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2011/03/01

敦賀三山岩籠山のスキー登山はいかがなものか

 「岳人」誌2011年2月号はスキー登山特集。その号の特集以外の記事(ややこしいね)、「2月のいい山」で紹介されていたのが、敦賀三山「岩籠山(いわごもりやま)」。標高765mの低山、雪の量が気になるところだが、今年はかなり多いはず。しかも、1月末には大雪で全国ニュースになったエリアのすぐ近くだ。
 ところが岳人の記事によれば、スキーでなくスノーシュー向きの山。ネットで検索をかけても、雪の時期にはスノーシューの報告ばかりでスキー登山の記録はなし。写真を見る限りでは、稜線は滑れそうな気もするんだけど。まあ、展望はよい山のようだし、迷わず行けよ行けばわかるさ、ありがとー。

福井県敦賀市駄口[170]11:19 - 13:44標高540m小ピーク - 15:39岩籠山山頂[768]15:49 - 17:52駄口
8.4km  テレマークスキー

 2月26日、敦賀を目指す。舞鶴西から小浜西まで無料の舞鶴若狭自動車道を使ってみるが、制限速度70km/hの対面通行。飛ばしたい後続車が車間距離をつめてくる。しかも、国道27号線より10kmくらい遠回りのようだ。舞鶴の市街地が混雑する時間帯以外は、自動車道を利用しない方が良さそうだ。
 小浜からは、「若狭梅街道」と呼ばれる広域農道を利用。信号は少なく、大型トラックはいないくて、お気に入りの道だ。1週間前に滑った三十三間山が見える。白い斜面は轆轤山付近だろうか。地肌が見えている部分が広がっているが、まだまだ滑れそうだ。
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 青空を写した青い日本海を左に見ながら敦賀へ。敦賀からは国道8号線を滋賀県方面に南下。野坂岳が立派。国道161号線に分岐し、駄口の「ドライブインしのはら」に到着。登山者は、登山口と反対側の駐車場を利用。登山者のものと思われるクルマが、10台ほど。ドライブインのお母さんが出てきて、止め方を指示してくれた。岳人で紹介され訪れる人が増えたのかも知れない。ドライブイン利用の大型トラックが来るので、できるだけ効率よく止めて欲しいそうだ。
 ほぼ同時に駐車場にクルマを止めた男女連れにやや遅れて出発。最初は様子見で板を手に持ってつぼ足で歩くが、急登と木々の密度の濃さと雪解けに観念して、板をザックに付けて背負う。小さな沢を渡って取り付いた植林の斜面は、とても登りづらい。上を見上げると単独の女性が優雅に下りてくる。そこには歩きやすい登山道があるようだ。下山の時にわかったが、雪があるときは植林の斜面の方がいいようで、先週までは私が登った斜面が主だったようだ。
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 標高540m小ピークから上の稜線までは板を背負って歩く。雪を踏み抜いたり板が木の枝に引っかかったりと難儀をする。岩の隙間をよじ登っていく中岩という岩場にも手こずる。登山者がどんどん下りてくる。
 540Pの手前くらいから、ブッシュ越しに白い稜線が見える。インディアン平原と呼ばれる山頂近くの広いピークとそこに至る前の稜線のようだ。
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 標高500mを越えると稜線。これから登る山頂部、そして足下には国道、それを挟んで対峙する山々、展望が広がる。
 板を装着してシール歩行開始。雪を踏み抜く心配はなくなる。稜線は狭く、片方はクラックのある急な斜面、もう片方はブッシュ。滑り降りるのは難しいか。
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 標高677mピークは、北東面をトラバース。この辺りから、周囲はブナ林となる。677Pから次の708Pの間はブナ林の大きな鞍部。東側は崩落地。私より一足先に出発した男女2人連れとすれ違う。彼らはスノーシュー。さらにそのあと708Pへの登りで、スノーシューの男性2人とすれ違う。急斜面を滑るように駆け下ってくる。やはりこの山はスノーシュー向きのようだ。
 708Pの北側は水平な雪稜が100mほど続く。景色が良くて気持ちいい。そのあと少し下って、インディアン平原への登り。この辺りからは木のほとんど生えていない雪原となる。インディアン平原には鶏のとさかのような岩が経っている。インディアンの羽根飾りのようでもある。それが名前の由来かどうかはわからない。
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 インディアン平原の近くには、ほぼ同じ高さのピークが二つ見える。そのうちの南側の頂をかすめるようにたどり着いたピークが岩籠山の頂。やっとついたずいぶん遅くなった。急いで周囲の景色を眺める。
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 北は敦賀の街並みと敦賀湾。西方ヶ岳は霞んでいる。野坂岳は西日が逆光となっている。東から北東には白い山々が見える。名前はよくわからないが写真を撮っておく。一番白さが際だっていたのが上谷山。現場では気付かなかったのだが、その左には白山連峰が見えているかも知れなかった。辛うじて一枚だけ写真を取っていたが、辛うじて別山らしきものが見える程度。残念なことに御前峰は立てたスキー板の陰になっている。高画質モードで撮影しなかったことと併せて、痛恨である。あと、南の琵琶湖や伊吹山は霞みで気付かなかった。
P1230253Photo

 さあ、もう遅い。急いで下ろう。登山道のほとんどはスキー向きとは思えないが、山頂部は広々としたオープンバーン。ここでは結構遊べる。ただし時間があれば。インディアン高原に向けて滑り始める。雪は、アイスバーン気味だったり悪雪気味で余り気持ちいい滑りではないが、邪魔者はないので思い切り滑れる。
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 708Pへの登り返しは斜登行で切り抜ける。ほぼ水平な雪稜を経て、ブナ林の鞍部へ。林が濃くて、スピードは出せない。ワンターンずつ慎重に。次の677Pへの登り返しは板を外してつぼ足で。
 そのあとの尾根は、初めは広い部分もあるが徐々に細くなっていく。スノーシューやつぼ足の登山者のトレースのでこぼこで滑りにくい。結局途中であきらめて板を背負う。標高差200m程しかスキーで下れなかった。そのうち快適な斜面はさらに限られる。また、登り返しもあるので、スキーの機動力は発揮できない。
 下りの場合は雪面を踏み抜いても登りほど負担にはならない。スキーを外してかえってスピードアップ。中岩は、踏み跡に誘われてぐるりと回り込む。雪がないと迂回できない所だ。そうして、どうにか暗くなる前に下山。駐車場には、私以外の登山者のクルマはなかった。
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 スキーなどをクルマに積み込んだら、道路の反対側の駐車場にクルマを移動。ドライブインしのはらでソースカツ丼を食べる。昨年9月にはヨーロッパ軒敦賀本店でソースカツ丼を食べたが、ここも負けないボリューム。そしてお母さんおすすめのみそ味の梅だれ。マヨネーズと混ぜてサラダに駆ける。ほんのり梅の味がする。このドライブインの自家製商品だ。一つ買って帰る。また、ドライブインの中には岩籠山の山頂などの風景写真や鹿やカモシカの写真、そして登山のイラストマップ(外の看板と同じもの)が貼られていて、登山基地のようになっている。
 お母さんにお礼を言って、出発。復路は自動車道を使わなかった。自動車道利用の往路は160kmで、復路は145km。15kmの距離の違いの内、およそ5kmは宮津・舞鶴間のコース取りによるもの。舞鶴若狭自動車道を使うかどうかによる距離の違いは10kmほど。所要時間はどちらも3時間弱と変わらなかった。ちょっと遠いね。

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コメント

今度は岩籠ですか
そちらからだとけっこう遠いですね
若狭もスムーズな道ができれば丹後も行きたいですが小浜辺りでもかなり遠く感じます

僕のところからだと敦賀郊外で80キロになると思います 昔は敦賀までは用事で良く通いました
福井郊外から南条辺りはバイパスで飛ばせるし 今庄のトンネルができたので最近はわりと近くかんじます

高島トレイルといわれるあの辺りの山は大好きです
まだ雪があるうちに探検してみてください 気持ちよいブナ林もたくさんありますね

投稿: ゆう | 2011/03/01 07:36

 そういえば三十三間山といい岩籠山といい、高島トレイルのすぐ近くですね。1000m未満の山のラストスパートで、遠くまで遠征しました。次は、1000m超の山に繰り出すことになるんでしょう。
 今庄のトンネルというのは、国道476号線のことですね。知りませんでした。いいこと聞きました。白山にアプローチするときには、北陸自動車道も国道8号線も全く使わなくて良くなりそうですね。高速道路も国道のバイパスも嫌いなちんたらドライバーには朗報です。
 

投稿: はいかい | 2011/03/01 18:31

こちらにも探索にきてください
はいかいさんの行動力なら近いほうではないでしょうか?
僕は山は今年は行けませんが
また研究なさってください

道路知らなかったのですね??
高速といえば 2,3年後、敦賀から勝山まで高速でつながります 近くなりますよ

丹後から若狭の道はよくなる予定はないんですよね?

投稿: ゆう | 2011/03/01 19:02

 高速には全く魅力を感じないんで、よくわかりません。
 R476、走ってみたいですね。平成16年にできていたとは知りませんでした。去年の野伏の帰りにも使えば良かった。若狭梅街道ができてから小浜から敦賀が楽しくなりましたし、奥越や奥美濃、飛騨も俄然魅力的になっていたんですね。

投稿: はいかい | 2011/03/01 19:20

 行ってこられましたね。上の方はきれいですが、スキー向きでは無さそうで残念。いろいろチャレンジして、いい山を教えて下さい。

投稿: すう | 2011/03/03 05:29

 日帰りエリアとしては、どうも東には心が向かないんですが、この冬が雪に恵まれたお陰と、岳人の記事のタイミングが良くて実現に至ったという感じですね。これも縁です。時間があれば山頂部は十分スキーで遊べます。いつも時間に追われるスロースターターには無理でしたが。
 さて、これからは西の方角、兵庫、鳥取、岡山の三県がにまたがる1000m超の山域が当方の活動の舞台になりますね。それが終わると、中部山岳以東ですが。

投稿: はいかい | 2011/03/03 19:21

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