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2012/05/01

GWの氷ノ山で真夏日のスキー

 大雪だった去年は、4月29日に氷ノ山東尾根でスキーができた。10年以上氷ノ山でスキー登山をしているが、こんなに遅くまでスキーができるのは初めてのことだった。そして今年2012年は、去年を上回る大雪。氷ノ山で5月までスキーができるのではないか、と期待したが4月下旬になって暑い日が続いた。とりあえず去年と同じ4月29日にいってみる。
 往路に久美浜に巣を作ったコウノトリを見に寄り道。そして兵庫県に入ると、三川山や奥神鍋スキー場など、但馬中央山脈の山々に残雪が見られる。日差しが燦々と降り注ぎ、気温はぐんぐん上昇。連休のため、交通量は多め。八鹿からは国道を避けて農道へ。田植えを前に人々が集まって作業中。動物除けの電柵を設置している。私の住む集落でも、先週の日曜の朝は用水路の掃除だった。正面には氷ノ山が見えてきた。若干白い部分が少ないような気がする。
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 行動食のパンを買ったりしていて、東尾根登山口についたのは11時半。氷ノ山越コースの登山口である親水公園は路上に車があふれていたが、桜の残り花が咲く東尾根登山口もクルマがいっぱい。10台くらいだろうか。地元以外に大阪や広島のナンバーのクルマもある。出発準備の最中どんどん下山してくる人がいる。氷ノ山越からの周回コースのようで、そのまま氷ノ山国際スキー場のゲレンデのほうに歩いていく人ばかりだ。
 11時58分出発。雪は全くないのでスキー板は背負っていく。まずは尾根に上がるための植林の中の階段の急登。なんだかいつもより息が切れるような気がする。暑いからだろうか。標高差200mを登り、尾根にでた。東尾根避難小屋の前のベンチで休憩。ほかにも休憩している人がいたり賑やか。小屋の掃除をしている単独の男性登山者もいる。携帯用の火ばさみは持参してきた物のようだ。頭が下がる。ここから山頂が望めるが、空はいつしか薄曇りとなっていた。
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 そのあとは尾根の登山道を登っていく。出発から1時間半ほどで一ノ谷休憩所。ここまで登山道には雪がなかった。スキーを背負った私は、すれ違う登山者に奇異の目で見られ続けた。この一ノ谷休憩所がコースの中間点。スキーができるのはこの上から。ここから下は雪があっても地形や林の関係でスキーは楽しめないから、雪がない方が歩きやすい。
 しかし、一ノ谷休憩所から見上げる大斜面の雪はかなり少なめ。正面に見える急斜面は何とか滑れそうだが、その上の縁、緩い斜度へと変わるところで笹が出ている。山頂からずっと滑って降りてくることは不可能のようだ。去年よりも雪が多い冬だったはずだが、現時点では去年の方が残雪が多い。4月に入ってから、特にこの一週間でずいぶんと解けたようだ。
 小休止の後、歩き始める。いつもはここからシールを張った板をつけて大斜面に取りつくのだが、今日は大斜面の西側に迂回する夏道を板を背負ったまま歩く。登山道には残雪が現れ、土が出たところはぬかるみとなっている。しばらく行くと急斜面をトラバースしながら小さな沢を渡るところへ出た。雪がなければ問題ないところだが、直前まではあったと思われるスノーブリッジが落ちた状態だ。これは厄介だ。飛び越せる距離ではないから、一度残雪から地面に降りなくてはならない。その落差は腰ほどもあり、しかも残雪はオーバーハングしているので足がかりもないし、崩れる恐れがある。板を背負っては無理だ。結局その渡渉はあきらめ、残雪を登り笹のブッシュをかき分けて進む。これならば最初から大斜面を直登した方がよかったか。笹のブッシュを超えるのも大変だった。雪の重みで下に向かって倒れている笹の茎は、滑りやすい。
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 頂上台地ともいえる疎林の緩やかな斜面に出ると一安心。ごくわずかな残雪しか見られないハチ高原を斜め後方に眺めながらの快適な歩きだ。雪は何とかつながっているようだが、雪が締まっているのでそのままツボ足で歩く。下山してくる人たちは、夏道の方でなく大斜面まっしぐらの冬道の方に向かっていく。足跡も圧倒的に後者が多い。
 千本杉で最後の夫婦連れ登山者とすれ違った。下りで追いつけるだろうか。
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 誰もいない山頂には15時半に到着。すっかり曇天となった。三ノ丸もまだ雪が残って、雪遊びができそうだ。でも滑って下山は難しいだろう。もう氷ノ山のスノーシーズンは終わりだ。最後の砦の扇ノ山の残雪はどうだろうか。雪の白さよりも林の黒さの勢力が強いように見える。沖ノ山と東山の間にうっすらと那岐山が見えた。大山は見えない。
 パンを食べたら下山開始。板をつけて待ちに待った滑降だ。午前中の日差しで緩んだ雪はあまり滑らないが、やはり気分がいい。結局スキーは私一人だった。笹が出ているところを避け、雪面を縫って下る。千本杉を超え、落葉樹の疎林を抜けて大斜面の手前へ。途中登山者とすれ違った。小屋泊りだろう。ブッシュに阻まれるが、その厚みは1m程度。板を外して越える。やっぱりこっちが楽だった。ただしブッシュを超えてもすぐに滑走が再開できるわけではない。急斜面の林間は雪が少なく小さな株も顔を出していて滑れない。両手に板を持っての堅い雪面の下りは滑落しそうで怖い。少し下ってようやく滑走可能。板をつけて最後の標高差100m程を下る。一気だった。
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 大斜面の上部から一ノ谷休憩所で一服している登山者が見えた。最後にすれ違った夫婦連れのようだ。雪面に板をつきたてて写真を撮っているうちに出発していった。その後彼れには追いつけなかった。それなりにスピードがあるようだ。そんな彼らが一瞬見えるくらいに追いついたスキーの機動力も再確認。
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 一ノ谷休憩所で板をザックにつける。後は歩いて下るだけ。急なくだりは膝に来る。駐車場には私のクルマだけが残っていた。最後の登ってきた人たちは、親水公園にでも駐車しているようだ。さて、クルマで帰路に就く。親水公園にはまだクルマが数台止まっていた。テントも数張り見える。
 家に帰ってからわかったことだが、この日豊岡、舞鶴、宮津など北近畿各地では真夏日を観測したとのこと。どうりで暑いと思った。

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