« 夏も近づく八十七夜 | トップページ | 福島へ(往路編) »

2011/05/08

扇ノ山はいまだ全面滑走可能

 前日からの雨は未明には上がり天気は回復基調の8日、1週間ぶりの扇ノ山へ。4日に、薪の切り出し作業で痛め寝起きするにも不自由した腰は順調に回復。家を出るときには低い山にも雲がかかりどんよりとしていた空も、2時間のアプローチの間にずいぶん青空が広がってきた。4月30日から、どのくらい雪が溶けただろうか。

  兵庫県新温泉町上山高原[910]12:23 - 13:25小ヅッコ避難小屋[1052] -
  14:37大ヅッコ[1279] - 15:10扇ノ山山頂[1311]16:08 - 16:32大ヅッコ
  17:04小ヅッコ登山口 - 17:41上山高原

 上山高原には、十数台のクルマが停まる。姫路(但馬地方はこれ)、鳥取の地元ナンバーが多いが、神戸、堺、名古屋など遠くから来ている人もいるようで、大型連休の雰囲気。
 正午を過ぎて出発の準備。どんどんと下山してくる人が通り過ぎる。補虫網を持った人も見られる。この時期の扇ノ山では、よくそういう人を見かける。
P1250227P1250228P1250230

 まずは、約2.5kmの未除雪の車道だが、雪が切れた区間がどのくらいあるだろうか。今日は自転車を利用してみることにする。板を自転車に積んで出発。まずは締まった雪の上を自転車を押して歩く。数十mで雪が切れるが、その後道はまた残雪に覆われる。道路全面でなく、谷側の路肩だけ細くアスファルトが露出しているところもある。しょうぶ池の辺りは、いつも真っ先に雪が切れているところ。自転車を漕いで進む。この区間が長いか短いか、自転車が有効かどうかの決め手となる。今日は、除雪の限界から1km地点のところで自転車をおいておく。自転車を使っても使わなくても同じくらいの労力という感じだ。
 その後は、下山してくる人とすれ違いながら、雪の上をステップソールを効かせて歩いていく。小ヅッコ登山口周辺まで雪は切れていなかった。
P1250234P1250241P1250242


 登山口からしばらくは登山道も露出。小ヅッコ小屋周辺で板を装着。1週間前と比べて藪に難儀する。折れた枝や横倒しになった細い木が邪魔をしているのである。この辺りに関しては、この冬の雪の多さが災いしているようだ。この状態は、畑ヶ平からの登山道をあわせ小ヅッコを越えるまで続いた。
 大ヅッコのピークが近づくと細かい木はまだ雪の下に隠れ、ブナの木々の間を快適に歩けるようになった。
 大ヅッコピークの手前で、スキーヤーが下りてきた。3人のテレマーカーだ。先頭の人が「この時期にしては絶好の滑り」と言って過ぎていく。なんだか見覚えあるような。2番手の人は知らない。最後の一人が私を見据えながら近づいてきて、私の名を呼ぶ。津山(?)の伸さんだった。ひょんなことから合同パーティを結成し氷ノ山坂ノ谷コースを同行したのは3年前の3月末だった。とすると、先頭の人は、鳥取のゴッドハンドさんに違いない。先週、私がこの扇ノ山を訪れたその前日に彼らもここへ来ているのだ。伸さんと少し話をして分かれる。
P1250243P1250246P1250248


 大ヅッコを越え、鞍部に滑り降りてから、また山頂に登り返す。もう山頂には誰もいない。先週は、2m以上あった雪の壁は、半分もなくなっている。氷ノ山や、仏ノ尾、青ヶ丸はすべて雪の白がわずかとなって黒っぽい色になってしまった。この扇ノ山が、山陰に残された最後の砦だ。
 避難小屋の脇のベンチも雪の上に露出。その上にザックをおいて、まずは東斜面の滑降だ。大ヅッコですれ違ったパーティから聞いたとおり、先週よりもいい。先週は黄砂のせいかブレーキがかかる雪だった。それが、昨日の雨で洗い流されたのか、今日は快適なザラメ。
 登り返して今度は、西へ。山頂の南西の小ピークまで行って、鞍部の谷を少し滑り降りて、山頂に登り返す。
P1250250P1250255P1250268


 山頂でザックを背負って、再び東斜面へドロップ。今度はトラバース気味に、北側の大ヅッコとの鞍部方向へ。
 山頂の北側のブナの疎林を快適に滑り、大ヅッコへ登り返す。そして、大ヅッコの東斜面へ回り込むように滑ってから、今度は大ヅッコ北側のブナ疎林の緩斜面へ。
 いやはや、滑れる斜面はすべて十分に雪があって気持ちよく滑れた。いつしか空は、真っ青な快晴だ。
 小ヅッコを越えると、面倒な藪だが、下りなので切り抜けるのも速い。
P1250273P1250274P1250283

 小ヅッコ小屋を過ぎたら板を外して車道に降り立つ。少し歩いて雪の上で板を装着。後は滑る滑る。一度板を外しただけで、自転車を残したところに到着。自転車に板を付けてさらに下る。
 残雪に車道が覆われていれば自転車を押し、アスファルトが露出しているところでは自転車にまたがって下る。この切り替えは、板を付けて滑ったり外して歩いたりの切り替えよりは楽なのである。そして、雪が解け路面が露出した区間が長ければ(スキーの場合なら歩きが長くなるので)、自転車をを使った方が有利となる。
 ま、そんなこんなで無事クルマを止めたところに戻った。上山高原にたくさん止まっていたクルマはすべていなくなった。ロードレーサーが一台。ヒルクライムをしてきたんだろう。
 撤収をしていると軽トラックが一台やってきて、除雪の限界で引き返した。まだ雪で通行止めとは思っていなくて、驚いて引き返す人もこの季節によく見られる。
 さあ、湯村温泉でラーメンを食べて帰路に就く。

 先週、扇ノ山で雷に震えていた頃、北アルプス鹿島鑓で落雷にあった方は、その後亡くなったとのこと。ご冥福をお祈りします。

|

« 夏も近づく八十七夜 | トップページ | 福島へ(往路編) »

コメント

なんかいいところですね
地形図みてもなだらかな地形がたくさんありますね 樹林の山 頂上に小屋があるっていうのがまたいいですね
雪が多いのはなだらかな地形 広い尾根 雪が他の山よりたくさん積もるところだからなのでしょうか

MTBでも楽しめそうですね 
 

投稿: ゆう | 2011/05/10 11:25

 先日、雪がえるさんのブログへのコメントで「よろしくお伝えください」といっていた方々に出会ってしまいました。
 扇ノ山はこれまでに20回以上登っていると思いますが、いずれもスキーか自転車での登山です。自転車は、MTBでは飽きてきたのでこの前の秋にはランドナーで行きました。

投稿: はいかい | 2011/05/10 20:00

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 扇ノ山はいまだ全面滑走可能:

« 夏も近づく八十七夜 | トップページ | 福島へ(往路編) »