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2012/05/22

薫風の丹後半島一周2012

 5月21日は、代休でフリー。朝は日食観測。残念ながら丹後半島は金環日食帯から外れたが、それでも92パーセントほどが欠ける部分日食。有志での観測会を終えて帰宅したのが午前10時半。遅い朝食を取って自転車の準備を整える。遅い出発でも今の時期は日が長いから大丈夫だろう。
 こうして、今シーズン初、生涯通算37度目の丹後半島一周が始まった。
 去年の10月には10時半過ぎの出発だったが、今日はそれよりも1時間遅い11時40分の出発となってしまった。まずは京丹後市弥栄町から竹野川沿いに海へと下る。日が昇るとぐんぐん気温が上がるこの時期、内陸部では昼頃から午後にかけて上昇気流が発生し、地上付近では海から陸地に風が吹く。いわゆる「海風」である。既にこの海風が吹き初めていて、向かい風を受けて走る。田植えを終えてまだそう日が経っていない田んぼは、まだ水面が輝いている。でもすぐに稲が育って一面緑の大草原となる。
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 竹野集落から海岸沿いを東に。風は横から吹くことになるが、入り組んだ地形のため向かい風になったり追い風になったり。むしろアップダウンが加わったことの方が風よりも負担となっていく。断崖の海岸にそびえ立つ一枚岩「屏風岩」を見下ろし小休止。残念ながら水平線は霞んでいるが、それでも空は青く、遠浅の海底の白い砂が透けて見える透明感のある海が美しい。
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 何度もアップダウンを繰り返しながら経ヶ岬へ。乾いた風が心地いい。
 経ヶ岬からはさらにアップダウンがきつくなる。そして相変わらず猿が多い。岬を回り込んだら、海風は追い風に変わる。
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 断崖絶壁のカマヤ海岸、蒲入漁港を過ぎたら、道は内陸部へ入る。標高差100m余りの蒲入峠への登り詰める寸前、ロードレーサーに追い抜かれた。その先の下りで抜き返す。抜きつ抜かれつのデッドヒートを演じたいわけではなく、ロードレーサー氏は後方に連れがいるようでゆっくり目に走っていた。そして、彼らはそのまま国道を進んでいくだろうし、私は浦嶋神社から海岸沿いの府道へ逸れる予定なので、その先競争のようなことにはならないと踏んでのことである。
 実際、こちらが府道に左折した後は彼らに出会うことはなかった。でも、一番静かできれいな海岸線を通らないとはもったいない。私はこの府道623号線を通らないと丹後半島一周の値打ちががた落ちすると信じている。また2週間前には、この辺りだけを周回した。
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 カモメが大集合している本庄浜から、野室崎を越える登りにかかる。2週間前にはまだ残り花のあった八重桜は、すっかり緑一色。茶色く変色した花びらが根本に散らばっている。標高差130mの登りで野室崎。冠島、沓島はぼんやり霞んで見える。
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 いったん泊の海岸に下り、次は新井崎への登り。海に面した急斜面に貼り付く棚田群は「千枚田」と呼ばれている。新井の集落は、圃場整備をされて広い田んぼになっているが、その先に小さな田んぼがだんだんになっているところがある。府道では少ししか見られないので、一段高いところを通り道(町道?)へ。個人的には「千枚田コース」と命名している。まずは急坂を上る。新井の漁港が眼下に見える。2週間前にもこちらを走ったが、あの時は田植え前。今回は田植えを終えて苗が風に揺れている。本当に民家の庭の池ほどの小さな田んぼが階段状に並んでいる。
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 千枚田を越えてさらに登り、最高点は標高150m弱。府道より10mほど高く登る。ちなみに、国道が一番起伏が少なく標高差100m位。
 いったん内陸の大原集落を経由して、府道623号線に合流して伊根湾に下る。波打ち際に舟屋が並ぶ。かつて町役場があった場所が更地になっていて、そこが舟屋を眺める絶好のポイント。
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 舟屋集落の細い道は道路工事のため自動車は通行止め。でも、2輪車は通行可のようだ。クルマは通らず快適。
 伊根を過ぎ、宮津市に入ってスーパーマーケットで弁当とパンを買う。朝食が遅かったとはいえ、16時を過ぎてさすがに空腹。砂浜に腰掛けて大変遅い昼ご飯。宮津湾越しにぼんやり由良ヶ岳と赤岩山が見える。山頂は雲をかぶっている。
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 その後は追い風に乗って平坦な海岸を天橋立へ。もっと時間が早ければもっと強い海風に押されたはずだが、それでも時速25km以上のスピードが出る。
 普通に丹後半島一周すると85kmほど。でも、100kmの王台に乗せるため、天橋立の松並木をピストン。文殊堂の山門前で写真を撮ってまた府中側に戻る。
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 その後は阿蘇海に面した自転車道で岩滝へ。前方にヘリコプター。あのデザインは、ドクターヘリだ。しかもぐんぐん高度を下げていく。どうやら与謝の海病院のヘリポートへへ着陸したようだ。自転車道は与謝の海病院のすぐ近くを通るので、ドクターヘリを間近で見ることができた。1年ほど前に救急車から患者のリレーを見たときは余り近寄れなかった。
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 さあ最後に大内峠を越える。さすがに疲れてきたのでゆっくりと登る。峠からは天橋立が真一文字。
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 峠からは家までずっと下りだ。まずは、三重の集落へ急な下り。その後は竹野川の流れに沿って緩やかに下る。国道312号線大宮バイパスはクルマが多い。裏道にそれても、帰宅時間帯なのでやっぱりクルマが多い。いつもお世話になっている自転車屋さん「BULLDOG」で休憩。1時間以上長居する。交通量が減り、すっかり暗くなった。LEDライトを前後に点滅させてラストラン。かえってこの方が目立ってクルマの多い夕方よりも安全だろう。
 竹野川の流れに沿って緩やかに下る道を快走。しかしこのまま家に帰ったら、走行距離が100kmに届かないので、田んぼの中の農道「弥栄田園コース」(勝手に命名)で距離を稼いで無事に100kmを走った。
 やっぱり丹後半島一周はいい。中でもこの初夏の時期は、海は青いし風は爽やかで素晴らしい。何度走っても飽きない。

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コメント

 丹後半島は景色がいいので走る価値が高いですね。ボクは先に海を走りたいので逆回りをしてしまいます。きっとドライブの車やバイクが多かったと思いますが、新井の辺りは少ないですね。あそこの景色はとびきりいいのになあ。

投稿: すう | 2012/05/27 22:58

 当方の丹後半島一周は、37分の35回が時計回りです。高校生だった初めての時、一足先に丹後半島一周をした同級生の話を聞いて同じ反時計回りで走りました。以後、自らの主導で走るときは時計回りばかりです。反時計回りは、パソコン通信のOFFラインミーティングのとき。京阪神から輪行してくるサイクリストが、宮津駅スタート、網野駅ゴールで計画を立てたのでした。
 島一周や半島一周、時計回りが多数派だと思いますね。日本一周の記録を見ても時計回りが多いです。韓国の済州島は、反時計回りの周回(島一周ではありませんでしたが)をしました。右側通行なので。
 反対に湖一周などは、反時計回り。阿蘇海一周や久美浜湾一周は、時計回りで走ったことがありません。

投稿: はいかい | 2012/05/31 21:19

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