峠を3回越えることとなった。田んぼの向こうの犬も、2回目以降は吠えてもくれなかった。
 雨はすぐに止んで、無事道の駅に帰着。晩秋の山里を楽しんだ。走行距離は19.6kmだった。

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