福島へ(山小屋で腰痛編)
福島市中心街には、予定通り18時頃に到着。自然食品を販売している店で、知人のH氏と落ち合う。3年ぶりの再会だ。
そして店のオーナーとともに福島市の郊外へとクルマで移動。移動先には、店で販売する野菜を作る畑や木造の山小屋風の家がある。そこへ2泊させてもらう。
クルマで30分ほど移動。すっかり真っ暗。夕食をごちそうになる。たらの芽などここで採れた山菜の天ぷらがとてもおいしい。
夕食の間に一度、余震を感じた。ミシッと建物が軋む音と同時に一瞬の揺れ。自然と大震災や原発の話題となる。3月11日の大地震では、薪ストーブの位置がずれたという。見ると煙突を支点に、20度ほど回転している。NHKのテレビ画面は、震災関連の情報の枠が2重。内側は全国(東北全域)版。外側は福島版。「5月5日、○○で鯉のぼりに応援メッセージをかいて、■■川を鯉のぼりで埋め尽くします」「※※会館で応援ライブを行います」といったイベントの報告もあるし、日に何度か県内各地の放射線濃度を知らせてもいる。
話は尽きないが、徹夜明けなので先に休ませてもらった。お休みなさい。
4日朝、8時頃起きたら、皆さんすでに外で仕事中。H氏は裏山で笹を刈っている。山小屋は暖房も風呂も薪。その薪のために切り倒された木の周囲の笹が藪となっていて邪魔なのだ。私もその作業に加わる。
昨夜の雨はすっかりやんで、初夏の日差しが照りつけて暑い。近く野山の向こうには白い雪山が輝いている。安達太良山だそうだ。
一仕事したら朝食。そして再び外での仕事。ある程度笹を刈ったら、木を山小屋まで運ぶ。そして電動ノコギリで薪のサイズに切る。
中腰の姿勢で笹を刈っているときから、かなり腰に負担を感じていた。電動ノコギリを使っているときは低い椅子に腰掛けてしゃがむような体制でいた。立ち上がると、腰が痛い。それも相当に。
遅い昼ご飯の休憩時も腰が痛くてたまらない。じっとしているとまだいいが、立ったり座ったり、寝たり起きたりが苦痛だ。
午後は、自転車で近くの土湯温泉まで行って来るつもりだったが、この腰の状態では自転車は止めだ。クルマで湯治に出かける。事前に聞いていた「サンスカイつちゆ」という施設の「こけし湯」へ。250円と安い。
道中の細い山道は、ダンプや普通乗用車が結構通って、離合に手間をとられる。自転車でも快適ではなかった。
「サンスカイつちゆ」の駐車場はさほどの混雑ではなかったが、こぢんまりした風呂なので中は満員。これから夕方になるとさらに人が増えるだろう。ぬるい方の外湯と聞いたのだが、十分熱い。温度計では42.5度。30分が限界だった。木の浴槽が快適。
風呂をでたら、土湯の温泉街を見学しようと思ったが、そのためには国道115号線を横断しなければならない。しかし、福島市街地方面に向かうクルマの列の途切れ目がない。「災害派遣」との表示が貼られた自衛隊のクルマもいるし、とにかく乗用車が大変な数だ。面倒になって引き返す。
山小屋に帰ったが、この腰では仕事は出来ないので、部屋で横になって過ごす。少し寝て起きたら夕食。すっかり居候だ。
昼は暑かったが、夜になると冷えてくる。標高400mを越えているからねえ。持参した冬用のシュラフにくるまってお休みなさい。(まだまだつづく)
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