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2012/03/29

ボランティア活動開始

28日朝、陸前高田のボランティアセンターへ行くと人気がない。今週休みとのこと。雨も降っていることだし被災地を視察。去年夏に活動を行った陸前高田、釜石に加え、大船渡や大槌も。自分が携わった地の復興が進んでいると嬉しい。
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29日は、遠野まごころネットから釜石で住宅跡の清掃。具体的には瓦礫と砂の撤去。
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2012/03/27

花巻に来た

昨日の夜フェリーで新潟へ。あとは車中泊しながら、北へ。日本海側会津までは雪。太平洋側は晴れていたが平泉を過ぎると空が暗くなり雨、そしてみぞれ。夜には雪になり、さらには震度5弱の地震。明日からボランティア活動の予定。
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2012/03/26

またも土日は悪天で寒の戻り

 相変わらず土日は天気が悪い。今週は木曜の夕方から金土日とほとんど止み間なくしっかりと降った。そればかりか、気温もどんどん下がって、土曜の夕方くらいから雷も鳴り出し、日曜朝には屋根に少し雪が積もっていた。それはすぐに溶けたけれどみぞれや雪が降り、夕方にはヒョウが降って一面真っ白。春は遠いのか。
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2012/03/23

コウノトリ久美浜の電柱に営巣

 22日朝、久美浜町の国道沿いの電柱にコウノトリ2羽が止まっていた。飛び立ってしばらくすると木の枝をくわえて戻ってきた。巣を作っているようだ。
 午後、同じところを通った時には巣はなくなり、コウノトリの姿はなし。少し前に、このあたりの電柱に営巣し人間によって巣を撤去された、という話は聞いていたがもう撤去されてしまったのだろうか。
 帰宅後に調べてみると、この数日、「コウノトリが巣を作る」、「人間が巣を撤去する」のいたちごっこがこの電柱で行われているとのこと。ポールとワイヤーで巣作りの邪魔になる障害物を設置したものの、めげずに巣を作ったのがこの日の朝。午後に通った時には巣は撤去されていたようだ。そういえば、高速道路で車が故障してやむを得ず停車しているときに置く「三角表示板」のようなものが電柱の上に置かれていた。
 この近くの田園地帯には、餌場や営巣塔が設置されているが、餌は食べても営巣塔に巣を作らないでであちこちの電柱に巣をかけているらしい。
 コウノトリの安全と送電への影響のために電柱への営巣はまずいらしい。特に今朝の国道は交通量が多くて交通事故の危険もある。でも、せっかく作った巣が撤去されるのはかわいそうだよね。
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2012/03/22

雪が解けたら二輪生活

 風は冷たいが晴れた21日、スーパーカブと自転車で通勤。
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満を持して氷ノ山

 3月20日春分の日は快晴で明けた。この冬から春先は天気の悪い日が多い。数少ない晴れた日は、一回ごとに日差しの強さが増していくのが感じられるようだ。朝7時を過ぎれば、もう日は高い。2月中旬からチャンスがあったら氷ノ山を滑ろうと狙っていたのだが、休日はすべて天候が悪く40日が過ぎてしまった。もう粉雪の季節ではない。それでも快晴の下、広大な三ノ丸の大雪原を歩くことを想像するだけでも心が躍る。天気は下り坂で、夕方には日本海沿岸で雨が降るというが、それも信じられないような青空。日中いっぱいは大丈夫ではないかと思う。
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 わかさ氷ノ山スキー場の駐車場で、本日同行のS氏と合流。無料駐車場が空いていてラッキー、と思ったら12日からはどの駐車場も無料になっていた。
 出発準備をしているうちに、いつしか空には雲が広がっている。やっぱり予報通りみたいだ。
 ゲレンデに出ると、2人の知り合いに出会う。1人は、これからスノーシューで入山するパーティのガイド役。もう1人はゲレンデスキー。同行のS氏もふくめ、みんな10年くらい前に毎年氷ノ山に登っていた仲間だ。
 リフト一回券を2枚ずつ買って登山届に記入してリフト乗車。ゲレンデ最上部に出る頃にはすっかり曇り空。西の空が暗い。扇ノ山、東山などははっきり見えるが大山は見えない。
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 スキー板をザックに付けて林間の急登を登り始める。雪面はアイスバーンの上に新雪がうっすら積もった状態。既に何人か入山しているのでステップが切れているし、堅く分厚い雪を踏み抜くことはなく、割合歩きやすい。年輩の男女、小さい子どもを連れた夫婦を追い越して雪庇のやせ尾根から、なだらかなブナ林へ。いつもはここからシール歩行に切り替えるが、S氏はつぼ足で行くというので私もそのままつぼ足で歩く。ブナ林には小さな樹氷が付いていた。
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 ブナ林を抜けて大雪原へ。残念ながら、曇り空。見上げるたびに雲の厚みが増していくようだ。扇ノ山もだんだん霞んできている。それでも、この雄大さは素晴らしい。
 三ノ丸で私はスキーを装着。この先もアップダウンがあるので、S氏はこのまま板を背負っていくという。吹きっさらしの雪原はアイスバーン。できるだけ表面を粉雪が覆っているところを選んでターンをする。ワサビ谷の源頭を越え、その北隣の大倉谷へ。どんどん山頂に近づいていくにもかかわらず、その姿はぼんやりとしていくようだ。その間にいくつかのパーティとすれ違う。スキーヤーは1人だけだった。
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 本日は、大倉谷を初めて滑ろうと思っていたのだが、ワサビ谷よりも急斜面。滑り出せるポイントを探して、ようやく見つけたが、ガチガチのアイスバーン。下の方は斜度が緩んでいる様子も見られるが、そこに行くまでが問題。アイゼンがなければ身動きがとれそうにないが、持ってきていない。というわけで、断念。いくぶん斜度の緩いワダビ谷を下りることにして引き返す。北西の風が強まって、樹氷が吹き飛ばされて顔にあたる。雨か雪かみぞれかよくわからないが、ぱらぱらと降り出したようだ。
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 大倉谷よりは斜度が緩いとはいえ、ワサビ谷も出だしは急斜面。雪が柔らかいときと違い、今日のアイスバーンはなかなか緊張感が高まる。しかも、大雪のためか倒れた木や折れた枝の障害物を縫うように滑らなければならない。粉雪に覆われたところを選んでターンをし、アイスバーンは横滑りでクリア。斜度が緩んでからはそれなりに楽しめた。谷は割れていたが、どうにかスノーブリッジが残り渡渉はしなくてもよかった。谷の法面にはクラックができていたが、デブリはなかった。
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 杉林に入ったら、いつものように沢沿いにはいかず右岸から北方向にトラバースしてイヌワシゲレンデ上部に出る。いつしか稜線はすっかりガスに覆われていた。
 時刻は13時25分。リフトに乗ってから3時間しかたっていない。そういえばとくに休憩らしい休憩は取っていない。ゲレンデ脇に腰を下して食料を出す。そして、ビーコンを雪に埋めて埋没者の捜索のシミュレーション。最後にイヌワシゲレンデを滑走するときには、雪が強く降ってきた。顔が痛い。
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 帰り道は戸倉峠経由でなく、鳥取市を回り買い物をしてから日本海沿いに丹後へ。香住から東はしっかり雨、あるいはみぞれが降っていた。天気予報の通りだった。

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2012/03/17

ホワイトデイの白い鳩(大江山連峰滑降コース探索)

 3月14日は、午前中で仕事が片づいた。天気がいいので残雪の山へ。
 正午前にいつもの千丈ヶ原からシールを付けたスキーで歩き出す。平日だというのに除雪の限界点には5台ほどのクルマが停まっていた。多くはカンジキだが、スキーのトレースもある。昨日までの雪がうっすら積もっているので、トレースは皆今日のものである。この時期に鳩ヶ峰が真っ白。なんていうシーズンだ。冬の大江山連峰を訪れて17シーズン目になるが、ダントツに雪が多かった去年をさらに3週間以上上回るシーズンの長さ。
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 いつものように林道をショートカットしながら大江山連峰の主稜線へ。今日は鳩ヶ峰を目指そう。縦走路のある稜線は積雪豊富。まだまだ楽勝でスキーができる。
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 鳩ヶ峰は、今シーズン最初の大江山スキー登山で登ったが、あの時はホワイトアウト。今日は、天気が夜に崩れるため、やや霞んできてはいるがまずまずの展望。依遅ヶ尾山や金剛童子山など丹後半島の山々ははっきりとわかる。高山や鼓ヶ岳の山脈もひときわ白い。西には神鍋高原のスキー場のゲレンデが白く浮き上がって見える。さらに南には粟鹿山。山頂付近の伐採地が真っ白だ。今週月曜火曜の寒波は北西の風が強く吹き荒れ内陸部に雪雲が吹き込んだようだ。他には、東の青葉山、北の伊根湾なども確認できる。千丈ヶ嶽と赤石ヶ岳の間には三岳山が覗いていた。鍋塚は一見真っ白だが、先日の寒波でうっすらと新雪が積もっているだけで、ほとんど滑れるところはなささそうだ。こちらから見えるのは南斜面だから仕方がない。今月4日に滑った鍋塚東尾根の伐採地ももう茶色いまだら模様だ。
 展望を楽しんでいると鈴の音が聞こえ、私とは逆方向の千丈ヶ嶽方面からスコップを携えた3人組が登ってきた。登山口に建設会社のワゴン車が停めてあったのを思い出す。聞けば看板を立てる仕事だそうだ。山になれていないようでかなり息が上がっている。また、鳩ヶ峰の山頂は積雪が少なく(30cm程度か)、ベンチが完全に露出しているが、それを見て雪の量があちこちでずいぶん違うことに感心している。おそらく千丈ヶ嶽からの下りは雪が深かったのだろう。北向きの林間で粉雪のままの深雪だったはずだ。彼らはプラスティック製のカンジキをザックにくくりつけつぼ足で鳩ヶ峰に登ってきていた。
 ここでパンなどを食べようかと思っていたが、彼らが食事を始める雰囲気なので、人見知りの激しい私は滑ることにする。鳩ヶ峰の東斜面は十分な積雪で、スキーの先行トレースもそちらに滑り降りている。私も後を追うようにドロップ。ザラメの上に軽い新雪が乗って気持ちよくターンができる。少し滑って自分のシュプールを振り返ると3人がこちらをのぞき込んでいた。
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 あまりに気持ちいいのでトラバース気味に縦走路へ戻り、鳩ヶ峰山頂へ戻る。山頂直下出先ほどの3人組とすれ違うと、登り返しの早さに驚いていた。これもステップソールのなせる技だ。
 誰もいなくなった山頂で、ゆっくりとパンを食べてから再び東斜面にドロップ。いいねぇ。
 先行トレースはそのまま滑り降りているようだが、私は再び縦走路へトラバースして戻る。鳩ヶ峰の東斜面から東尾根へと下山するコースは、千丈ヶ原まで30分というスピード下山ができるが、滑りが最も楽しいのは山頂直下。その下は林の密度が濃いし、尾根に入ったら単に斜滑降するのみ。登りの林道から見ると今日は尾根の木々の根本の穴が大きく空いているし、スキー場のゲレンデではないから雪の下の倒木や石が見えない落とし穴を作っていそうだからそちらには行かない。
 縦走路は北斜面になるので雪質は非常によい。東斜面の最もおいしいところだけ滑って縦走路に戻るのが一番いいのかも知れない。
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 林道終点では、先ほどの3人が看板の補修作業中。挨拶をして林道に滑り込む。最初のヘアピンカーブを曲がらずにそのまま林道の外に飛び出しトラバースをして、鍋塚の手前(南)の711Pから南東に伸びる尾根へ。この尾根は縦走路から枝分かれした登山道が付けられていて、それはさらに林道にも接続している。今飛び出した所より一段下のヘアピンカーブから合流できるのだが、そちらだと711尾根まで緩やかに登らないといけない。今日は、せっかく雪があってどこでも歩ける(滑れる)からこそ、登り返しのないコース取りをしたわけだ。もちろんそのコース取りは、鳩ヶ峰から見下ろして偵察済み。
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 ちょうど下のヘアピンから登ってくる登山道と合流するような形で711尾根に到着。そこからの尾根はほぼ水平となる。尾根の末端に向かって右手、つまり南斜面には植林のために伐採された箇所が多く、スキーには恰好の疎林となっている。一月前に見つけた斜面は、下までずっと疎林で千丈ヶ原に降り立つパラダイスのようなものだった。
 3月初めに、鍋塚東尾根の伐採地を一緒に滑ったすうさんから、「今度は雪質がよくてシーズンが長い北向き斜面で滑れそうなところを探しておいてくれ」という宿題をだされているのでこの711尾根の北斜面に注意しながら尾根を歩くことにする。
 まずは尾根の水平区間の始まりから北東方向へ滑り降りてみる。これは711尾根と鍋塚南東尾根の間の谷の源頭部で出だしこそ落葉樹の疎林だが、すぐに林の密度が濃くなる。しかも常緑樹で薄暗い。木々の透き間が空いているのは沢芯だが、既にスノーブリッジが落ち谷が割れている。支流の渡渉などやっかいなのでこのコースでの滑降は止めた方がいいだろう。いくら雪解けが進んでいるとはいえ、雪の多い今年でこうなのだから、普通の冬ではまず無理だろう。
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 尾根に登り返しさらに進む。左右の斜面は対照的。右手、南側は滑ってくれといわんばかりの斜面の連続。左手の北側は自然の藪で、スキーでは苦労しそうな林の連続。それでも何度か北斜面を少し滑ってみるが、やっぱり快適とはほど遠く尾根に登り返す。ただ、こういう探索にはステップソールの板が本当に役に立つ。
 尾根自体は、滑りというより歩き主体のツアーコースに打ってつけ。振り返れば大きな鍋塚が見下ろしている。雪が解けたらMTBでこよう。
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 結局、北側に快適に滑降できそうな斜面は見つからず、尾根の先端部へ。ここからやや急な下りだ。尾根に付けられていた、1.5トラックがスイッチバックしながら下っているので、それをたどる。林間のせいかザラメの上に積もった雪が思いの外いい状態で保存され、それなりに楽しく滑り降りられる。ただし、途中からは廃水処理がうまくいっていなくて道が水路と化しているようで、ガレた路面が顔を出している。MTBでも乗車は不能だ。1箇所板を外さねばならなかったが、後は辛うじて雪がつながっているところをたどったり、林間を迂回したりしてクリア。千丈ヶ原への車道から711尾根の先端を回り込んで鍋塚南東斜面との間の谷に入る未除雪の車道に降り立つ。下りたところには無人の丸太小屋がある。この辺りにはかつての鉱山の選鉱場があり、車道はそのために付けられたものではないかと思う。
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 その車道を歩いて千丈ヶ原へ登る道に出て、スキーは残して千丈ヶ原をクルマまで歩く。いつもはクルマで通っている道も、お地蔵さんだとか歩くと色々な発見がある。除雪された道を1.3km歩いて除雪の限界点へ。私以外のクルマは2台。そのうちの1台は建設会社のワゴン。あの3人はまだ下山していないということだろう。他の場所で作業をしている仲間もいるようだったので、もう1台も彼らのグループかも知れない。既にいなくなったクルマは、登山者だった可能性が強い。平日にも関わらず、盛況だったわけだ。 
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 スキー板を回収して帰路に就く。顔が日に焼けてしまった。一応今日の下山コースも初めてのもの。

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2012/03/09

北摂大野山から渓谷の森公園

 3月7日は、うれしい平日の休み。雪山に行きたいところだが、一昨日のまとまった雨に昨日の気温上昇。「激しい気象現象の直後は要注意」という日本雪崩ネットワークの見解がある。7日はもう落ち着いたかも知れないが、デプリに苦しめられるのも嫌なので、雪山には行かない。MTBで丹波と摂津の国境、大野山へ。2月17、18日に降った雪もすっかりとけたはず。
 丹波篠山の盆地をかすめて北摂に入り、「奥猪名健康の郷」の駐車場にクルマを止めさせてもらう。空は灰色の曇天で昨日とうって変わって肌寒い。先ほど後川から見上げた大野山に雪はない。想定通りだが、そこに至るまでのもっと日本海に近くもっと高い山々にも雪は見えなかったから当たり前である。
 MTBを下ろして前後輪をフレームに装着したり、雨上がりだから簡易泥よけを付けたりしていると、貸し切りバスが来て、さらに「奥猪名健康の郷」からぞろぞろと大勢の人が出てきてバスに乗り込んでいく。バスより一足先に出発。杉生までの下りを飛ばす。時速40kmほどだしていたが、それでも先ほどのバスの方が早く追い越された。
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 山頂まで舗装道路が通じている大野山へ自転車で登るのは昨年末から2ヶ月半の間に3回目。ちょうど3ヶ月前に日本雪崩ネットワークのセミナー「アバランチナイト」が西宮で開催されたときに猪名川を通って、冬場に自転車に乗りたかったら北摂へ、と気づいてからずいぶん足繁く通っている。
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 標高753mの山頂で小休止。今日は霞のため、今までで一番見通しが悪い。瀬戸内海は見えない。東の山間部に、何か人工的なものが整列したエリアが見える。クルマが並んだ駐車場か、家が並んだニュータウンかと思ったが、猪名川変電所だと気づいた。丹後や若狭などの発電所で作られた電気がここに集まり、阪神の工場や家庭に送られていく。よってこの界隈には送電線が張り巡らされ、山々に鉄塔が建ち並ぶ。鉄塔の足下は木々が伐採された広場で展望があり、鉄塔をつなぐ巡視路もあってMTBに打ってつけのフィールドなのである。
 山頂で景色を眺めたら、下りにかかる。山頂から丹波猪村へ下る登山道の西の尾根に付けられた「渓谷の森公園」への下りが本日のコースだ。山頂直下の駐車場からシングルトラックが始まっている。出だしハヤや不安定な足場だが、すぐに尾根の道となり所々で乗れる。ただしたまに倒木がある。またシングルトラックが不明瞭なところもあるが、間違いやすい方向には木の枝で通せんぼしてあるので迷うことなくいけた。
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 コースの中盤で、尾根からに死の谷に下りるのだが、この下りが大変な急坂。黄色と黒のロープが張られている。スイッチバックして急降下する道は滑りやすくMTBはお荷物でしかない。スイッチバックでは方向を見失いやすいので、道案内の看板が多数付けられていた。苦労して谷に下ったら、2つの渡渉ポイント。一昨日の雨で少し増水気味で飛び石が水没しかけていた。苔も生えているので、MTBを杖代わりにして渡る。川の流れで車輪の泥を洗うことができた。
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 しばらく不安定な道が続いて、ようやく杉林の中の緩やかなシングルトラックに出て、ここを快走と行きたいところだが、倒木が多くて面倒。ようやく走れたと思ったら「渓谷の森公園」に着いてしまった。乗車率は50パーセントを大きく下回っている感じ。
 公園内の舗装路の下りは車輪が勢いよく回転するので、ブロックタイヤに詰まっていた泥が飛び散る。泥よけが仕事をする瞬間だ。なお登山道にはぬかるみはわずかだったが、それでも汚れるのは一瞬なので、泥よけは無駄ではなかった。
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 県道12号線にでて西峠を越えてクルマに戻る。

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2012/03/08

鍋塚東尾根コース事後ルート研究

 日曜の大江山連峰鍋塚東尾滑降は、メインの伐採大斜面を下った後が大変だった。浅く水が流れる急な水路を下ったり倒木に塞がれた廃道のような登山道を歩いたり。「このコース、最初で最後だろうな」というのが直後の感想だったが、翌日以降充実感と達成感がこみ上げてきた。そして、GPSレシーバーで取った軌跡を地図上に表示して見ていると、苦労した部分をほぼ全面的にたどらなくて済むコース案が浮かび上がってきた。地図で見ているだけではすっきりとしない、ならば行ってみるべし。
 大江山の家グリーンロッジから千丈ヶ原へ登る車道の中間辺りに、分岐がある。縦走路のある大江山連峰の主稜線上、鍋塚の南西の標高711mピークから南東に伸びる尾根の末端を回り込んで、711P南東尾根と鍋塚東尾根の間の大きな谷へ入り込んでいく車道である。ただし、除雪されていない。車道は、谷の右岸、つまり711P南東尾根側にあり、先日苦労して歩いた水路や廃道のような道の対岸にあたる。谷底には砂防堰堤のようなものがあるが、廷内にはほとんど水はたまっていないようで、林というほどではないがと木が生えた雪原となっている。その堰堤付近では両側の道との高度差は10~20m程度で上り下りに苦労するほどではない。滑降当日も対岸の車道に渡ろうかという考えがあったが、最も渡りやすい堰堤付近に来たときには水路歩きに夢中になっていてタイミングを逃してしまったようだ。
 3月6日、平日ながら午後からの出勤である。前日の雨は朝のうちにすっきり上がって時折薄日も射している。よし、行ってやろう。
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 グリーンロッジから千丈ヶ原への道の途中、分岐付近にクルマを停め、スキー板を付けて除雪の壁をはい上がる。昨日の雨で相当に雪解けが進んで、車道には側溝から水があふれ、法面には普段はない滝がいたる所にできている。未除雪の車道は711Pの末端を巻いて、緩やかに下っていく。板が走る程の勾配はなく、滑り歩きだ。この尾根の斜面にはかつての鉱山の選鉱場があり、この道はおそらくその関係で付けられたものだろう。法面には選鉱場の基礎だったと思われるコンクリートが残っている。目指す堰堤までは、この車道を1.3km。900mほど進んだ所に分岐がある。坑道入り口を通ってグリーンロッジのすぐ上に出てくる車道である。分岐からグリーンロッジまでは約1kmで、標高差100mの下り。板が走りそうな勾配だ。谷を左岸から右岸に渡ったら、この道でグリーンロッジに下りればいいわけだ。
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 分岐から350m程で堰堤の真上に来た。先ほどまで雲に覆われていた鍋塚、そして伐採地大斜面がドカーンと見える。青空も出て、とにかく暑い。大斜面はすっかり雪が解けてもう滑れないが、正面から見ると様子がよくわかる。伐採地は二つの谷仁摩違っていて、向かって左手(西側)の谷をトラバースして真ん中の尾根を下ってきた。コース取りはそれがベストだったようだ。右手の谷は、中央の沢が滝になっている。近づかない方がいい。
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 さて、堰堤の少し上手の水のない湖面(変な表現だが)に下りよう。こちら側は北斜面なのでまだ雪が残っていて板を付けたまま下りられるが、土手の中腹辺りに対岸と同じような水路があるのでそれを越えるときだけ板を外さないといけない。ただし、左岸側の水路よりも小さいのでジャンプでまたいで越えることができた。水路をまたいだら板を付けて雪原に滑り降りる。堰堤の上流の雪原は広く真っ平らでとても気持ちいい。何の苦もなくすたすた歩いていける。対岸までは約200m。左岸(鍋塚東尾根)側の水路までは、登りはわずか。雪はかなりとけているので板を外して登る。ワイヤーロープが数m間隔で3本くらい水路を横切っている。大斜面を下りて水路に到達したときには、谷底の雪原まで落差があった。水路を歩いて堰堤付近までは約250m。おそらくこのロープをくぐったりまたいだりするのに気を取られ、その先の急な水路下りに突入してしまったのだろう。ロープのところでちゃんと見ていれば、雪原はすぐ下だった。地図に破線で描かれている廃道のような登山道は、この辺りではどうやら水路の山側にぴったりと併走しているようだ。
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 左岸の水路(破線の登山道)から右岸の車道まで戻るのに要した時間は20分。雪原で写真を撮りながらのんびり歩いての時間である。谷底から車道にあがるのは、階段登行で。ただし例の水路をまたぐとき以外は。
 大斜面上部はまたガスに覆われてきた。
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 車道を少し戻りグリーンロッジ方面に下る分岐へやってきた。せっかくなので、グリーンロッジ方面への所要時間を計ろうかと思ったが下の道は雪が切れてアスファルトが見えている区間があったので、来た道を引き返す。緩やかな登りだが、ステップソールの板には何の問題もない。ただし大汗をかいた。この日は最高気温が15度を超えたそうだ。服を着替えて、クルマをだす。
 谷底の雪原を渡って車道に出たら、グリーンロッジまで30分もかからないだろう。とすれば、大斜面を下りてから1時間弱でグリーンロッジだ。日曜には2時間近くかかったのが半減である。もし単独ならば、今日のルートで千丈ヶ原に戻る周回にすればいい。
 ということで、大江山鍋塚東尾根伐採地大斜面、再訪もあり。

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雪とかしの雨

 3月4日昼頃から5日にかけての雨は、予想通り大幅に雪解けを進めた。さらに6日は、最高気温が15度を越えた。一気に景色がかわり、川は雪解け水により増水。
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2012/03/06

大江山連峰鍋塚東尾根滑降(廃道廃屋アドベンチャー)

 昨シーズンからの懸案をようやく実行する機会が来た。「大江山の家グリーンロッジ」の裏手の広大なオープンバーン、標高差は200m位はあるだろう。昨シーズン末に一度試みたことがあるが、鍋塚から東に伸びる尾根を下りたが、オープンバーンの上の林の木々の密度が濃く斜度もそこそこあるのでスキーでの滑降が不能だったから。今シーズンは、その林をつぼ足で下りることを覚悟の上で挑むつもりでいたのだが、なかなか天気がいい日がない。それでも、2年続き、それも去年を上回る豪雪で2月から3月に月が変わってもまだ望みをつないでいた。3日、4日の土日が今シーズンのラストチャンス。週末が近づいて予報は若干いい方向に変わった。日曜夕方から火曜にかけてはまとまった雨が降るというから、これで大江山連峰の雪は壊滅的なダメージを受ける。とにかく土日が勝負だ。
 金曜からの雨は土曜の未明には止んだが、雪が相当に緩んでいそうだ。つぼ足に苦労しそうなので見送り。予報によると日曜の雨の降り出しは夕方以降だろう。
 というわけで、3月4日日曜の8時40分、「大江山の家グリーンロッジ」へ。約束より20分早いが、日曜ならOKというすうさんはすでにお待ちかね。目指す斜面は辛うじてまだ白い。クルマを1台停めさせてもらうことをロッジにお願いして、1台で千丈ヶ原へ。すっかり路面の雪はなくなっている。
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 千丈ヶ原には先客はいない。気になるのは空模様で、真っ白な鳩ヶ峰の全貌が見えているが、背景は鉛色の空。どうも予報よりも雨の降り出しが早くなりそうだ。
 9時20分シールを貼ったスキーで林道を歩き出す。おそらく前日のものと思われるトレースが多数。除雪限界点から5分ほど歩いたところのロッジ群にある分岐から千丈ヶ嶽方面に直進する方が主流だが、鍋塚林道へもいくらかトレースがあった。歩きながら見ていると、下りのスキーのものとつぼ足の跡。林道の積雪はまだまだ多く、つぼ足はかなり深く雪を踏み抜いているがそれでも林道終点まで続いていた。つぼ足トレースの疑問点は片道のみ。しかも、特殊な靴底。スキーブーツのようにも見える。もしかしてゲレンデスキーを背負ってつぼ足で登り、滑り降りたのだろうか。詳細は不明だ。
 ヘアピンカーブを2箇所でショートカットして林道終点、大江山連峰稜線の鳩ヶ峰と鍋塚の鞍部に10時55分。小休止の後、鍋塚方面へ。こちらは昨日は誰も訪れていないようだ。標高711ピークへ来ると鍋塚本峰が見えた。雪が解け、所々地肌が見えている。昨年最後に入山した2月22日の写真と見比べても、今年の3月4日の方が雪が若干多い。去年もかなり積雪豊富なシーズンだったというのに。野田川流域の平野部「加悦谷」には雪がほとんど見えない。丹後の平野部では、金曜の雨で家の屋根の雪がすっかりなくなった。加悦谷を隔てて大江山連峰と相対峙する磯砂山は見えるが、金剛童子山や依遅ヶ尾山など丹後半島の山は霞んで見えない。当然神鍋のスキー場のゲレンデがある但馬の山々も見えない。
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 11時50分、鍋塚到着。小雨がぽつぽつ顔に当たる。磯砂山はすっかり薄くなってきた。軽くパンを食べて、シールを外して滑降にかかる。東尾根は初めは広くなだらかな斜面。しかし、雪が谷やクラスト気味でターンがしにくい。テレマークターンは無理で、アルペンターンで強引に曲がる。かなり疲れる。
 細かい落葉樹が密集するエリアに入り、しばらくは緩斜面なので何とか滑っていく。これが急斜面になったらつぼ足だ。
 ところが、間違えて北東方向に分岐する尾根に入ってしまった。すぐにすうさんに指摘されて気づいたが、これが幸い。間違えて入った尾根は斜度が緩く、正しい方向にトラバースしたら、急な下りをクリアできていた。また、林間のためか標高が下がったせいか、雪が緩んでターンがしやすくなっていた。
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 再び緩斜面になった細かい木々の林を抜けると、いきなり視界が開けた。広大なオープンバーンに出た。何とも感動的な瞬間だ。下の様子が手に取るように分かる。ただし、不安な要素もあり、それは斜面を滑り下りた後の様子が不安であること。沢があって難儀しそうな雰囲気。
 木が伐採されたオープンバーンは、二つの谷とそのあいだの尾根にある。滑りやすそうなのは手前、つまり西側の谷だが、谷の下部は沢になっている。渡渉を避けるにはできるだけ東を下りた方がいいが、東の谷は雪が薄く滑ることができないようだ。そこで尾根上を滑り降りることにする。
 オープンバーンは表面が緩んだザラメ。何とかターンはできる。ただし、所々で木の切り株が顔を出している。もっとたちが悪いのは、雪に隠れた切り株で、落とし穴か地雷という感じだ。特に下るほどに雪が薄くなり、何度も地雷を踏んで転倒。もっと雪が多いときに来るべきだったか。
 ある時は、前方のクラックを避けてターンしたら、そちらの先にも切り株が顔を出していて転倒。ある時は切り株の落とし穴に落ちて転倒したら、転倒した先に切り株があって強打。
 さすがに危険なので、最後は板を外してつぼ足で下りた。
 そして問題はその斜面を下ってからである。地図には波線で描かれた登山道があるはずだが、これが余り使われていないようで見つからない。そのかわり、コンクリートで護岸された水路があったので、そこに下りて歩く。水量が少なくて良かった。ただ倒木が覆い被さっているのでそれをくぐるのに難儀する。上から見下ろしたときには、シカもこの水路を通行していた。
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 水路が歩きやすいのでとりあえずこの水路を通る。ただその先が不安。水路は尾根と平行に東に下っていて、さらに下の谷底は砂防ダムのようなものがある。それは表面が雪に覆われていてその下は水でなく湿地程度のようで木が生えている。どうやら歩いて渡ることもできそうだ。対岸には除雪されていない林道(車道)があるので、渡った後そこにはい上がる案もあったが、ついつい水路を行ってしまった。
 水路は途中から勾配が急になり、コンクリートの側壁にしがみついてこわごわ下る。急な下りを何とかクリアしたら、また次に急な下り。さすがに諦めて水路の側壁をよじ登って脱出。すうさんのGPSレシーバーの地図には破線の登山道が描かれているので、それを頼りに道を探す。どうにか道を見つけたが、廃道寸前のように荒れている。雪が解けているのでスキーを履けず、倒木を避けながらつぼ足で行く。所々残雪が道を隠し、歩きにくいし道を見つけるのに苦労する。後から思えば、対岸に渡った方が楽だったかも知れない。おそらく水路の急な下りの手前が砂防ダムの堰堤のある辺りで、その付近は両岸とも落差が小さく、堰堤に下りるのも向こう岸の車道にはい上がるのも楽だったはずだ。ただし、そこでは水路の壁が高く周囲を確認することができなかった。
 その後もすうさんのGPSレシーバーに頼って破線の道を行く。ゴール地点のグリーンロッジは遠くないのに、なかなかつかない。なにやら放送が聞こえてきた。春の火災予防週間だそうだ。
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 廃屋や墓地を通過。後で調べたら、廃屋はかつてここに鉱山があったときの社宅のようだ。廃屋を過ぎたら、林の向こうにテニスコートが見えてきた。グリーンロッジには大学のテニスサークルが合宿に来ているようだが、あいにくの雨でテニスコートは無人。ようやく林間を抜け、一見だけある民家の裏に出た。板を背負っているすうさんはつぼ足だったが、板を手に持っていた私は最後の数十メートルを滑った。そこまでの道のりで、板を背負うか手に持つかどっちが楽だったかはわからない。
 ようやく除雪された舗装道路に降り立つと、いつしか本降りの雨に濡れた不快感が強く感じられる。
 すぐにグリーンロッジに到着。15時。実に下りに2時間45分。登りより時間がかかった。具輪ロッジにクルマを置かせてもらったお礼を言って、千丈ヶ原のクルマを回収。オープンバーンのシュプールを見たかったが、あいにくガスで真っ白。再びグリーンロッジの駐車場で反対方向に帰るすうさんとお別れ。衣類もすべて濡れたのでパンツ以外を着替える。帰り道の大江山スキー場は、この日が今シーズン最後の営業だったが、午後からあいにくの天気。雨は降るしホワイトアウトだ。
 というわけで、懸案を解決はしたが、余りおすすめできるコースではない。今日はすうさんに助けられた。同じ地図を私のGPSレシーバーにも導入しないといけないようだ。

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自転車の季節にはまだ早い

 2月下旬、時間があるときに少し自転車に乗ってみた。山間部はまだ道が雪に閉ざされているから海沿いへ。ただし、路肩の雪が解け路面がぬれている区間があるので、泥除けが必要。
■栗田半島一周
 海沿いは路肩の雪も解け、路面はドライ。クルマの水はねを浴びなくて済む。しかし先端の黒崎を超えるほんの小さな峠はまだ雪に閉ざされていた。海が近く、標高は低くても、日陰で除雪が行われていないとこういうこと。一周できず来た道を引き返す。
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■阿蘇海一周
 阿蘇海沿岸の自転車道岩滝の駐車場のすぐ近くの区間は、一週間ほど前にはまだ雪に覆われていたが、この日は雪がなくなっていた。ならば、阿蘇海を一周してみよう。天橋立も雪はかなり少なくなって泥濘の泥はねに気を使わなくてはならない区間は少しだけだった。ただし、自転車道の岩滝より東の府中よりの区間は雪に覆われている部分が多い。自転車が通れる隙間があればいいが、完全に塞がれている部分もあり強引に押して超える。
 コンクリートの護岸についた牡蠣の殻が散らばっていて、その破片が後輪に刺さってパンク。ウォーキングの人に怪しまれながら、チューブを交換。3月初めの雨で雪はとけるだろうけど、牡蠣の撒きビシは消えてなくならない。
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2012/03/03

伯耆大山の展望台「若杉山」(雪山編)

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 鳥取県三朝町の若杉山(わかすぎせん)を4ヶ月ぶりに訪れた。標高1020mの低山に片道200km近くもあるアプローチを経て何度も通うのか。それは、山頂からの大展望がお目当てだからである。360度の展望はもちろんだが、何といっても大山の姿がとにかく圧倒的な存在感。若杉山から見ると大山の手前に蒜山の山並みが見える。それはちょうど、大山という横綱が、上蒜山・下蒜山という太刀持ち・露払いを従えているかのような絶妙な位置関係。そして、大山・蒜山の激しい隆起とは対照的に、脇になだらかに広がる蒜山高原。
 秋はランドナーを担ぎ上げる山岳サイクリングだったが、冬場はもちろんスキー登山。秋に訪れたときに、立木が伐採された山頂部はスキーにちょうど良い斜度のオープンバーンとなることがわかっていた。
 ただし、丹後からは遠い。「雪があって、滑りやすい雪質で、大山が見えること」という条件をはるか彼方から見極めなければならないし、現地に行って「条件が悪いからやり直し」というわけには行かない。幸いなことに、今年の冬は十分な積雪に恵まれた。ただし、天気が悪い。なかなか決行に踏み切れないまま冬が終わろうとしている。平日ながら休みを取ることが可能な日と、そこそこ天気がよい日がどうにか重なって、3月1日に勝負に出た。
 7時前に丹後を出発。兵庫県の但馬海岸、鳥取市、白兎海岸を越える。とぎれとぎれではあるが無料の高速道路ができてずいぶん早くなった。予報では曇りで夜に雨だが空は明るく、鳥取市街から進行方向に白い大山が見えた。近頃テレビのCMで有名になった羽合から内陸には入り倉吉、三朝を過ぎて岡山県との県境、つまり中国山地の中央分水界付近へ。中央分水界を縫って東西に伸びる国道482号線から県道に入り、大谷川に沿ってどんどん山の懐へと入っていく。雪深い山間部にも、小さな集落が点在し、その再奥の大谷集落までしっかり除雪されていた。国道がすでに山間部にあるのに、その国道から8.5kmも細道をたどり、大谷集落の標高は600m弱もある。丹後では、昭和38年の豪雪により昭和40年代以降山間部の集落がどんどん廃村となっていった。また廃村にならないまでも、積雪期のみは山を下りて麓で生活する集落もある。それを考えるとずいぶんと頑張っている集落だと感心する。
 除雪の限界点にはクルマが一台止まっていて、その先の雪面にはカンジキの跡。登山者かと思ったが、クルマには釣り関係のステッカー。釣り人のようだ。出発の準備をしていると、その釣り人が戻ってきた。魚籠の中の五匹のヤマメを見せてくれた。2時間ほど釣っていたそうだ。「もう飽きたから帰る」と言うが、表情は満足げ。
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 さあシールを張ったスキーをつけて歩き始める。背後には立派な雪山が見えている。後で確認したら蒜山の連峰だった。まずはカンジキの跡が付いた渓流沿いの車道を行く。日が差して熱いくらいだ。車道には30㎝程雪が積もっているが、脇には雪の壁ができていて、たまにこの道は除雪されているようだ。その除雪とのタイミングが合えば、もっと奥までクルマで入ることができるわけだが、それは時の運というしかない。下山時に確認したら、秋にクルマを停めた標高680mの辺りまで除雪の跡があった。
 しばらく歩くと廃屋群がある。屋根には分厚く雪が積もって、軒が折れている。家に帰ってから秋に撮った写真と見比べると、この冬の大雪のせいか傷みがさらに進んでいた。
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 そのまま車道を進めば、無雪期であれば舗装路は荒れたダートに代わり、さらに標高680mから上はスズキジムニーならかろうじて通れそうな狭くて急でヘアピンカーブが連続する林間の1.5トラックとなる。秋のランドナーの時はその道を押して登ったが、今回は廃屋群の裏山を登って尾根伝いのコースを試してみる。しかしこれが大失敗。密度の濃い植林に苦戦する。木々の間が狭く、通れるところを探すのはまるで迷路を行くよう。それも急勾配。やや広い空間があると思ったら、その下には雪に倒された幼木が埋まっていて落とし穴に落ちる。
 植林斜面に苦しんでいるとき、下の方から何か作業をしているような音が聞こえた。カーン、カーンと何かをたたいているようだ。人が入山してきている気配はないし、どういうことだろう。しばらくしたら、ガリガリメリメリバタンという何かが崩れ落ちるような音。雪の重みで廃屋が倒壊したのかもしれない。
 ようやく尾根に上がり広葉樹の疎林になったが、そこで車道から続いている1.5トラックが合流しているのでおとなしくそちらに乗り換える。つづら折れの林間を超えると、一気に視界が開ける。まるで森林限界。感動の瞬間である。秋に大草原だったところが、今は大雪原。正面にはドームのような若杉山がどーんとそびえ、「どこでも好きなように滑ってくれ」と言わんばかりの全面オープンバーンを見せつけている。そして左後方を振り返れば、蒜山を従えた大山がみえる。やっぱり大山が見えることがこの山の値打ちだ。
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 若杉山に取りつく。雪は表面が緩んだザラメで、まずまず滑りやすそうだ。予報通り天気は下り坂で、いつしか日は陰り大山も徐々に山頂部が隠れていく。
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 最後は雪庇の付いた痩せ尾根を通って広い山頂部に到着。山頂を表す看板が雪原に立っている。積雪は1mもない。サンドイッチとパンを食べる。
 大山は最初に見えた時よりかなり薄くなったが、蒜山を含めた山塊はまだまだ存在感がある。そこから南に目を向ければ、津黒山が近い。東には岡山の県立森林公園の稜線。津黒山と県立森林公園の間の田代峠の向こうには泉山。また森林公園の稜線の向こうにも遠く白い峰がのぞく。東山や氷ノ山だろうか。天気は西から下り坂。よって東の方が遠くまで見えているようだ。
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 山頂の看板の脇でシールを外しザックもおろして、なだらかな山頂周辺を軽快に散歩。ステップソールがあるから少々の勾配は平気なのだ。目指すは山頂のすぐ北側の露岩。秋にはこの上にランドナーを立てて写真を撮ったので、今度はスキーを立てて撮影するのだ。山頂に登る間に大山本峰はすっかり薄くなった。秋にも天気下り坂で、同じような感じだった。
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 展望を楽しんだら下山しよう。ザックを背負い、なだらかな山頂そして痩せ尾根を経て、大斜面に出た。表面が緩んだザラメで、そこそこの勾配があって、楽しめる。何より大山に向かってテイクオフするような感覚が気持ちいい。ヘルメットカメラをクルマに忘れたので、デジカメを動画モードにして手に持って撮影する。
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 大斜面の下部で、2回転倒。1回目はスライディングでノーダメージだが、2回目はクラッシュ。立ち上がってしばらく滑ってから板を外して雪面に立ててシュプールを撮影しようとしたら、白い雪に赤い鮮血。暖かくて自転車用の指切りグローブを着用していた右手の小指を切っていた。スキーのエッジだろうか。痛みは感じていなかったが、結構出血している。あわてて絆創膏を張る。ちなみに、その日の夜から翌日にかけての方が痛みが激しかった。
 あっという間に雪原区間を下る。そして林間へ。登りの時のような冒険はしないで、1.5トラックをくだる。はじめのうちはヘアピンカーブをショートカットしたり、道沿いのオープンバーンを滑ることができたが、途中からはひたすら道をたどる。勾配と、雪質と、ステップソールの抵抗がたまたまちょうどいいスピードに調整してくれるが、スキーを操作する面白味はない。道がどこかわからなくなりそうな区間もあったが、なんとか秋にクルマを停めた標高680m地点に到着。ここからは車が通る道、除雪の痕跡もあるので迷う心配はない。すぐに廃屋群へ。倒壊した廃屋がないか見るが、来る時と変わらなかった。もちろん見える範囲は限られているし、誰かが入山してきた痕跡はない。来れば足跡で分かるはずだ。
 廃屋群を過ぎると勾配はほとんどなくなり、歩きとなってクルマへ戻る。
 帰り道は、国道482号線で人形峠、恩原高原、辰巳峠、佐治村と東に走り、千代川沿いの鳥取自動車道で鳥取へ。ラーメンを食べてから、日本海沿いに丹後半島を目指す。

■立木のない若杉山について
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 中国山地一帯に点在するたたら製鉄がここでも行われていたとのことで、その燃料として森林が伐採された。その後牧草地として利用されたらしい。少し前に鳥取を訪れた時に鳥取市中央図書館で読んだ本に記されていた。ただし、書名を忘れてしまった。
 今では登山道として利用されている1.5トラックは、その当時の作業道だったのかもしれない。

■大谷集落について
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 かつては三朝町立南小学校大谷分校があった('86に分校廃止)。日本海テレビ制作の「てっぽんかっぽん物語」('78年)、「てっぽんかっぽんの咲く分校」('80年)、「てっぽんかっぽんの詩~大谷分校の春~」('84年)という大谷分校や大谷集落を舞台にしたドキュメント番組が放送された。ちなみに「てっぽんかっぽん」とは「ふきのとう」のこと。
 '84年の放送で登場した小学生も今ではすでにアラフォー世代ということになる。その親は70歳前後と想像でき、おそらく今の大谷集落はそうした高齢者中心だと思われる。さらに数十年が過ぎるとおそらく廃村となり、冬場の除雪も行われなくなるように思われる。そうなると冬の若杉山は遠い山になる。

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