« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »

2013/05/31

残雪輝く加賀白山

 5月25日21:00、丹後を出発。昼間、勤務のため舞鶴までスーパーカブで往復したときには、自転車を沢山見かけた。5月中旬以降、ほとんど雨が降らず、安定した晴れの日が続いている。明日までは晴れの予報だ。日中の最高気温が30度を超えた生ぬるい風の中、クルマで東へ。敦賀I.C.から福井北I.C.まで北陸自動車道を使い、勝山を経由して、石川県白山市白峰へ。ちょうど満月のこの夜、勝山盆地では水田が輝き、白峰から白山の懐に入っていくときには白いまだらの山が月明かりを浴びて夜空に浮かび上がった。
 26日2:00、別当出合に到着。クルマは5~6台。先週の金曜(17日)に別当出合までの道路が開通し、この土日には沢山の人が押し掛けているのではないかと思っていたが、意外に少ない感じ。それはともかく、すぐに仮眠。
 4:40、夜明けとともに目覚める。まだ動き出している人はいない。昨日道中で買って置いた朝食を食べてから出発準備。5時を過ぎると、クルマからハイカーが出てきて出発していき、新たなクルマが駐車場に入ってくる。ラッシュアワーに入ったようだ。やはり、沢山の人出賑わいそうだ。私も、5:30出発。
P1030867_2P1030869_2

 駐車場から少し歩いたところの、白山登山センターのトイレに寄ってから、吊り橋を渡って登山道へ。登山道に雪はなく、板を背負って歩く。中飯場辺りから雪の上を歩く。直登する冬のルートを行くが、笹や灌木のブッシュに阻まれて大変苦労する。スキー板を背負っているので、なおのことブッシュが引っかかる。周囲をよく見て、登山道をたどった方がよかった。
 私は登るのが遅いので、どんどん抜かされていく。スキー板を背負っている人と背負っていない人の割合は、3:7といったところか。
P1030875_2P1030877P1030881


 標高1730m、ちょうど中飯場と甚ノ助ヒュッテの中間辺りで、雪面と勾配が安定し、ブッシュの影響が薄れてきたので、シール登行開始。林間を登っていくと、甚ノ助ヒュッテが見えてきた。
P1030897P1030899P1030904


 標高1950m、ちょうど中間に位置する甚ノ助ヒュッテで小休止。ブッシュは疎らで、この辺りは快適に滑れそうだ。ただし、まだまだ登りは長い。
P1030907P1030914P1030918


 甚ノ助の上の斜面は勾配が増して、さらにペースが落ちる。別当谷の源頭部をトラバースするときにはスキーアイゼンが心強い。しかし、雪の切れ目があったのでスキー板をザックにつける。黒ボコ岩直下の急斜面はキックステップで直登。登りはつらいが、周囲の景色が素晴らしい。別山や奥越との国境の山々、スタート地点の別当出合付近の展望が、励ましてくれる。
P1030922P1030924P1030930


 黒ボコ岩まで来れば、弥陀ヶ原の奥に室堂、そして御前ヶ峰など白山のピークが見えてきた。山頂付近の岩肌が出ている。勾配は緩やかで再びシール登行可能だが、そのままつぼ足で行くことにする。私の場合シール登行だと、凄まじくペースが遅いのだ。
 スキーヤーが滑り降りてきた。気持ちよさそうだ。早く滑りたい。
 室堂を横目に、御前ヶ峰を目指す。勾配が再び急になっていく。黒っぽく氷結した雪面がありキックステップを刻みにくいので、できるだけ柔らかい雪で覆われたところを拾うように歩く。柔らかいザラメ雪に足首まで埋まるところがあった。最近積もった雪だろう。
P1030933P1030932P1030934


 標高2635m付近が、残雪の最高点。スキー板とザックを置いて御前ヶ峰へ。北アルプスが見えているようだが、霞が濃くなり、はっきり同定できない。残雪に戻ると、周囲はガスに覆われてきた。
P1030946P1030947

 さあ、シールを外して滑降開始。少し下ればガスはない。穴や溝ででこぼこの雪面だが、やはりスキーで滑るのは楽しい。周囲が絶景ならば、なおのことだ。
P1030948P1030950

 弥陀ヶ原を横切り、エコーラインを下ることにする。沢山の人が歩いていて穴だらけだが、滑りにくいというほどではない。振り返ると、ガスが切れて山頂が見えていたので小休止。下には南龍ヶ馬場のロッジ群が見える。
 エコーラインの尾根から甚ノ助ヒュッテの上部へとトラバースするコースがあるようだが、すでに一部ブッシュが出ているらしいし、そもそも良く知らない。甚ノ助ヒュッテと南龍ヶ馬場を結ぶ登山道まで下る。標高2140m付近で、その登山道を見つけて、スキー板を外して肩に担いで歩く。時折雪が切れた、等高線に沿う道を15分ほど歩いたら、甚ノ助ヒュッテの上の斜面に到着。再びスキーを装着して滑り始める。甚ノ助ヒュッテの少し下までは快適。その後は、ブッシュにやや苦戦。それでも、シール登行を開始した標高1730m地点まで滑降。標高差900mほど、滑ることができた。その後は、板を背負ってつぼ足で下る。ブッシュに苦しむが、登りほどは苦労しなかった。
 中飯場から下は、虫に悩まされる。ブヨが大量にまとわりついてきてうるさい。まさに、五月の蠅だ。ただし「五月蠅い」の語源となった「五月」は旧暦のため、実際には梅雨の時期のハエを意味している。
 やっとの思いで、別当出合に到着。無事に下山。全行程の3分の2はスキーで下れた。スキーを使わない登山者は、当たり前ながら下りもずっと歩き。とても真似できない。
 というわけで、これで今シーズンの滑り納めとなった。
 帰り道は、高速道路を使わずに。日付が変わってからの帰宅となった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013/05/25

薫風の丹後半島一周2013

 寒かった4月が終わり、5月は安定した晴天の日が多くなった。今シーズンも、初夏と秋の2回、丹後半島一周を走りたいと思っている。半袖でも寒くない。新緑、青空、青い海、水を張った田んぼ、風薫るこの季節にとにかくじっとしているわけにはいかない。自転車で走らねば。こうして、今シーズン初、生涯通算39度目の丹後半島一周が始まった。
P1030767


 勤務が不規則で、5月21日は平日ながら昼前から自由の身となり、11時の出発。すでに気温が上昇し、暑いくらいだ。京丹後市弥栄町中心部から竹野川沿いに北上。強くはないが向かい風が吹いている。海風だ。海上に比べ、気温の変化が激しい内陸部では、日中の強い日差しに気温が急激に上がり上昇気流が発生。これにより地表付近では海から内陸へと風が吹く。できれば、この海風が吹く前、つまり朝の内に海沿いまで出るのが理想。まあ、気にするほどの逆風ではない。周囲の田んぼは、すでに田植えを終えているものがほとんどだが、これからのものあるいはまさに田植えの最中のものも若干見られる。
P1030772P1030775P1030778


 竹野川河口部の道の駅「てんきてんき村」で小休止したあと、北東へ。左に海を見ながら時計回りに半島を回る。最北端の経ヶ岬までは、最大で標高差50mほどのアップダウンが続く。竹野川沿いではそこそこあったクルマの通行も、海沿いでは減少。半島の先端部に近づくに従い、さらに減っていく。水平線は霞んでいるが青と緑が鮮やかな景色と、湿度の低いさわやかな風があまりにも気持ちよすぎる。筆石集落の海にそそり立つ一枚岩、「屏風岩」を見下ろす展望所でちょうど正午。パンを食べる。ここら辺りでは、夏場は海水が澄みわたり、白砂の海底が透けて明るい青色に輝いている。荒れて砂で濁った冬の表情とは一変するというわけだ。
 宇川の河口部周辺の集落にあるスーパーマーケットで、このあとの行動食を補給しておく。平日の昼間と言うことで、店内はのんびりムード。店の外も、観光客のクルマもなく交通量はわずか。
P1030781P1030784P1030785


 海に面した袖師集落は、防波堤に竿が立てられワカメが干されている。そこから一登りで経ヶ岬のレストハウス跡に到着。岬の灯台にはここからだと小一時間歩かねばならない。別の場所に最寄りの駐車場ができ、ここは更地になってしまったが、数台の車が止まっている。釣り人のものだ。ここまでハンドル辺りからのギシギシという音が気になっていた。更地の脇に残るベンチに腰掛けて、不具合の箇所を点検。ハンドルポストのねじを締め直して解消。
 さあ、ここからはきつめのアップダウンの連続となる。標高差120~150mのアップダウンが、大まかに見て3つ連続する。細かなアップダウンをトータルすると、おそらく累積で500m以上の標高差ということになるだろう。それが、一つの大きなアップダウンというわけでなく、一つ越えたら海岸まで下ってまた次の登り、と波状攻撃を畳みかけられる。直前にNHKの衛星放送で放映された「日本縦断こころ旅」で、俳優の火野正平が逆方向、伊根から経ヶ岬へと自転車で走っていた。番組の中では「3回地獄を見る」と表現されたアップダウンである。私などは、40回ほども自転車で丹後半島一周しているわけだから、すでに百回以上地獄を見ているわけである。しかし、ここは丹後半島一周の中でもっとも景色の素晴らしい場所であり、ある意味天国のように感じている。
P1030788P1030790P1030794


 標高100m余りの高さまで登り、白南風(しらばえ)隧道を抜けると、眼前に青く広大な日本海と荒々しい断崖絶壁の風景が広がる。カマヤ海岸だ。緩い下りとなるので、絶景の中を快適に飛ばす。20台ほどのモーターサイクルとすれ違ったと思ったら、今度は大型犬を連れて歩く人。いろいろな人がいる。甲崎を越え、蒲入の漁港を左に見たらまた登り。これが蒲入峠で、これをトンネルで越えるバイパス工事中。
 峠を越えると、宇良神社(浦島神社)へと下る。地獄を一つクリア。神社の隣は道の駅で、トイレや昼食ポイントとして利用することもあるが、今日は素通り。伊根までの区間、内陸部を行く国道と別れ、海沿いの府道823号線をとる。国道がさけるだけあって、険しい海沿いのアップダウンが続く。地獄は、あと2つだ。
 まず、本庄集落から野室崎を越える。休日には釣り人のクルマが通ることもあるが、今日はほとんどクルマは通らない。景色は最高、素晴らしい。標高130mまで登ってから、泊の海岸まで急降下。2つ目の地獄もクリア。
P1030799P1030801

 次は新井崎を越えるアップダウン。素直に府道を行くのではなく、一段高いところを通る町道を選ぶ。目的は、海沿いの傾斜地の棚田、「千枚田」の眺めだ。機械が入らないほど小さな田んぼでは、まだ田植えは行われていなかった。田んぼに張られた水が、うっすらと青空を映し、背景の空や日本海とはまた違う青さを見せている。また、眼下には新井漁港。3つ目の地獄は、標高150mまで登る。クリアしたら、伊根湾へと急降下だ。
P1030806P1030815P1030818


 舟屋に囲まれた伊根湾は、さすがにメジャーな観光地、そして釣りのポイントで、人がたくさんいる。もちろん、休日はさらに人が増える。かつて町役場があった海沿いの公園でパンを少し食べて出発。
P1030827P1030829P1030831


 伊根から、天橋立までは平坦な海岸沿いの道が続く。海風は、半島の先端から根本に向かって吹くので、ここは追い風となる。ただし、時刻は16時で日は傾き風は弱くなっている。14時くらいなら強い風に押されて時速30kmほどをキープしたこともあるが、今日は時速25km前後で巡航する。
P1030836P1030837P1030846


 天橋立の籠神社前で小休止。平日だからか、夕方だからか、遊覧船乗り場に人はいなくて静か。
 さて、ここから京丹後市弥栄町に戻るにはいくつかの選択肢がある。一つは幹線道路の国道を行くもの。一番平坦なルートだが、クルマが多いので面白くない、却下。一昨年辺りから好んで通っているのが大内峠、府道651号線 。細く曲がりくねった道で、クルマは少なく、峠から天橋立を見下ろす。その大内峠と迷いながら選んだのが、府道53号線。選んだ理由は最短ルートだから。幹線道路と言うほどではないが、京丹後市北部と宮津市を結ぶ最速ルートなので、そこそこクルマは通る。だから、一部を除いてセンターラインの引かれるくらいの道幅があり、路肩も広い。勾配もさほど急ではない。急ぐ必要はないので、マイペースで登る。与謝野町と京丹後市との境を越えたら、いったん、ほんの少しだけ、下って延利の集落。そこからまた登りとなり、久住の集落を越えて標高200mくらいまで登る。それが本日の最高地点。そして、あとは下るだけとなる。
P1030852P1030853

 標高差は大きくても、下りきってすぐゴールというのがいい。18:30、82kmを走り終えた。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013/05/24

千の水になって2013

 兵庫県の中央部、但馬と播磨の国境の山々の播磨側の峠越えショートツーリング。なかなかいいコースなので、毎年この時期に走っている。神河町(旧神崎)中心部法楽寺の駐車場にクルマを止めさせてもらい、クロスバイクをおろす。初夏の日差しを浴びた越知川の流れがきらきらと眩しい。
 15:55、まずは、国道に沿って猪篠川を遡る。ただし、クルマの多い国道を避け、農道や集落の中の旧道をつなぐ。この時期は、穂を出した麦畑と水を張った田んぼ混在。神崎の中心街周辺は麦畑が多く、川を遡ると水田になっていく感じ。今は青い麦畑と鏡のような水田だが、来月には麦秋の黄金色と青い水田へと色を変えることだろう。
P1030724P1030725P1030730


 猪篠の集落から猪篠川を離れ動物除けのゲートを越えて林道越知ヶ峰線へ。林間にはいるので、日陰がありがたい。標高640mの峠へ。スタートの法楽寺が標高170mほどだから標高差500m近く登ったことになる。林業関係の表示板には「神崎町越知字深タワ」とある。「深タワ」というのが、この峠の名称のように思われる。
P1030738P1030740P1030744


 峠を越えると、越知の集落へと急降下開始。越知集落があるのは越知川の谷。天から降った雨水のごとく、後はひたすら下っていくのである。ちなみに谷を隔てて向かい合うのは、標高約1000mの千ヶ峰を主峰とする稜線。この辺りが、このコースの報告文のタイトルの由来なのである。
 下り初めてすぐ、「熊野神社」の奥社がある。ここの手水は熊野神水と呼ばれている。さらに、越知川沿いにはいくつかの名水があり、「越知川名水街道」と呼ばれている。
 神社を過ぎると、越知集落を見下ろすポイントがある。まるで空撮を見るように集落が俯瞰できる。山肌で何か動いている。シカが飛び跳ねながら林の中に消えた。
 登りでせっかく貯めたポテンシャルエネルギーをブレーキで消費しながら贅沢に下る。動物除けゲートを越えたら越知の集落。傾斜地に家や棚田が密集している。
P1030747P1030749P1030752


 越知川に沿った県道に出たら、勾配は緩く道は直線的になるので、ブレーキで浪費することなくポテンシャルエネルギーを運動エネルギーへと変えていくことができる。また、農道などを利用したサイクリングロードも整備されているので、屈曲は多いもののクルマを気にせずに下っていくことができる。
 下って行くにつれて谷が開けていく。越知川の流れは清らかで、途中「越知ヶ峰名水」を通過。
 自然災害の多かった2011年には越知川周辺も豪雨に見舞われ、その爪痕が昨年までは残っていたが今はすっかり工事は終了しているようだ。
P1030753P1030760P1030765


 いつしか田んぼが麦畑へと変わり、やがて田んぼと混在するようになる。根宇野では鯉のぼりの大群が泳いでいる。キャンプ場などの野外活動に利用できる公共施設「グリーンエコー笠形」まで、道路沿いに延々と鯉のぼりが連なっている。この鯉のぼりを見るのも、この時期にここを訪れる楽しみの一つである。
 鯉のぼりを見たら、一走りでゴールの法楽寺。18:40、到着。気持ちのよいツーリングだった。走行距離は約27km。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013/05/16

春の扇ノ山スキー動画シリーズ


5月13日


4月23日


4月12日

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013/05/14

扇ノ山、真夏日のスキー

Clip0012mp4_000100766

130513ougi2_2


 土曜日に一日仕事をしたので、5月13日の月曜はその代休。扇ノ山へ。この日、鳥取、豊岡、舞鶴の最高気温が31度台で、今年初めての真夏日となった。
  ザックを背負うのも大げさだし、それに背中が暑い。大きめのウエストバッグ(ヒップバッグ)で十分だろう。シャツは半袖だ。初夏の日差しがさんさんと照りつける中、歩き出す。青い空と、芽吹いたブナの緑がまぶしい。ザックがないので板は肩に担いでいく。その方が枝にいたが引っかからないし、歩くのは30~40分のことだ。
 そうして大ヅッコ北斜面の残雪でスキーを楽しむ。もちろん、その手前まではほとんど雪がなく、出会ったハイカーに「まだスキ-できるんですか」と聞かれる。「行ってみないとわからないけど、少しは滑れるでしょう」と答える。
P1030692P1030697

 登山道に水が流れてくると、残雪が近づいた印。真六のブナの合間に白い雪が見えてきた。1時間ほど残雪で遊んで引き上げる。小ヅッコ登山口から入山し河合谷登山口へ下山。水とのふれあい広場でブーツを洗う。両登山口の間の1㎞弱は、自転車で。
P1030704P1030705

| | コメント (2) | トラックバック (0)

快晴の磯砂山

 5月12日、午後に出かけた。
P1030672


| | コメント (0) | トラックバック (0)

天橋立のハマナス開花

 5月9日、通勤途中に発見。
P1090131P1090132

| | コメント (0) | トラックバック (0)

追分ソーランライン(帰路そして旅の振り返り)

 フェリーに乗り込んだ夜は、余り眠れなかった。神経が昂ぶっているのか、それとも疲れすぎたのか。夜のうちは、うとうとしたり本を読んだりして過ごし、翌日の日中に昼寝をして、翌日の勤務に影響が出ない程度に体調を整えることができた。30代前半までなら、帰りのフェリーはひたすら眠ってすっかり元気になっていたのだが。
 帰りのフェリーも行きと同じように、カプセルホテルのような船室は空いていた。
P1030670


 6日21:00。舞鶴上陸。フェリーに積まれていたもう一台の自転車、ロードレーサーのサイクリストは、大学2年の若者。10日ほどのゴールデンウィークすべてを使って小樽から宗谷岬まで走り、輪行で戻ってきたとのこと。ずっと雨や雪に悩まされたそうだ。なんと大阪からお父さんが来るまで迎えに来てくれるそうだ。まあ、100km以上の夜の道を自走するのは大変だし、輪行でも大阪到着は深夜になる。
 雪といえば、岩内国際スキー場は、3月20日で閉鎖されていた。おそらく、閉鎖後に何度も降雪、積雪となったのだろう。
 さて、舞鶴市内を走って東舞鶴駅の市営駐車場へ。クルマに自転車を積んで駐車場を出る。30分あたり50円の駐車料金は、丸4日と2時間余りで9850円。4日前に列車に乗るときにもらった割引券で2700円に。1時間ちょっとのドライブで帰宅。ちなみに、舞鶴市内の自転車走行は、2.4km。往路の敦賀市内の6.0kmも含めた、4日間すべての走行距離は、253.4km。
 4連休で北海道を走る、という挑戦は無事完了した。日程に余裕がなく、鉄道が並走せず特に前半はエスケープができない中、雨を心配しながらの決行だった。しかし、2日間のうち、初日は雨が半日続いたものの降りは弱く、2日目の雨は最後の短時間のみで、ツーリング中止を考えるような雨の降り方はなく問題なく完走できた。また、両日とも、追い風の時間が長く、つまりそれは南風ということで寒く感じることはなかった。
 往路で利用したJR江差線は、来年初頭での廃線が決まっているとのことで、鉄道ファンが多かったのはそのためと思われる。ゴールデンウィークでのこのコースへのチャレンジは、今年がラストチャンスだったわけで、なおのこと実行できてよかった。
 装備については、まず、キャリアを使わずザックを背負って走ったこと。夏なら厳禁だが、ずっとアウターウェア(合羽の上着)を着用しているくらいの気温だったので問題なし。両日とも、特に寝不足の初日、夕方には肩が痛くなったが、ザックの重みが影響したのかもしれないが、感触としては長時間の走行のため少なくともザックなしでも痛んだだろうと思われる。
 ランドナーといえば、ブレーキワイヤーを抜きハンドルを外しフロントフォークを抜いて、輪行に手間がかかる印象だったが、フロントの泥除けと、その泥除けを支える役割しか果たしていないフロントキャリアを外すことで、画期的に輪行が楽になった。しかし、泥除けはツーリングには必要なので、フロントは簡易タイプのも(リアは純正)のを利用したが、純正のものと比べて効果は7割程度。しかしながら、輪行を手軽にする目的との兼ね合いの中では、よい選択であった。
 モバイル装備は、A5サイズのノートパソコンは携行せず、7インチタブレット端末を選択。ちなみに、過去の自転車ツーリングではWindowsCEのハンドヘルドPCを携行したことがある。もう10年も前の話である。ハンドヘルドPCはコンパクトながらキーボードが付いて文章の入力には優れている。当時、パソコン通信に旅先からツーリングレポートをアップロードしていた。また、2004年の韓国ツーリングで初めてブログの更新をした。しかし、今ではそれもCPUもメモリもスペック不足。あとバッテリーの持続時間も若干不満。いつも電源を気にしないといけなかった。最近では、WindowsXP搭載のA5ノートPCを携行していたが、それはクルマを利用した旅の場合。やはり自転車の旅には、かさばるし重い。今回のタブレット端末は、キーボードがないので文章の入力はやや手間がかかる。しかし、手に持ったままでの入力も可能で、フェリー船内はもちろん、列車の中でもブログ原稿を作成することができた。バッテリーの持続時間も満足。これからさらに活用する意欲がわいてきた。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013/05/09

追分ソーランライン(自転車走行編:瀬棚~共和)

 5月5日、朝。雨上がりの空。夜に降った雨で路面は濡れているが、爽やかな空気と薄雲を貫いてくる初夏の日差しにそのうち乾いていくだろう。正確には、南の方は若干空が暗いが、これから向かう北方の天気が良ければいいのだ。今日は、瀬棚から共和まで。北海道特有の地域区分である支庁でいうと檜山から後志へ。そして、道南から道央へ。天気予報は曇りベースで、檜山では朝のうち、後志では午後から夕方にかけて雨が降りやすいと食い違っているが、要するに不安定ということ。印象では、当面は心配はないが、午後には雨の覚悟をしておかないといけないだろう。でも、今の空を見れば心は軽い。
P1030440P1030445P1030452


 まずは港、そして風車の写真を撮って、津波防止の河口の水門を見て、8:30、北上開始。昨日に引き続き国道229号線の旅だ。今日も南風。順風だ。今日のコースは、去年の8月にスーパーカブで往復している。景色はよく、クルマは極めて少ない最高の道で、ぜひここを自転車で走りたいと思って今回の旅が実現した。確かに、今日もクルマは少ない。ただし、昨日から海沿いには釣り人が多い。たまに通るクルマの多くは、釣り人のものだろう。
 瀬棚の民宿で泊まりあわせた60代くらいの2組の夫婦らしき4人グループも、釣りにきたようだった。宿の食事は、海の幸がふんだんに使われていた。夕食のメバルの唐揚げが特に美味しかった。建物は新しかったが、20数年まえから営業しているとのことで、1993年の北海道南西沖地震の津波も経験したそうだ。ただ、駐車場に止めたクルマのタイヤが少し使ったくらいで、建物はぎりぎり床下浸水しなかったとのこと。また、無線LANを完備していて、ブログの更新ができた。今回は、タブレット端末を携行している。キーボードがないので、文字入力やコピーアンドペーストなどの操作に慣れがいるし、慣れてもやはりキーボードより不便だが、その分全体が小さいので取り扱いはしやすい。列車の中でもブログの原稿を入力することができた。無線LANに接続できることを宿選びの決め手の一つとしたので、頑張ってブログの記事をアップロードしたが、その後すぐに眠りに落ちた。徹夜明けのおかげで、ぐっすりと眠れた。
P1030464P1030466P1030473


 小さな街を抜けると民家はなくなり、次々に現れる奇岩を見ながら進んでいく。8kmほど進み、1kmちょっとのトンネルを越えると島歌という集落がある。ここにも数件の民宿がある。やはり、夏は海水浴、それ以外は主に釣り客を相手に営業しているようだ。また、集落のはずれに島歌郵便局。木造ではないものの、日本海からの潮風にかなり風化して、この辺りの景色にマッチしている。
P1030348P1030487P1030490


 さらに北上を続ける。左手はずっと海の景色だ。奇岩、カモメなどの海鳥、釣り人、そしてトンネルが多い。
 せたな町の北端に近づき弁天岬を越える。岬のすぐ脇に港があり、おびただしい数の釣り人がいる。ここに下降がある須築川を遡る形で道は少しだけ内陸へ入る。標高1520mの狩場山を主峰とする狩場山地が海に落ち込んでいる茂津多岬を越える。といっても、トンネルで越えるのでさほど登るわけではない。ただし、灯台は標高300m近い場所に立っていて、日本一の高さとのこと。おや、高さ日本一の灯台とは、兵庫県の日本海側にある余部岬ではなかったかな、と思いながら進む。実は、灯台の建物の頂の高さ日本一が茂津多岬で、灯火の高さ日本一が余部岬とのことだった。トンネルの手前の道路脇には残雪があり高山の雰囲気。そして、白糸岬を超えるまで1.5~2km程の長さのトンネルが4つ連続してまるで山岳地帯にいるような気になるが、最後のトンネルを抜けると青い海が広がっていて、現実に引き戻される。これで檜山支庁から後志支庁へ。そして、道南から道央へ。
P1030492P1030495P1030503


 道は、南北から東西へと方向を変える。短いトンネルがたまに現れる。トンネルの前後は、必ず渓流や滝が流れている。きっと狩場山地の雪解け水なのだろう。小さな滝は、この時期だけのものかも知れない。
 雲は薄くほぼまともに日が射している。海は青い。道路の両脇に釣り人の路上駐車の列ができて、クルマの離合困難となっている場所があった。基本的に交通量は少ないので、渋滞ということにはならないのだが。暑いので、服を脱ぐ。合羽兼ウィンドブレーカーのアウターウェアの下はTシャツのみ。
P1030472


 水上バイクを積んだトラックが追い越していった。1台、2台、3台。あっ、キャタピラ!スノーモビルだった。北海道では、この時期はまだ雪山の季節。昨日、太櫓越峠を越えて瀬棚平野に下りたときに、はるか前方に見えた狩場山地は真っ白だった。
P1030523P1030524P1030525


 11:00、道の駅「よってけ!島牧」到着。スタートから40kmだ。昨日、反対側から眺めた狩場山地が間近に見える。一期は白いのは、狩場山だろう。この道の駅は、公衆無線LANのアクセスポイントなので、メールと昨日更新したブログのチェック。ブログにコメントが付いていたので、返信コメント。この道の駅には、島牧村のビジターセンターのような施設が併設されていたので、見学する。展望台からは隣の島牧ユースホステルが見える。今回の旅の当初の計画では、島牧ユースホステルに泊まる予定だったが、それだと徹夜明けで、しかも10時頃のスタートで120km以上走ることになり、夕食の時間に間に合いそうにないので、宿泊地を瀬棚に変更した。ユースホステルに泊まりたかったが、瀬棚の民宿もよかったし、インターネット接続もできたし、正解だっただろう。差額は1000円ほど。
 道の駅やユースホステルがある集落から、5kmほど走ったら島牧村役場のある集落。ここにはセイコーマートもあるので立ち寄る。ちょうど昼時で釣り人で混雑。
 次の目標は、30km先の寿都。そこにも道の駅があり、少し離れてセイコーマートがある。本日の行程の、序盤から中盤へと差し掛かった雰囲気だ。
P1030517P1030541

 ただひたすら海を見ながら走るわけだが、トンネルがあったり、標高差50m未満のアップダウンがあったりで退屈はしない。はるかにこれから超える弁慶岬も見えてきた。その向こうにうっすらと見える白い山並みは、ニセコの山々だろうか。
 津波防止の河口の水門があった。島牧村の北の端に近い豊岡という集落。水門を見学して、再スタートを切ったら後輪に違和感。空気圧が極端に減っている。パンクだ。まずいことになってませんようにと祈りながら、後輪を外して点検。小さな金属片が突き刺さった単なるパンクで、ホッとする。タイヤのバーストなど重傷なら、この後の走りに影響するところだった。15分でチューブを交換し、20分で再スタート。予備のチューブはもう1本あるから、この後もう一回パンクしても大丈夫。
P1030545P1030549

 少し北上したら、歌島という集落。中歌、島歌、原歌、歌島。今日のコースには、名前に歌のつく集落がいくつもある。
 寿都町に入り、弁慶岬が近づくと向かい風になった。それまでは、ほぼ追い風だったのに。岬を回り込めば追い風になるかと期待したが、やはり向かい風。渡島半島の脊梁山脈がとぎれている寿都、黒松内、長万部のラインが風の通り道となっているようで、ここを南風が寿都湾に出て、そのまま湾の外へと回り込んでいるようだ。弁慶岬は、しっかりと海に突き出した岬らしい岬。弁慶の像が立っていた。
P1030557P1030560

 寿都の中心街が近づく。国道をそれ海沿いの集落の道を行く。ここに限ったことではないが、原色で塗られた家が多い。緑、青、朱色。そして、ピンク。絵本に出てくる家のようだ。
P1030577P1030580P1030578


 道の駅「みなとまーれ寿都」では、牡蠣やイカを炭で焼いて売っている。その名の通り裏手は漁港に面している。去年の夏に来たときには静かでよかったのだが、今日は観光客で混雑。ここも、無線LANのアクセスポイントなので、気象庁のサイトで降雨レーダーをチェック。徐々に空は雲で覆われ、暗くなってきている。やはり、近くで弱い雨が降っている。先ほど通過した島牧だ。これからは、どこで通り雨にあうかわからない状態のようだ。
P1030581P1030582P1030584


 再び、寿都湾を南下。だんだん空は暗く、向かい風が徐々に強くなっていくようだ。さらに、道路の舗装が痛んでいて、特に路肩の状態はひどい。寿都湾のどん詰まりに並んだ発電風車が見える。やっぱり、ここは風の通り道のようだ。
P1030595P1030599

 朱太川の河口広場には多くの残雪。除雪で溜められたものだろうが、しかし海沿いでこの量はすごい。湾の突き当たりに来て、進行方向が南から東へ。向かい風は横風に変わる。もう少ししたら、進行方向は北に変わる。そうすると…。期待に胸が膨らむ。
 黒松内にちょっとだけ入りここで左折、北上。待ってました、追い風だ。一気に加速。ただし、路面状態は悪い。パンクしませんように。
P1030607


 すぐに再び寿都町となりセイコーマートがあったので立ち寄る。歌棄というところ。また歌がつく地名だ。
 寿都からはクルマが多い。去年の夏には、ここもクルマが少なかったのだが。反対車線に比べて、こちら側の車線のクルマが圧倒的に多く、ほとんどが道内ナンバーなので、行楽帰りなのだろう。日本各地で道路の渋滞が起こっている大型連休なのだから、普段余りクルマが通らない道にクルマが列を作ることだってあり得るわけだ。
P1030609P1030611

 寿都を越えると、次の目標は岩内。終盤の40kmだ。町境の尻別川手前に、津波の避難路があった。集落から裏手の丘に駆け上がる階段だ。奥尻島にあったような、全面透明なパイプ状のものもある。雪や雨の日に地震、そして津波が起こらないとは限らない。階段の除雪もしなくていい。ただし、夏は温室となって暑い。
 防波堤の上に、風避けと思われる設備がある。主に冬場のためのものだろう、ほとんどは金属の柱だけ残し、木の細長い板を横に何本も渡した壁が外されて足下に積まれている。一部、壁が残っていた。
P1030612P1030614P1030620


 尻別川を渡り岩内町に入る。とうとう雨がぽつぽつ降り出した。ただし、幸いというかここからは長いトンネルが続く。600m余りのトンネル(今日のコースでは日常茶飯事)を越えたら、刀掛トンネル。長さ2700m以上。ひゃー、抜けるのに10分近くかかる。しかも、ようやくトンネルを出たら雨が強まっているではないか。さすがにこれは濡れるので、合羽のズボンをはく。すねの関節にマジックテープを巻いて、ぺだりんぐへの負担を軽減する。さらに、靴を濡らすとやっかいなので、とうとう10年以上寝かせていたシューズカバーをつける。ついでに、フロントバッグカバーもつける。登山用のオーバーミトンも持ってきているが、手は冷たくないのでメッシュの指切りグローブのままでいいだろう。これは濡れてもすぐ乾く。それに、もうゴールは近いのだ。ゴールしたら脱いだらいいのだ。ザックの荷物は。まあザックそのものの防水機能で持ちこたえてくれるだろう。
P1030622P1030624

 そうして次のトンネルへ。1km未満のトンネルを2つ3つ越えたら、とうとう来ました雷電トンネル。長さ3500m以上。10分以上だ。まあ、出入り口では、山が海まで迫ったすごい断崖を見上げることになるわけだが、良くこんなところに道を通したねぇ、という感じ。中央自動車道のトンネル崩落事故は記憶に新しいが、もっと古い記憶をたどれば積丹半島の豊浜トンネル崩落事故というのもあった。この近くである。帰宅してから調べたら、1996年2月のことだった。今日越えているトンネルは、豊浜トンネルの事故以降に古い危険なトンネルからバトンタッチしてあたらしく作られたものなので比較的安心できるが、クルマが怖い。
 長い長い雷電トンネルを抜けると、ぐっと岩内の中心街が近づく。何せ、一連のトンネル群で10㎞近くあるわけだから。雨も小降りになっているが、いつまた降り出すかわからない空模様なので合羽のズボンとシューズカバーはそのまま。ロードマップを見ながら走りたいのでフロントバッグカバーは外す。集落の密度が高くなってきた。岩内の湾越しに泊原発が見える。停止してから1年が建つと今日の新聞に出ていた。また、海と反対側には、ニセコ連峰の末端、岩内岳。岩内国際スキー場のコースは真っ白。まだ営業しているのだろうか。
P1030628P1030634P1030639


 17:35、とりあえず岩内の道の駅でトイレ休憩。断続的に小雨が降っているので、すぐにスタート。ゴールの共和町小沢駅まではあと13kmほど。ラスト区間だ。「ニセコパノラマライン、雪崩の恐れあり、通行止め」という電光掲示が見える。雨はほとんど止み、道路は乾いている。
P1030644P1030649

 内陸に入り、ニセコと積丹の白い山々に挟まれた岩内平野を行く。走行距離は110kmを超え、さすがにヘタってきた。北海道らしいアップダウンする道が脚に堪える。共和町役場近くの幌似小学校跡には木造校舎が残っている。そういえば、今日通ってきた海沿いの集落でも廃校の校舎ヲ利用したと思われる施設を見てきた。幌似小学校前のバス停待合室で、休憩。パンを食べる。
P1030651P1030658P1030657


 倶知安手前の小沢駅は、高原ムード。たどり着いたときには薄暗くなっていた。18:45。無人駅には、まだ残雪があった。瀬棚から130km走った。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013/05/07

追分ソーランライン(自転車走行編:江差~瀬棚)

 9:50、小雨の江差駅から自転車の旅のスタート。幸い空から降ってくる雨はたいしたことないが、路面が濡れているので自分がまき上げる水撥ねが気になる。ところで、今回の旅の相方は、ランドナー。強行軍なので、最も信頼のおける自転車を選んだ。10日前予報が発表されたときには連休は晴天が続く見込みとのことだったので、泥よけを外した。輪行の分解および組み立てスピーディーにするためだ。泥よけがあればフロントフォークを抜かねばならず、作業に30分以上かかる。泥よけがなければ、前後の車輪を外して15分以内で済む。ところが季節外れの寒気で連休後半、北日本はぐずつく予報に変わっていったのは前述の通り。やっぱり泥よけは必要だ。後輪の方は問題ない。着脱簡単な分割式。蝶ネジだから工具もいらない。前輪は普段クロスバイクで使っている簡易泥よけを付けることにした。フロントフォークに小さな台座をつけておき、泥よけ本体をワンタッチで着脱可能。いきなり初めからこの泥よけが活躍してくれる。ただし、後輪側の完璧な仕事ぶりに対し、前輪側は7割程度の働き。フォークの後方から胸や顔に飛んでくる水撥ねをブロックしてくれるのはありがたいが、フォークの前方は無防備。撥ねが前に飛ぶ分にはいいのだが、下りでスピードが出ると風圧に押し返されて撥ねが脚に着弾する。ペダリングへの影響を考え合羽は上半身のみ着用。ズボンが濡れてしまう。それでも体温と風ですぐに乾くので気にしない事にする。それだけ雨足は弱く止み間もあるということだ。ほかに、10年以上前に買ってまだ使ったことのないシューズカバーや3年前に買って未使用のフロントバッグカバーも装備に追加してきたが、雨足が強まったら付けることにしよう。また、暑い時期には決してやらないことだが、ザックを背負っている。キャリアなしの方が輪行が楽だし荷物も減る。ザックのの中こそ着替えや、タブレット端末など絶対に濡してはならない物を入れているので、完全防水のバッグを持ってきた。でも完全防水バッグに荷物を入れ、それをザックに収めると、物の出し入れが不便になる。後輪の水撥ねはシャットアウトされているし、空から小降りならザックそのものの防水機能で大丈夫。土砂降りにはならないだろう。今日の檜山の予報は曇りで薄日が差しサクラが芽吹くというのだから。
P1030272P1030273


 駅は江差の街の南部の高台にあり北に進んで行くと、大きな帆船が見えてきた。戊辰戦争で沈没した海陽丸を復元したものだそうだ。それに隣接してフェリーターミナル。去年夏、奥尻島からのフェリーを降りた港だ。そこへ降り立つと、姥神大神宮の前でい祭り(イベント)をやっていた。
 セイコーマートで食料と飲料を補給し国道229号線を北上開始。天気は悪いがシーサイドツーリングはテンションが上がる。なんたって自転車走るために時間とお金をかけてここまで来たのだ。こんな事を25年も続けているが、未だに止められない。小さなアップダウンが連続し下りの水撥ねでズボンが濡れるが、次の登りで乾く。クルマが多いのは少し不快だが、南風が背を押してくれるのが嬉しい。徹夜明けではあるが、その前にフェリーでたっぷり寝ておいたお陰か、軽快に脚は回る。
P1030285P1030289P1030290

 厚沢部で国道227号線と分かれると、少しクルマが減る。道は少し内陸に入り発電風車が立ち並ぶ田園地帯(道南や道央には田んぼがある。もちろん田植えはまだ)。ここで雨がやや強まったが、左後方からの風も強くなった。後方からのベクトルは推進力。左からのベクトルは、追い越すクルマの水撥ねを防いでくれる。
 乙部に入り大きな屏風のような岩の断崖が見えてきた。水平の縞模様が見事な堆積岩。一部をくり抜いたトンネルを抜けてもまだ縞模様が続いている。いつしか雨は小降り。
P1030292P1030295P1030299

 下の方がくびれて、折れてしまいそうな奇岩を見下ろす元和台で休憩。胸ポケットに入れていた携帯電話表面が濡れている。雨ではない、汗だ。中間着を脱ぐ。道の駅の隣のバス停の待合室でさっきセイコーマートで買った納豆巻きを食べて、再スタート。
 鮪ノ岬(シビノミサキ)で巨大な岩をトンネルで抜ける。今度は柱状節理の火成岩のようだ。小雨が降ったり止んだりしているが、空は少しずつ明るくなってきているようだ。
P1030308P1030323P1030324

 熊石で海沿いに馬小屋があった。親子の馬がいる。親馬はでかい。道産子だろうか。足元にはツクシがでていた。北海道はまだ春先なのだ。
 国道277号線を分けてまたクルマが減った。雨も止んでいい感じだ。海沿い点在する集落をつないでひたすらペダルを漕ぐ。
 大成の道の駅でトイレ休憩。その先のセイコーマートで食料を買って、防波堤の上で食べる。道も乾いてきている。ただ、徐々に寝不足の疲れが出てきたようだ。
P1030352P1030371


 熊石から大成の集落の裏手には高台へ上る階段が急斜面に張り付いている。津波からの避難路だ。また、河口には水門も。20年前の北海道南西沖地震の津波では、奥尻島が注目を浴びたが、北海道本土にも被害が及んでいる。
P1030339P1030343P1030368


 大成から国道229号線は内陸に入り、今回最大の山場、太櫓越峠への登りに取りかかる。最大の山場といっても標高200mほどしかないのだが、出だしで前方に真っ白な山が見え、登るに連れて道端に残雪が現れ、いっちょ前の山岳ムード。残雪の側には必ずフキノトウが見られる。
P1030376P1030382P1030379

 トンネルで峠を越えると、緩やかで真直ぐで長い下り。いいぞいいぞ、登りで溜め込んだポテンシャルエネルギーをブレーキで殺すことなく運動エネルギーに変える。さらにいいことに、峠の北側は空が明るく薄日が差している。南風が吹き降ろしとなっているわけだ。下っていけば青空広がった。牧場で泳ぐ鯉のぼりのバックはまさに五月晴れ。ちなみにサツキバレは旧暦で梅雨の晴れ間の意味になるのでゴガツバレと読んでほしい。
P1030404P1030396P1030409

 若松峠という小さな峠では、道端にさりげなく水芭蕉の群落。
P1030428P1030432

 北桧山で前方に発電風車が見えてきた。去年奥尻島に渡るフェリーに乗船した港、瀬棚はもうすぐだ。ここが今日のゴール。16:50、フェリーターミナルに近い、民宿「マリン倶楽部」に到着。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013/05/04

追分ソーランライン(アプローチ:北海道上陸後)

 5月3日20:30、苫小牧東港上陸。バスで苫小牧駅へ。幹線道路沿いには飲食店やコンビニエンスストアの灯が明々と点っていたのに、駅の周辺は真っ暗。辛うじてドンキホーテを見つけてパンやお茶を買う。駅に戻って1時間ほどベンチで過ごし、23:04、青森行きの夜行急行に乗り込む。これに4時間乗って函館へ。
P1030244P1030258


 2:53、函館下車。苫小牧で乗車したときにはそこそこ混んでいた車内も、函館へ着く頃にはガラガラ。まさに、はるばる来たぜ、といった感じ。しかしまだ通過点。江差行き始発までの4時間を24時間営業のサウナで過ごす。自転車を組み立てて6kmを移動。休憩室、ロビー、至る所に人が横たわって仮眠をとっている。函館駅構内のベンチでも仮眠をとる人々がいたが、こちらの方が寒くないぶんいい。4時から掃除のため入浴できなくなるが、その15分前に滑り込み、急いでヒゲを剃って薬草湯に浸かって、ロッカーの陰に横たわる。4時までの深夜割増し料金は請求されなかった。タオル、浴衣、カミソリ、歯ブラシ付きで1200円。 眠れはしなかったが、寒くない所で横になってうとうとできた。4時間座りっ放しの後、脚を伸ばして休めたのは気持ち良かった。でもこの後また2時間半座りっ放しなのだ。
 5:30、着替えて出発。すき家で朝食を食べ、セイコーマートで弁当を買って、五稜郭駅へ。6:59、江差行き各駅停車に乗車。一両編成なので車内はそこそこ混んでいる。天気予報では曇りだが薄日も差すというのに車窓の景色は雨。お願い強く降らないで。
 9:17、江差駅に降り立つ。狭いボックスシートに相席で2時間半は疲れたが、江差線は中々いいローカル線だった。まずは津軽海峡と函館山。木古内から内陸に入れば残雪の稲穂峠。そして天の川の流れと新緑の原野。そんな風景中にポツポツと小さな集落があり無人駅がある。いつしか車内にはカメラを持った鉄道ファンが何人もいて、駅に止まる度にシャッターを切っている。駅で列車を待ち構えているカメラマンもいる。こちらには駅と駅との間の原野の風景に目を引かれるのだが、彼らの目当ては駅であり、列車である。
 とにかくやっとスタート地点にたどあり着いた。じつに37時間半の輪行の旅立った。折り返し列車に乗り込む雰囲気の鉄道ファン達が出入りし、小雨が降る江差駅で輪行袋を解き自転車を組み立てる。
P1030271


| | コメント (2) | トラックバック (0)

追分ソーランライン(アプローチ:北海道上陸前)

 ゴールデンウィークの4連休で北海道を自転車で走る。これは去年からの懸案である。去年は強行軍で奥尻島に照準を定めフェリーの予約をしていたがまとまった雨が降るという予報を受けてキャンセル。さらに風邪をひいて体まで大型連休となってしまった。そのリベンジは夏に果たしているが、そのとき奥尻島へのアプローチでスーパーカブで走った渡島半島の日本海側、追分ソーランラインが非常に良かった。今度は自転車で走りたい。
 今回は、スーパーカブというトランスポーターは無しで、自転車のみ。列車を活用して江差から岩内までの海岸200kmを2日で走ろうと思うが、小樽発着では無理。そこで、往路は敦賀から苫小牧へのフェリーを使うことで計画が出来あがった。あとは天気。この時期にしては強い寒気が停滞し、道南は曇、所により時々雨といった予報。はっきり雨なら諦めがつくが、結局フェリーも宿も予約しないまま出発当日をむかえ少雨決行の覚悟で発進。
 5月2日夕方輪行袋に詰めた自転車を積んだクルマで東舞鶴へ。帰宅時間帯で1時間半かかって到着。駅近くの市営駐車場にクルマを入れる。駅裏のショッピングセンターで食料を買って駅へ。敦賀までの切符を買って、駐車場の割引
券をもらう。これで4日半の駐車料金が2700円になる。
 ロスタイムなしで乗り込んですぐ19:56、列車はスタート。夜の車内は空いていて静か。途中から乗り込んできた若者3人組もヒソヒソ声で話している。小浜駅で40分の停車。単線のため反対列車待ちなのだ。190cm130kgくらいありそうな外国人の大男が「Obama」に反応し車内の電光掲示板や駅の案内板の写真を撮っている。21時を過ぎて到着した反対列車から降りて来る人波の中には部活を終えたと見られる女子高生達の姿もある。こちらの車内には、部活と縁が無さそうな少し派手な女子高生達が乗ってきて賑やかになった。でももっとうるさいのは飲み会帰りのサラリーマン達。アルコールにより声のボリュームコントロール機能が完全にイカれている。歓送迎会だったのか見送りの人との怒鳴り合うような別れの挨拶はやたらクドかった。
 列車は何度か急ブレーキをかけた。鹿の飛び出しか。
 22:26、敦賀到着。フェリー乗り場行きのバスが待ち受けているが、自転車を組み立てて自走。距離は5km余り。敦賀の夜の名物、屋台のラーメン街道を行く。フェリー乗り場に着いたら、ちょうど乗船開始。急いで自転車を輪行袋に収めチケットを買う。一番安い船室は、1年前から雑魚寝部屋が廃止になり、カプセルホテルのようなタイプになった。寝台指定なので場所取りで急ぐ必用がなくなり楽になった。4連休短期決戦で放浪の長旅ツーリストがいないせいか、カプセルホテルタイプはガラガラ。個室は満員。家族連れが多いようだ。下船後の夜の移動に供え、フェリーでは大方寝て過ごした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013/05/02

地元のシンボルに2度登る

 28日午後、金剛童子山に上る。アプローチの最短ルートは、道が狭く屈曲し、しかも路肩が崩れかけた個所がいくつもある市道。スーパーカブで登る。
 標高613mの山の標高500m近くまで車道があるので楽々。しかも、スーパーカブならば未舗装の林道(通行止めの看板が立っているので自己責任で)に入って、登山道入り口まで。そこから山頂まで歩いて15分ほど。しかし、山頂手前のピークの方が展望がよいのでそこで景色を眺めて、しばらく過ごす。山頂まで往復した後は、再び展望ピークで読書。携帯用の椅子を持ってきたので、のんびり1時間ほど過ごす。シートを持ってきて寝そべってもよかったか。しかし、暑い。夏日だった。
P1030217


 29日、母親が暇そうにしているので、金剛童子山に行くか、と聞いてみると、行く、とのこと。軽自動車で狭い道をこわごわ登る。もっとましな道もあるが、遠回りとなる。林道に入るのは遠慮したため、40分ほど歩くことになる。
 下山時、林道を歩いていると山菜取りをしている男性がいた。昨日の私のように90ccのスーパーカブでやってきていた。出会ったばかりの我々にたくさん話を聞かせてくれた。ちょっと思い出すことがあって、帰宅してから高校時代の同級生にメール。やっぱり、同級生のお父さんだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

寒い初夏

 ゴールデンウィーク前半の4月27,28,29日の三連休、日中はおおむね穏やかな陽気だった。
 しかし、その前日、26日日は時雨模様で昼過ぎには一時的に宮津で雹(ひょう)が降った。夕方から深夜にかけて雷がなり、冷たい雨が断続的に降った。
Thunder4


 三連休の初日、27日、空は雲で覆われ、地面はぬかるみ、夜の雷雨の余韻の残った状態で朝を迎えた。が、急速に天気は回復。翌28日には、日本海側ではフェーン現象が起こり最高気温が27度を超えた。しかし、29日は天気下り坂。午前中は薄曇りだったが、徐々に雲が厚くなり、夜には雨が降り出した。さらには雷も。
 30日から3日間、連休の合間の平日は、時雨模様。「夏も近づく八十八夜」というけれど、最高気温は10度台前半の寒い日が続く。北海道では平野部でも雪の予報が出ている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »