小径車で丹後半島先端部一周
先週、自転車での丹後半島一周は素晴らしかった。青う空、青い海、緑の山、さわやかな風。アップダウンがあって、距離はちょうど100km。程良い走りごたえ、そして達成感。
27日の日曜もいい天気。午前は前の記事の通り、芝桜見物。午後に先週の感動を求めて家を出る。丹後半島一周する時間はないので、国道から離れた野室崎と新井崎の区間、丹後半島先端部一周が今日のお目当て。3週間前にも同じようなコースを走ったがあの時はランドナー。そして先週の丹後半島一周もランドナー。今日は折り畳み小径車。自転車が変われば楽しみも変わる。
舟屋の立ち並ぶ伊根湾の入り口、伊根町日出までスーパーカブでアプローチ。そして荷台から小径車を下ろす。アプローチの途中、サポートカー付きの自転車の集団とすれ違い、出発準備中もまた集団走行部隊が走りすぎていった。どちらも5台以上のグループでほとんどがロードレーサー。
まずは、内陸部、府道652、621、57とつないで本庄へ。伊根町役場前から坂を登り切ると、田原、湯之山、越山と小さな集落が点在し谷間に水田が広がっている。本庄からは少しだけ国道178号線を経ヶ岬方面に北上し、浦島(宇良)神社から府道623号線で海沿いに出る。まずは野室崎への急な登り。
私の所有する自転車は、小径車以外どれもフロントのギアは3枚なのだが、小径車はフロントが1枚、変速はフリーのギア8枚のみ。今日は、こうした貧弱な変速の幅で急な登りに対応するトレーニングだ。本来ならばペダルの単位時間あたりの回転数(ケイデンス)を一定に保つのが理想だが、小径車のローギアではオーバーワークとなって息が切れ、とても持たない。だからペダルをゆっくりと回す。サイクルコンピュータで表示される速度が5~6km/hが目安だ。これなら何とか急坂を上れる。
海が見えてきた。午前中に太鼓山(スイス村スキー場)から見たときよりも若干霞が薄くなった冠島が見える。断崖に囲まれた入り江の泊も見える。急坂にあえいだ標高差130mの登りだが、いったんあそこの海岸まで下らないといけない。その後またそれ以上に登らねばならない。まあ、それはどうしようもないことなので、とりあえず風を切って下る。
泊から新井崎への登りは、またペダルをゆっくり回していく。前半の急な登りをクリアして、やや緩い下りで新井の集落。そして府道623号線から分かれる町道(?)へ逸れる。上りの後半戦はまた急坂となる。こちらの方が、急斜面に並ぶ小さな田んぼの集合体「千枚田」の眺めを楽しめる。3週間は田植え前だった。先週と比べると苗の勢いが増しているのが感じられるから、この時期の稲の成長はすさまじい。ついでの雑草もあっという間に伸びるので、草刈りが大変だ。
千枚田からもうひと登りで峠を越え、大原の集落から海沿いにハンドルを切る。府道623号線に戻ったら一気に伊根湾に下る。
伊根湾では釣り客が撤収作業。舟屋をバックに写真を撮ったらスーパーカブに戻る。ああ、気持ちよかった。
3週間前とほぼ同じコースを走ったが、前半の内陸部の北上ルートが異なる。今回は山間部の府道を使い、3週間前は国道178号線。国道は標高差100m弱の峠が2つ。府道なら標高差100m強の峠が一つ。道の雰囲気も含め府道の方がおすすめ。海沿いの野室崎、新井崎はさらに険しいアップダウンとなる。丹後半島一周ほどではないが、それなりの走りごたえのあるコースで、景色は丹後半島一周の中で最もいいところと言っても過言ではない。距離は25㎞ほどで、累積標高差は400~450mくらい。
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