建もの探訪あい間に八方
少し上の世代の人たちの旅に便乗。まずは、伊豆半島の付け根、伊豆の国市韮山の富士山や箱根の山が見える標高630mの高台で移住生活をしている人の家を訪問。そして、今回の旅の中心人物、御大N氏が所有する信州安曇野の別荘へ移動。別荘を拠点に八方尾根でスキーを楽しむ、全行程3泊4日の旅。丹後に戻ってから、たまたま通りがかりに、自宅を建て替えた音楽ホールのある(新聞に掲載されるほど)独創的な家を訪問するオプションまで付いた。
さて、その中の3月31日のお話。八方尾根スキー場でゲレンデスキーだけではもったいないので、私は単独で八方池まで。ゴンドラリフトとクワッドリフト2本を乗り継いで八方池山荘で他のメンバーと別れる。登山届を提出し、シールを貼ってスタート。天気は快晴。白馬三山など白い峰を見ながら稜線を歩く。私より少し先にスタートした単独行の男性、さらにそれ以外にトレースがいくつも見られ、人気コースであることが改めてわかる。八方池山荘の裏手でビーコンチェックをしているのは、ガイドツアーだろうか。
シールでのんびり歩くことができる、なだらかで広い稜線。1時間ほどで八方池に到着。先行の男性は、一段下の公衆トイレの近くでシールを外していた。
板を置いて雪に埋もれた八方池のまわりを散策していると、スキーを背負った2人組の男性が登ってきた。話をしてみると、京都府の日本海側の丹後、というと、珍しくすんなり通じた(京都府に海があることが通じないことが多い)。1人は父親が福知山だという。2人ともアルペンスキーで、父親が福知山の彼はビンディングがディアミール3。私もディアミール2を持っている。もう10年ほど前のモデルだ。彼らはツアーの下見で八方沢へと下るという。反対のガラガラ沢の落ち口では、八方池山荘の裏でビーコンチェックをしていた3人がいざ滑り込もうとしている。アルペン山スキーのガイドに、スノーボードのカップルが率いられている。
さあ下ろう。谷に下りる人が多く尾根にはあまりシュプールがない。今日は山スキーだが、テレマークスキーが主体、という父親が福知山のスキーヤーの視線を重圧に感じながら登ってきた尾根を戻る。
白馬三山は、登りの途中からガスで見えなくなった。そして今ちらちらと雪が舞っている。予報通りだ。
昨夜から今朝方の薄い新雪が午前中の日差しで緩んで、滑りは重い。予定通りスキー場に戻り、メンバーと合流。昼の休憩のあと、2時間ほどゲレンデスキーを楽しむ。テレマーカーの姿もちらほら見られた。
安曇野の別荘に帰ったら、夕暮れまでのひととき、自転車を借りて30分あまりの一走り。朝見えていた大天井は見えないが、防風林に囲まれた農家が点在する田園地帯が何とも安曇野らしい。
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