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2013/02/22

新雪の旧アルペンローズスキー場

 2月16日は、雪が舞った。山では雪が積もっていることだろう。雪が残り少なくなっているスキー場にとっては恵みの雪だ。17日の日曜日、できれば氷ノ山に行きたいと思っていた。1月末に転けまくってろくに滑れず、顔面を木にぶつけた大倉谷のリベンジをしたかった。でも、休日の朝の惰眠の心地よさにこの日も負けてしまった。
 結局午前中をだらだらと過ごし、昼過ぎに家を出る。やってきたのは神鍋高原。2000年3月で営業を終えたアルペンローズスキー場の跡地。スキー場の駐車場だった広場にクルマを止め、板を担いで万劫集落へ。集落の奥からスキーを装着して雪の上を歩く。シールを貼っての登行は今シーズン初めてだ。
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 リフト乗り場の跡のコンクリートの塊を見ながら、かつての下山コース、勾配のあるダブルトラックを登る。登行リフトを兼ねたこのリフトはゲレンデ下部に中間駅があった。一般的に、リフトの中間駅は下車専用だが、ここは珍しい乗車専用の中間駅があった。だから、一番下の乗り場からは一つとばしで乗車するルールになっていた。スキー客がどんどん入山してくる朝のうちは、一番下から乗車したスキーヤーとゲレンデを滑って中間駅から乗車したスキーヤーが交互に上部に運ばれていく。
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 林間のダブルトラックを越えると、景色が開け雪原に出る。実質的なスキー場のベースで、リフト中間駅のプレハブ小屋やゲレンデ食堂の跡が点在している。半日券は閉鎖する直前に設定されたが、主に一日券しかなかった時代のスキー場なので、昼頃からは一番下の乗り場から乗る人は滅多にいなかった。
 雪原を進み、正面に立ちはだかるあすなろゲレンデにとりつく。このスキー場は細長いコース主体で、ゲレンデと呼べるのはここくらいのものだった。そのあすなろゲレンデも、徐々に木が生い茂ってきている。
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 あすなろゲレンデを登り切ると、狭いコース状の登りに変わる。この辺りが標高差のちょうど中間辺り。こちらも木が生えていてそれを交わさないといけない。今シーズンのこれまでの山は、なだらかだったりアップダウンがあったりしたので、手彫りのステップソールだけで済ませていたが、今日は頂上までひたすら登って、その後はひたすら下る単純な行程なのでシールを貼った。木を避けながらの登行はステップソールでは厳しかったから、シールを貼って正解だった。
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 しばらく行くと、最上部へのリフト乗り場だ。このスキー場は標高差340mを2本のリフトを乗り継いで登る。最上部リフトの乗り場は狭く、長い直線にすることも蛇行させることもできないため、リフト待ちの行列の作り方にも独特のルールがあった。2列縦隊で並ぶのである。その列の間はロープで仕切られ割り込めないようにされている。リフトに近い方の列がほぼなくなった頃に、係員がロープを持ち上げ列のまま真横に移動するのだ。
 そのリフト乗り場から、スイッチバックする形で登ったところにあるのが、万劫とは別のベース、稲葉(いなんば)からのリフトの下り場である。このスキー場のリフトは3本。すべてシングルリフトだった。
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 そこでまたコースはスイッチバックして、尾根を頂上へと向かう。背後には、アンテナ群を頂いた三川山が見えている。
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 登り初めから1時間半あまり、標高698.6m、三等三角点「万劫」のある、旧アルペンローズスキー場のゲレンデトップに到着。ナイターの照明が灯るアップ神鍋スキー場を正面に見ながらシールをはずす。隣の奥神鍋スキー場から、下山を促す場内放送が聞こえてきた。さあ、いそいで下ろう。
 いつものことだが、滑り初めは雪の状態が心配。うまく滑れるだろうか。
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 結果からいうと、とても滑りやすい雪だった。底無しの新雪は持て余してしまう技量だが、少し堅くなりかけていて程良い浮力。それでいて表面はさらさらと柔らかく気持ちがいい。
 コースは登ってきたのとは別、最も東よりのススキコース。一番斜度があって滑りごたえがある。中間部辺りは細い木が生い茂ってきているが、それを避けながら滑るのがまた楽しい。これらの木が太く成長するまでの、お楽しみだろう。
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 快適にゲレンデ下部に降り立ち、後は中間駅から下の下山コースへ。雪が悪いと難儀するが、ちょうどいいくらいの抵抗で直滑降のまま集落へ。最後まで楽しかった。

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コメント

 もう営業やめて12年以上たつのですか・・昔は人は少なめで安くてよく通ったなあ。コースは狭かったので初心者向けではなかったと思います。
 同じように営業を止めたスキー場として御嶽ロープウエイがありますがどうなっているんでしょう?下から歩いて登って、頂上まで行って滑ったらかなりのビッグコースだと思います。記録あるんでしょうか?

投稿: すう | 2013/03/06 23:31

 粉雪シーズンとしてはこの冬最高の滑りでした。昨シーズンは、大江山連峰の雪が多くてアルペンローズスキー場には来ませんでした。その前の年は、2月上旬に今回と同じコース、4月上旬に登りのみ今回と同じで、そのまま尾根伝いに奥神鍋スキー場栃ノ木ゲレンデを経由して蘇武岳に登り、名色に滑り下りました。それ以来ということです。
 閉鎖になって3シーズン目の名色のゲレンデには、いまだたくさんのシュプールがついています。個人的にはアルペンローズの方が面白いと思うのですが。
 御嶽ロープウェイも閉鎖ですか。知らなかったけど、名色と同じシーズンで閉鎖みたいですね。夏場は営業して、冬のみ休業とは。
 しかし、全国でスキー場の閉鎖が止まりませんね。今シーズンも、かつて訪れたことがあるスキー場として、滋賀県のベルク余呉、福井県の六呂師高原が閉鎖です。六呂師高原は大正時代からの伝統があるのに。
 ところで御嶽ロープウェイは、アプローチの道路が除雪されず、鹿ノ瀬温泉までしかクルマが入れないようです。頂上までの標高差は2000m近くになりますので、やっぱり隣で営業している「おんたけ2240」から山頂を目指すんじゃないですかね。人がやらないことを成し遂げたい挑戦的な人たちも、楽なアプローチでも登れる山をわざわざ目指さないでしょう。

投稿: はいかい | 2013/03/07 19:44

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