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2011/11/01

伯耆大山の展望台「若杉山」

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 10月22、23日の土日は天気が悪かった。そして風邪を引いてしまい、さらに左膝が痛くて、平日の通勤もクルマに頼りっきりだった。つまりまるまる一週間、全く自転車に乗っていない。月末の土日は、パーッと派手に行きたいところだが、天気が怪しい感じ。流動的な週間予報では土日とも雨と発表されたこともあったが、金曜発表の予報では雨は土曜の夜以降で、朝のうちは晴れるらしい。病み上がりの体に、リハビリの必要な膝。いきなり激しい活動はしたくない。ならば、ちょうどもってこいのターゲットがある。鳥取県三朝町の若杉山(わかすぎせん)だ。今月の初めにやまあそさんのサイトで報告があり、その山頂からの大展望に魅了された。かなり上部までクルマで入れるので、お手軽コース。それ故、長いアプローチも可能で「遠くに行きたい」欲求も満たされる。
 というわけで10月28日、6時45分に出発。もっと早く出るつもりだったが、ついだらだらとしてしまった。とにかく日本海沿いを西に。途中無料の自動車専用道路ができて2時間ちょっとで鳥取。サーファーが波に乗る白兎海岸を過ぎ、青谷から無料の自動車専用道路に1区間だけ乗って、泊から内陸へ南下。東郷池の南東岸をかすめる。東郷温泉や羽合温泉に囲まれた湖はいかにも観光地。行楽をしている雰囲気になってくる。
 この辺りで頻繁に警察の車両とすれ違う。31日に開催される「豊かな海づくり鳥取大会」の応援部隊のようだ。ある車両は九州のナンバーだった。
 倉吉で国道179号線に乗り、食料を買ってさらに南下。国道482号線に乗り換え、岡山との県境を目指す。今日はうっかり中国地方のロードマップ(昭文社ツーリングマップル)を忘れてしまった。家で地図を見ていたときの怪しい記憶に頼って進む。幸い、今日の登山ルートはGPSレシーバーに入れてあるので目的地が近づけばそちらを頼りにできる。ただし、自分の位置と目的地が離れているときにはGPSレシーバーの地図を広域表示にしないといけないが、そうすると道路が国道だけしか表示されない。というわけで、国道482号線から県道283号線に入らねばならないのを、すこし通り過ぎてからもどる。ちなみに、カーナビゲーションシステムはない。
 国道482号線は、蒜山高原から我が京丹後市までの内陸部に延びる国道である(国道に昇格したときには途切れた区間が何ヶ所もあったが、一度全線開通となった。しかし、鳥取県と兵庫県の県境は2004年10月の台風23号以来再び途切れたままである)。海沿いの国道9号線の混雑を避け、大山方面からの帰路にこの国道482号線を使ったことが何度かある。そのときにいつも気になっていたのが、県道283号線の分岐である。
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 のどかな川沿いの下西谷という集落から橋を渡って県道に入り、山間部へと入っていく。山の紅葉がきれいだ。下畑、三軒屋、大谷と小さな山里が点在する。庭木の紅葉、柿の実が秋の深まりを感じさせる。
 道は狭い。対向車がやってきたので左に寄せて停止するが、向こうは佇んだまま動かない。十分に通れる幅を空けているはずなのだが。ドライバーを見れば高齢者だ。仕方がない、こちらが動くとするか。しかし、法面の落石が道路に散らばるのを防ぐワイヤに、クルマの左のボディーを擦ってしまった。
 最後の大谷集落を抜けると廃屋の集落があり、その先で道はダートとなるが幅は十分あるのでそのままクルマで進む。
 11時35分、翁草の保護地であることを示す看板と「←若杉山」の道標が居並ぶ広場にクルマを停める。190km、4時間弱の行程だった。
 クルマから自転車を降ろす。この山はかつて放牧地だったとのことでその作業道が高い位置まで付けられている。それを利用して今日は自転車による登山だ。一番楽なのはMTBであるが、あいにくパンクしている。チューブを抜いて穴も見つけてあるのだが、その先の作業が面倒で何ヶ月もほったらかしにしたままだ。というわけで、本日はランドナーでの登山。
 11時15分スタート。標高は690m。まずは林間のつづら折れ。勾配は急なのでほとんど押して登る。一ヶ所、作業道を横切る小さな沢があふれ土がぬかるんでいた。靴が泥んこ、少し中にも浸みた。
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 11時50分、景色が開けた。標高810m。牧草地跡に出た。目の前の若杉山はこんもりとした草原の山。そして左に視線をやる。見えた見えた、伯耆大山の大展望。向かって左に烏ヶ山、右に矢筈ヶ山、手前に蒜山連峰を従えて堂々とした姿を見せている。よかった、この姿が見えることが若杉山の値打ちを高めていると思う。
 若杉山本峰の手前のなだらかな小ピークが翁草の群生地のようで、ロープで囲まれている。その脇を抜けて若杉山南西尾根に取り付く。そちらの登山道沿いにも、何ヶ所かロープで仕切られた箇所があった。
 それまでの作業道はシングルトラックとダブルトラックの間のいわば1.5トラックというべき道だったが、南西尾根の道は完全なシングルトラックでしかも急登。クロモリフレームに泥よけなどもついた重いランドナーを担いであえぎながら登る。どうせ下りでも乗れるような勾配ではないのだから、自転車を置いて体ひとつで登れば楽なのだが、やっぱり山頂に自転車を置いて写真を撮りたい。
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 標高940m程でいったんなだらかになった。山頂までもう一息だ。最後の急登をかついで登り、12時41分、標高1020mの山頂に到着。なだらかで草原のような山頂だ。西側が大展望。大山は、初めて見えたときよりやや霞んだようで山ひだはわからなくなった。
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 山頂を過ぎて少し進んだところの岩の上に自転車を立てて記念撮影。日本海は何となく見えるようだ。北条砂丘の風力発電の風車が並んでいるのがぼんやり見える。そこが海岸線だ。
 岩の上に腰を下ろしてのんびりとパンを食べる。青空と大展望に満足。晩秋とは思えないぽかぽか陽気。半袖のシャツに七分丈のズボンで全く寒くない。
 13時15分、下山開始。山頂にいる間に大山上空は雲が広がり、大山の姿は徐々に薄れていく感じだ。
 標高940m付近で少し乗れただけで、それ以外の南西尾根上はやはり乗れなかった。最後に足を滑らせて尻餅。膝が本調子でなくリカバリーできなかった。
 しかし、1.5トラックに来れば水を得た魚のように乗れる。翁草の群生地(保護地)にも寄ってみるが、今花の時期ではない(4-5月だそうだ)。
 林間に入りつづら折れの作業道も気持ちよく下ってあっという間にゴール。13時55分。
 クルマに自転車を積んだら帰路に就く。空はすっかり薄曇り。倉吉や、鳥取は道が混むだろうから、やはり国道482号線で帰ろう。人形峠を越えて岡山県に入り上斎原へ。交通量は非常に少ないが、たまに追いついてくるクルマは恐ろしいスピードだ。追突されんばかりに背後に現れ、バックミラーで表情が見えるほどにぴたりと追走したあげくに、焦れて猛スピードで追い越していく。センターラインの色など全く気にしない様子だ。
 恩原高原へと続く渓谷沿いの紅葉は見事。そうだ6年前にもここを通り、紅葉がきれいだったことを覚えている。あの日は烏ヶ山の(スキーの下見)登山と扇ノ山の中腹の林道を自転車で走るというダブルヘッダーだった。
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 恩原高原、辰巳峠の辺りは全山紅葉。秘境佐治村を通過し、用瀬から八頭をへて若桜へ。若桜では手作りの「弁天まんじゅう」を買う。饅頭というが餡入りの餅だ。作り置きができないので、夕方には売り切れる。今日は何とか残っていた。入れ替わりに別の客も入ってきたので、危うく買えなかったかも知れない。
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 県境で途切れている国道482号線を離れ、国道29号線で兵庫県に入り、県道48号線若杉峠(わかすとうげ)を越えて養父市大屋へ。国道9号線を越え豊岡市出石町で再び国道482号線。この辺りは交通量が多い。豊岡市但東町で閉館間際の図書館に寄ってから、たんたんトンネルを越えて京都府京丹後市に戻る。家についたのは18時35分。実に196km、4時間半の帰り道だった。
 若杉山は、冬に再訪したい。ランドナーがお荷物と化した斜面は、スキーには適した斜度。草原の山なので少ない積雪でも滑ることができそうだ。
 日曜の天気予報は昼過ぎから雨ということに変わっていたが、実際には明け方から雨。

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