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2012/02/15

五里霧中迷走の末たどり着いた碇高原

(前の記事の続き)
 アップ神鍋で滑った後は、ハチ高原のいつもの宿に移動。神鍋高原から蘇武トンネルを抜けて香美町村岡へ。国道9号線はハチやハチ北からのスキー帰りのクルマで混雑しているようなので、県道289号線大野峠を越える。狭い道だがここを抜け道として使うクルマが多く離合に手間取る。それでも国道よりも早かった模様。
 泊まりは神鍋を滑ったメンバーの過半数に満たない4名のみ。そして、翌日ハチ高原でスキーをするのはそのうちの3名のみ。
 翌12日朝、私はハチ高原で滑ることなく下山。前日夕方からの新雪が10cm程積もり、ちらちらと雪は降っているもののうっすら青空がのぞく明るい空。今日も絶好のスキー日和と思われる。私は鳥取県のわかさ氷ノ山スキー場に移動し、氷ノ山に入山する予定。だから、他のメンバーと乗り合わせずに自分のクルマできたのだ。
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 しかし、ハチ高原からの下山はすんなり行かなかった。氷ノ山国際スキー場の登行リフトの前の道の対向車線で5台ほどのクルマが連なって坂を登れなくなり、車線でチェーンを装着。それを避けて登ってきたクルマが立ち往生して下り車線を塞いでいる。完全に道がふさがっているではないか!
 立ち往々乗しているクルマは、仲間が駆けつけて押して何とか通り抜けたが、その背後に詰まっていたクルマがどんどん登ってきてこちらは進入できない。そこはカーブで見通しが悪く、いつ対向車が途切れるか皆目見当がつかない。やっと対向車が途切れスタートしたら、また対向車がやってきてバックさせられる始末。それも滑りやすい雪道の坂道発信でのバックである。そんなことを数度繰り返してようやく通過。6分もかかった。
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 その後は順調に国道9号線に出る。対向車線はスキー場に向かう車で大渋滞だ。県道272号線、琴弾トンネルを越えて養父市大屋町へ。しかし気になるのは天候だ。山々にかかるガスは朝より濃くなっている。移動性高気圧が張り出してきて、前日よりもいい天気になる予報なのに、昨日よりも悪いではないか。間違いなく氷ノ山はホワイトアウトである。こういうときこそいい新雪を滑ることができる。氷ノ山は標高の割りに遭難が多くそれもホワイトアウトでの道迷いが多い。ちょうど1年前のときにもホワイトアウトの中を歩いたが、あの時は2人だった。ホワイトアウトの命綱であるGPSレシーバーは故障も想定して2台持ってきた。先週の大山の標高差700mの粉雪滑走のような喜びを再び味わいたい。でも単独だしなぁ。と、いろいろな思いが駆けめぐる。大屋川のほとりにクルマを停め、降りしきる雪と山を隠すガスを眺めながら思案した結果、氷ノ山には行かないことに決めた。やはり、何かあったら自分も嫌だし、昨日からのスキーツアーにケチが付いてしまう。
 というわけで京都府丹後に向けてハンドルを切る。すっかり家でごろごろと怠惰な休日を過ごす気分になっていたが、京都府が近づくと空が明るくなってきた。となるとやっぱり雪山を歩きたくなってしまう。昨日の夕方買っておいたパンもあるし。
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 というわけで丹後半島には戻らず宮津市街を経由し福知山市大江町の千丈ヶ原へ。大江山連峰の登山口である。しかし、大江山も山は真っ白にガスって見えない。新しい滑降ラインを開拓しようと狙っているのだが、視界がないと過去に滑ったことのあるコースをたどることしかできない。それになぜか赤いクルマが車道を塞いでいる。すぐ先が除雪の限界点なのだが、その付近は道幅を広げて除雪してあるので、路肩にクルマを停めて山にはいるのが慣例のようになっている。その手前で道を塞がれたらクルマを停める場所がないではないか。赤いクルマから山に向かってスノーシューの跡があった。赤いクルマから200mほど後退したらクルマを停めるだけの道幅があったが、ガスで気持ちが萎えてここでも撤退。最後の砦、丹後半島の碇高原へ。
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 宮津湾、若狭湾を右に見ながら伊根に向かって北上し、碇高原に登る。氷ノ山、大江山、碇高原と目的の山がどんどん小さくなっていく。海を見下ろす標高400mの高原は視界良好。日本海の波の音もかすかに聞こえる。時化てはいるが、この時期の日本海にしてはそう大した時化ではない。碇高原も風は弱く快適だ。除雪の壁は車の高さを超えている。
 高原牧場の作業道をステップソールを利して登り、三角点のある笠山展望台へ。視界良好なのは海沿いだけで、内陸部の山々は見えない。神鍋高原の蘇武岳の山脈も見えない。城崎の来日岳はうっすらと見えていた。すぐ太鼓山には、風力発電所やスキー場があるが、そちらと碇高原をつなぐ道は去年5月の大雨以来9ヶ月も通行止めのままだ。
 展望台の笠山ピークには碇高原にしては大きな雪庇ができていた。その雪庇を突き破って滑降。ややウィンドクラスト気味だが滑れないほどではない。シールの着脱のない手軽さとシングルキャンバーのターンしやすさを兼ね備えた板は非常にいい。
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 ピーク直下の斜面を滑ったら、登ってきた作業道を横切り牧草斜面へ。やや重い新雪をゆっくりと滑る。いつもは柵やブッシュがうっと惜しい斜面下部も、豊富な積雪に何もかも埋まって快適にクルマまで滑り降りた。
 ここは標高差は120m程なので一本ではもの足りず、何回も繰り返して楽しむ。シールのいらない板が本領を発揮する。また、周回の度にクルマに戻るので、飲み物などを携行しなくて良い。
 2本目は、滑降する斜面をかえる。雪が重くてスピードが出ないので、急斜面に。作業道を歩く距離は半分以下で碇高原ショートコースと勝手に呼んでいる。ちなみに、笠山展望台まであがるのをフルコース、展望台まではあがらず牧草斜面のみ滑るのをミドルコースと呼ぶ。
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 結局3本目もショートコースを滑り本日終了。明るいうちに家に帰る。
 後日、12日のハチ高原の様子を聞くと、ずっとホワイトアウトだったそうだ。やっぱり氷ノ山を止めて正解だったようだ。

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