自然災害の多い年
東日本大震災から半年が経過した。思えば自然災害の多い年だ。
まずは元旦からいきなり雪害のニュース。前年大晦日からの大雪で、鳥取県西部の国道9号線で1000台のクルマが立ち往生するなどの交通混乱。その数日前にも福島県の国道49号線で同様の混乱があった。
1月中旬には、霧島連峰の新燃岳噴火。周辺地域の火山灰による被害はその後も長く続いた。
そして、3月11日の東日本大震災。特に、青森県から千葉県までの海岸線を襲った津波の被害は想像を絶する。未曾有の大災害である。
5月にはいると太平洋高気圧の勢力を強めて梅雨前線が活発になり、西日本や関東では早い梅雨入り(その一方で北陸や東北では記録的に遅い梅雨入り。1ヶ月近くものばらつきが生じた)。しかも、梅雨入り前からまるで梅雨末期のような豪雨。
6月には、さらに太平洋高気圧が勢力を増し、最高気温が35度を超える猛暑日。観測史上最も暑い6月となった。
7月下旬には、新潟県と福島県を中心とした豪雨。梅雨明けは7月上旬に発表されていたが、この豪雨をもたらしたのは大陸と太平洋の高気圧の境目の前線。梅雨末期の実質的には豪雨の様相だ。梅雨入りのばらつき、梅雨全体の降水量が多いわけではないが降ればゲリラ豪雨、そしていったん梅雨明けしても再び前線停滞と、梅雨のあり方もずいぶんと変わってきているようだ。
そして、9月上旬の台風12号。紀伊山地では3日くらいで驚きの1800mmもの雨を観測し、大変な被害となった。
全国的なニュースになったものあげて、こんなにもある。
2004年(平成16年)も自然災害が集中した。梅雨末期の7月には福井豪雨、新潟・福島豪雨と立て続けの洪水。10月には、台風23号による北近畿の洪水。その3日後の新潟県中越地震。年末に清水寺で発表されるその年を象徴する漢字は「災」だった。
しかし、今年は2004年を越えている。いったいどんな字が選ばれるのだろう。
さて、最後に自分が住んでいる丹後、及び北近畿の話で締めくくる。
冬の大雪は30年ぶり。福島県や鳥取県のように全国ニュースになるほどの規模ではなかったが、時折交通の混乱をきたした。また、雪の重みによる建物の倒壊も見られた。大雪警報は丹後で3度発令された。
5月に入ると連休明けには梅雨の走りの豪雨。さらに梅雨入りした5月下旬には台風もやってきて、結局5月には2度大雨や洪水の警報が発令された。余談だが、前述の福井や新潟の豪雨を見てもわかるように、日本海側の豪雨の原因の多くは前線だ。2004年の台風23号はどちらかというと例外で、その地形的要因から台風の被害は少ない。5月下旬の大雨も、台風本体ではなく、台風に刺激された梅雨前線がもたらしたものである。丹後では、現在の所、今年一番の大雨がこの5月下旬で、その爪痕は各地に残っている。依然通行できない道路もいくつもある。
その後も、8月下旬に秋雨前線による大雨の警報が2度、9月の台風12号でも警報が発令された。
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