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2013/05/07

追分ソーランライン(自転車走行編:江差~瀬棚)

 9:50、小雨の江差駅から自転車の旅のスタート。幸い空から降ってくる雨はたいしたことないが、路面が濡れているので自分がまき上げる水撥ねが気になる。ところで、今回の旅の相方は、ランドナー。強行軍なので、最も信頼のおける自転車を選んだ。10日前予報が発表されたときには連休は晴天が続く見込みとのことだったので、泥よけを外した。輪行の分解および組み立てスピーディーにするためだ。泥よけがあればフロントフォークを抜かねばならず、作業に30分以上かかる。泥よけがなければ、前後の車輪を外して15分以内で済む。ところが季節外れの寒気で連休後半、北日本はぐずつく予報に変わっていったのは前述の通り。やっぱり泥よけは必要だ。後輪の方は問題ない。着脱簡単な分割式。蝶ネジだから工具もいらない。前輪は普段クロスバイクで使っている簡易泥よけを付けることにした。フロントフォークに小さな台座をつけておき、泥よけ本体をワンタッチで着脱可能。いきなり初めからこの泥よけが活躍してくれる。ただし、後輪側の完璧な仕事ぶりに対し、前輪側は7割程度の働き。フォークの後方から胸や顔に飛んでくる水撥ねをブロックしてくれるのはありがたいが、フォークの前方は無防備。撥ねが前に飛ぶ分にはいいのだが、下りでスピードが出ると風圧に押し返されて撥ねが脚に着弾する。ペダリングへの影響を考え合羽は上半身のみ着用。ズボンが濡れてしまう。それでも体温と風ですぐに乾くので気にしない事にする。それだけ雨足は弱く止み間もあるということだ。ほかに、10年以上前に買ってまだ使ったことのないシューズカバーや3年前に買って未使用のフロントバッグカバーも装備に追加してきたが、雨足が強まったら付けることにしよう。また、暑い時期には決してやらないことだが、ザックを背負っている。キャリアなしの方が輪行が楽だし荷物も減る。ザックのの中こそ着替えや、タブレット端末など絶対に濡してはならない物を入れているので、完全防水のバッグを持ってきた。でも完全防水バッグに荷物を入れ、それをザックに収めると、物の出し入れが不便になる。後輪の水撥ねはシャットアウトされているし、空から小降りならザックそのものの防水機能で大丈夫。土砂降りにはならないだろう。今日の檜山の予報は曇りで薄日が差しサクラが芽吹くというのだから。
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 駅は江差の街の南部の高台にあり北に進んで行くと、大きな帆船が見えてきた。戊辰戦争で沈没した海陽丸を復元したものだそうだ。それに隣接してフェリーターミナル。去年夏、奥尻島からのフェリーを降りた港だ。そこへ降り立つと、姥神大神宮の前でい祭り(イベント)をやっていた。
 セイコーマートで食料と飲料を補給し国道229号線を北上開始。天気は悪いがシーサイドツーリングはテンションが上がる。なんたって自転車走るために時間とお金をかけてここまで来たのだ。こんな事を25年も続けているが、未だに止められない。小さなアップダウンが連続し下りの水撥ねでズボンが濡れるが、次の登りで乾く。クルマが多いのは少し不快だが、南風が背を押してくれるのが嬉しい。徹夜明けではあるが、その前にフェリーでたっぷり寝ておいたお陰か、軽快に脚は回る。
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 厚沢部で国道227号線と分かれると、少しクルマが減る。道は少し内陸に入り発電風車が立ち並ぶ田園地帯(道南や道央には田んぼがある。もちろん田植えはまだ)。ここで雨がやや強まったが、左後方からの風も強くなった。後方からのベクトルは推進力。左からのベクトルは、追い越すクルマの水撥ねを防いでくれる。
 乙部に入り大きな屏風のような岩の断崖が見えてきた。水平の縞模様が見事な堆積岩。一部をくり抜いたトンネルを抜けてもまだ縞模様が続いている。いつしか雨は小降り。
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 下の方がくびれて、折れてしまいそうな奇岩を見下ろす元和台で休憩。胸ポケットに入れていた携帯電話表面が濡れている。雨ではない、汗だ。中間着を脱ぐ。道の駅の隣のバス停の待合室でさっきセイコーマートで買った納豆巻きを食べて、再スタート。
 鮪ノ岬(シビノミサキ)で巨大な岩をトンネルで抜ける。今度は柱状節理の火成岩のようだ。小雨が降ったり止んだりしているが、空は少しずつ明るくなってきているようだ。
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 熊石で海沿いに馬小屋があった。親子の馬がいる。親馬はでかい。道産子だろうか。足元にはツクシがでていた。北海道はまだ春先なのだ。
 国道277号線を分けてまたクルマが減った。雨も止んでいい感じだ。海沿い点在する集落をつないでひたすらペダルを漕ぐ。
 大成の道の駅でトイレ休憩。その先のセイコーマートで食料を買って、防波堤の上で食べる。道も乾いてきている。ただ、徐々に寝不足の疲れが出てきたようだ。
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 熊石から大成の集落の裏手には高台へ上る階段が急斜面に張り付いている。津波からの避難路だ。また、河口には水門も。20年前の北海道南西沖地震の津波では、奥尻島が注目を浴びたが、北海道本土にも被害が及んでいる。
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 大成から国道229号線は内陸に入り、今回最大の山場、太櫓越峠への登りに取りかかる。最大の山場といっても標高200mほどしかないのだが、出だしで前方に真っ白な山が見え、登るに連れて道端に残雪が現れ、いっちょ前の山岳ムード。残雪の側には必ずフキノトウが見られる。
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 トンネルで峠を越えると、緩やかで真直ぐで長い下り。いいぞいいぞ、登りで溜め込んだポテンシャルエネルギーをブレーキで殺すことなく運動エネルギーに変える。さらにいいことに、峠の北側は空が明るく薄日が差している。南風が吹き降ろしとなっているわけだ。下っていけば青空広がった。牧場で泳ぐ鯉のぼりのバックはまさに五月晴れ。ちなみにサツキバレは旧暦で梅雨の晴れ間の意味になるのでゴガツバレと読んでほしい。
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 若松峠という小さな峠では、道端にさりげなく水芭蕉の群落。
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 北桧山で前方に発電風車が見えてきた。去年奥尻島に渡るフェリーに乗船した港、瀬棚はもうすぐだ。ここが今日のゴール。16:50、フェリーターミナルに近い、民宿「マリン倶楽部」に到着。

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コメント

 天気が回復してよかったですね。ツーリングの臨場感が伝わってきました。次の日も期待しています。がんばれ!

投稿: すう | 2013/05/08 21:40

 どうもありがとうございます。まずは、コメントありがとうございます。そして、前回のミスのご指摘もありがとうございます。遅ればせながら修正しました。スタートは2日の夕方です。それから、ごらんの通り、すうさんから頂いた「Vigoreランドナー」がまた活躍してくれました。前の泥よけを外すことで、輪行が手軽でした。でも、やっぱりちゃんとした泥よけが必要なので、また装着しました。やっぱり泥よけがあった方が、見た目も美しいですね。

投稿: はいかい | 2013/05/14 17:57

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