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2013/04/16

扇ノ山で春の新雪を滑る

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 4月12日、正午過ぎに新温泉町の上山高原に到着。ふつうなら4月中旬、残雪の多い年なら4月下旬にならないと除雪されないのだが、今年はなんと4月1日に上山高原までの町道が開通した。寡雪だった2010年以来の早い開通だ。今年は、3月の気温が高く雪解けが凄まじい勢いで進んだのと、このエリアは積雪の絶対量も平年よりも少な目だったようだ。
 実際、道路脇の雪の量もかなり少ない。除雪作業も比較的楽だっただろう。日当たりのよい上山高原は一度はすべての雪が解けたと思われるが、4月8日頃からの寒の戻りでまたうっすらと白くなっている。それどころか、上山高原に着いたらちらちらと雪が降ってきた。仏ノ尾が霞んでいる。まあ、大降りはしないだろうし、雨よりはいい、と準備をして出発。
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 12:36、除雪の限界点からスキー板を付けて歩く。標高916m。急な登りはないのでステップソールで十分だろう。シールはクルマに置いてある。まずは、1時間ちょっとの車道歩きだ。この数日の雪で一面白くなっているが、根雪はすでにかなり解けていて、ショウブ池の辺りや小ヅッコ登山口手前など、何度か板をはずす。また、ショウブ池自体も凍結はなく、すでに青々とした水面が風により細かく波打っていて、すっかり初夏の様相。前方に見えてきた大ヅッコや山頂も林が黒々としていて、滑りの有効期限が近づいていることを感じさせる。
 雪面にはスキーの往復分のトレースが見られる。まだ割と新しい、今朝のものか。あるいは、昨夜は積ほど振っていないだろうから、昨日のものである可能性もある。新雪が今より分厚かったようで、ずっと滑って下山している。
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 13:55、小ヅッコ登山口。標高1080m。小ヅッコ登山口付近では、新雪が5~10cm程積もっていた。雪はいつしか止んでいる。先人のスキーの後は、小ヅッコ小屋で折り返しているようだった。せっかくここまで来て止めるとは。もし前日であれば、天気が悪かったのかも知れない。ガスと降雪の中、車道歩きで心が折れたのかも知れない。勝手な想像だが。
 小ヅッコ小屋を越えて河合谷登山口からの道と合流するまでは、細かい木々が多い。この冬は埋まりきらなかったのかも知れない。復路で滑るのに苦戦しそうだ。
 小ヅッコを越えると、一本一本が大きなブナ林となり、木々の間隔も疎らになる。いつも最後まで滑れる大ヅッコの北斜面は、まだしばらくは大丈夫そうだ。大ヅッコを越え、山頂との鞍部に下る。シールがないのでこういうアップダウンには適しているが、しかしここの下りは林が濃すぎてへっぴり腰の滑りとなる。鞍部を越えたら山頂への最後の登りとなる。
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 15:52、山頂に到着。標高1309m。積雪は、140~150cmくらいだろうか。ブナの根あけのように、山頂避難小屋の周囲だけ雪が解けていて、その壁にスキー板を当てて写真を撮るのを恒例としている。新雪は、深いところで20cm程あった。
 南方向に氷ノ山はうっすらと見え、山頂にガスがかかったり晴れたりしている状態。三室山や後山などはさらにおぼろげな姿。大山は無理。
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 摺り足でステップソールに張り付いた湿った雪を剥がしてから、東斜面にドロップ。雪は重いが、ブナの疎林の程良い勾配で楽しい。登り返してもう一本。またもステップソールの威力を発揮。2本目はそのまま北方向、大ヅッコとの鞍部に向かってトラバースして下山を始める。大ヅッコに登り返せば、あとは下る一方。大ヅッコの東斜面がまだ滑れるのでそちらにドロップ。立木がほとんどないので、景色が開ける。仏ノ尾や青ヶ丸。そして、それらに抱かれた広留野や畑ヶ平の大根畑は新雪で真っ白だ。仏ノ尾の向こうに鉢伏山が見える。ハチ北高原スキー場の最上部北壁の雪はほとんど解け、その下のパノラマゲレンデはまだ白さが残っている。雪の多い年ならまだ営業していることもある時期だが、今年はすでに半月前にクローズ。また、他に三川山、蘇武岳、妙見山の但馬中央山脈も見えていて、南側よりも見通しが利くようだ。
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 登り返しがいやなので、余りしたまで滑らないで小ヅッコ方面にトラバースして稜線に戻る。大ヅッコの北側斜面は、北向きの林間の緩斜面なので雪の多い年なら5月下旬でもスキーができる。今年も、4月いっぱいは大丈夫だろう。
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 それを越えると平坦になり、歩きながら滑る。小ヅッコを越えると藪に苦戦。一端ゆるんだ新雪が夕方になってクラストしていて、さらに大苦戦。転倒してしまった。
 ザラメならば快適に滑れる車道も、重い雪が抵抗となって歩きながらの滑り。もう少し解ければ、車道の半分くらい自転車を使うことができるのだが。18:30、上山高原へ。下山開始が16:45頃だった。本日全行程は12.3km。
 というわけで、早くもスキーシーズン終わろうとする中、思わぬ新雪、そして寒さと雪のちらつきという冬の雰囲気を感じさせてくれたこの日の山行きだった。
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コメント

 最近は寒暖が激しいですね。近畿の山は最後のようですが、景色はきれいだけど滑りはいまいちとはなんとなく皮肉というか・・それが現実ですが。
 ともあれお疲れ様でした。

投稿: すう | 2013/04/22 07:30

 いやいや、苦戦したのはどうでもいいところで、要所では楽しめて滑りの満足度は高かったです。ちゃんとそのあたりが伝えられないというのは、まだまだ修行が足りません。20年以上も、このような報告を書き続けているというのに。
 このレポートの時期には、例年なら氷ノ山東尾根の頃で、そちらで春の新雪に出会うことがあったのですが、その時は重い雪に苦労した記憶があります。経験を積んで、そういう雪でも楽しめるようになりました。
 それから一週間、また雪が積もっていますね。これでシーズンも伸びて、大ヅッコ北斜面はゴールデンウィークいっぱいは滑れる可能性も出てきました。新雪は足しになりませんが、ここ数日山では毎朝氷点を大きく下回っていることでしょう。藪で滑りにくかった小ヅッコ辺りの雪はむしろ解けてしまって歩いて往復した方がいいし、車道ではMTBが使えるようになっていて、かえって今も狙い目かもしれません。

投稿: はいかい | 2013/04/23 07:38

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