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2013/04/09

■3月30日、南相馬市小高区で住宅周囲の瓦礫撤去および屋内の片づけ

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 この日は、市の社会福祉協議会主催による「南相馬市災害復興復旧ボランティアセンター」が募集したボランティアとしての活動。金土日が活動日だが、依頼の件数や依頼者の都合により今週は土曜日、つまりこの日のみ。集合は南相馬市の鹿島区役所。ここで班分け及びマッチング。そして、現場へ移動。
 2006年1月1日に、鹿島町、原町市、小高町の3市町が合併して南相馬市となった。合併前の旧市町がそのまま区となっている。鹿島区は南相馬市の北部に位置し、作業現場は市の南部の小高区。距離は20km余りだが、南相馬の中心街で信号機や交通量の多い原町を通ったり、途中のコンビニで昼の食料を買ったり、現場のお宅を探したりで、クルマでの移動に45分ほどかかる。
 原町区の南部に道路脇にパトカーと警官が常駐しているところがあり、ここから南が「避難指示解除準備区域」。原町区の一部、そして小高区はまるまるその中にはいる。「解除準備」ということは、まだ解除されていないわけで、道路の通行や一時帰宅など日中の立ち入りはできるが夜の寝泊まりはできない。営農や営林、製造や販売などの一部を許されているが、実際には稲など食用のものは作れないし、作っても売れない。また、住むことに関しては「居住制限区域」と同じ扱いである。
 我々の班、8名の依頼先は、小高区の福島第一原発からの距離16km地点、海を見下ろす小高い丘にあるお宅。人なつこいお母さん(おばあちゃん)が迎えてくれた。
 小高い丘にあったお陰で家画が流されはしなかったものの、津波は家まで到達したようで一階の畳は上げられた状態。家の内外の片づけが依頼されたお仕事。ここのお母さんは、家の周りの畑で作物を作り、花を育て、漬け物を漬け、もちろん田んぼで稲作もして年中忙しく過ごしていたそうだ。また、家の前の広い庭では、子どもや孫、あるいは近所の人を集めてバーベキューをするのも楽しみだったとのこと。だから、丸太の椅子や「ござ」などもあって、我々も昼食の時にはそれを使わせてもらった。とにかく、この日は天気が良くて、海もきれいで、楽しい一日を過ごすことができた。もちろん、お母さんも楽しそうにされているように見えた。わずかな時間でも、仮設住宅での生活から離れ、自宅で楽しく過ごしてもらえたのであれば、訪れた甲斐があったというものだ。その分、夕方の別れは少し寂しかった。
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 ところで、「避難指示解除準備区域」ということで、ライフラインは徐々に復旧していて、電柱および電線は再建されて電気は復旧していた。しかし、水道はまだで、トイレは近くの仮設のものを利用しないといけない。ただ、地下水が利用できる家があるようで、お母さんの家でも作業で汚れた手を洗うことはできた。
 なお、仮設トイレのところにはモニタリングポストもあって、0.181マイクロシーベルト/h。原発から倍以上離れた、相馬市南部の磯部地区よりも低い。なのに、あちらでは住むことができて、小高では住めない。
 ボランティアセンターで「(活動中の)現場での写真等の撮影は禁止」と言われていたので、作業を終えて、鹿島に戻って解散してから、再び撮影のため小高に走った。その関係で、みさとユースホステルに戻るのに、飯舘村を経由した。
 飯舘村は、ほぼ全村が「居住制限区域」。道路の通行はできるものの「避難指示解除準備区域」よりも制限はきつく「不要不急の立ち入りは控えるように」とのこと。しかしながら、内陸部の中通りと沿岸部の浜通を結ぶ幹線道路である県道12号線が、飯舘村の中心を貫いているため結構クルマが行き交っている。夕暮れの飯舘村を通過したが、家の灯りが全くつかない集落ばかり。若干、自家用車が止まっている家が見られたが、ぎりぎりまで自宅の片づけなどをして過ごしているのかも知れない。村の中心部にある消防署の敷地には、警察の車両が何台も停まっていた。夜間に、とどまっている住人がいないか見回ったり、空き巣狙いなど防犯のためのパトロールをしたりするのだろう。

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