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2011/02/07

大江山連峰鍋塚と鳩ヶ峰東面滑降

 1月末のドカ雪の後、2月に入ってから昼間は暖かい日が続いた。未明と日中の温度差が10度以上あるので、すっかり雪は締まっていることだろう。
 2月5日9時20分、福知山市大江町の大江山の家(グリーンロッジ)到着。約束よりも10分早いが、すうさんは既に到着していた。当方のこれまでのアプローチは、2つの峠で路面凍結。特に交通量の少ない府道16号線大宮峠付近では、車輪4つともが氷の上に乗っかり制御不能の状態になることもあった。大江山スキー場のある府道9号線普甲峠は、凍結防止剤がまかれていたこともあってかなりましだった。反対方向、南からやってきたすうさんの方は、ここまでほとんど凍結はなかったそうだ。
 ここで1台に乗り合わせ、グリーンロッジに声をかけて千丈ヶ原へ登る。鍋塚への登山口付近の、除雪の限界点にはクルマが既に2台止まっていた。広めに除雪されているところで方向転換して路肩に駐車。持ってきたスコップで自分の駐車場所をつくる。後から来たクルマが一台でも多く停められるようにするのがマナーだ。しかし近年、自分のクルマが止められればそれでいい、という人が増えたように感じる。方向転換する場所を残さないで止められているクルマも見られる。かつては、誰もがもっと当たり前に他人に気を配って行動をしていたように思う。誰かに教わったわけではないが、一番広い場所を空けて駐車されているのを見て、自然に気づいたものだ。そういえば、下のグリーンロッジでも不用意に千丈ヶ原へ道に入って動けなくなってしまうクルマがいることをぼやいていた。私も、動けなくなったクルマに乗っていた人を下まで乗せて下りたことがある。福知山方面から宮津方面を目指して迷い込む人もいるようだ。大江山グリーンロッジへ道標を、大江山スキー場と間違えることもあるようだ。しかし、不用意というか、道の状況を見て引き返す勇気がないというか。
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 10時10分、標高425mの千丈ヶ原から林道を歩く。普段の除雪の限界点から少し奥まで路面が出ているので板を担いで歩く。すぐに圧雪路面になったのでシール歩行開始。どうも一度は除雪が入っているようだ。ただしその後の積雪のためクルマは入れない。真新しいスノーシューとスキーのトレースがついている。5分ほど歩いたところに数件のロッジが建っていてそのうちの1軒に、オーナーらしき男性が除雪作業中。この時期に大江山に登るときによく出会う人だ。「どこまで?」「鍋と鳩」といつもの会話。
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 除雪の名残の林道は鬼嶽稲荷神社(千丈ヶ嶽登山口)方面に伸びているが、我々はここから分岐へと右折。鍋塚林道にはいる。除雪の形跡はなく分厚い雪の上にスノーシューのトレースがわずかにあるだけ。でも雪が締まっているのでラッセルはなく歩きやすい。何カ所か林道をショートカット。植林の中を登る。雪が多くて凹凸や丸太に切り株をすべて埋めてくれていて、しかも締まった雪なのでこれも快調。1時間ちょっとで、鍋塚と鳩ヶ峰の鞍部に到着。11時17分、標高635m。避難小屋がある。
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 同行のすうさんは膝を痛めているが、元気な人なので鍋塚に立ち寄ることにする。スノーシューの先行トレースに導かれるように鍋塚へ。樹林帯を抜け標高711mピークに立つと鍋塚の全容が見えた。向かって右手、東側の肩の辺り、雪面がぱっくりと口を開け黒い地肌が大きく露出している。雪が多い年にはこのように大きなクラックが出きるのだ。今まで見たこと長いくらい大きく裂けているような気がした。しかし、家に帰ってから写真を見比べると、2006年も負けずに大きく裂けていた。その年は、裂け目にうっすらと新たな雪が積もっていたので、今年ほどのインパクトはなかったのだ。
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 鍋塚本体も雪が締まっていて歩きやすい。12時5分、鍋塚登頂。標高763m。時間もドンぴしゃだし、ここで第九氏にしようと思ったが、やや風が強いので、記念撮影をして滑降の準備。野田川流域の加悦谷平野は田んぼも家も真っ白。磯砂山はぼやけ、依遅ヶ尾も青葉も神鍋のスキー場ゲレンデも見えない。
 さあ、歩きやすかったけれども、滑る方はどうだろう。祈るような気持ちでスタート。やや重いが何とか楽しく滑ることのできる雪だ。緩めのザラメというのが一番適切だろうか。自由に滑れる無立木のバーンは、当然ながらなだれやすい。例のクラックのところだ。そちらを避けて十走路沿いを滑る。背の低い松や凹凸をかわして行く。
 標高差60m程楽しんで、シールを付けて711ピークへ登り返す。12時44分ここで大休止。
 比較的穏やかだが薄曇りのような弱い日差しのため、寒くなって13時10分出発。なにやら女性の黄色い声が聞こえる。避難小屋のある鞍部に5,6人の人影が見えた。スキーヤーではなく、スノーシューのようだ。これから鳩ヶ峰に登っていくようだった。
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 シールを付けたまま鞍部へと下る。樹林でルートが細いところがあって滑りを楽しめない区間である。積もりたての深雪のときならば、割と楽しいんだけれど。
 13時15分、鞍部。2人がいた。先ほど見えた人々の全員が鳩ヶ峰に登ったわけではないようだ。一人は男性で林道を下山し始め、もう一人は女性で小屋と鳩ヶ峰へのとりつきを行ったり来たりしている。
 我々は一目散に鳩ヶ峰へ。数名のスノーシューのトレースは平らで幅員もあって、まるでハイウェイだ。よく見るとスキーのトレースもあった。我々が鍋塚に行っている間に、鳩ヶ峰を往復していったようだ。
 山頂のだいぶ手前から女性の声が聞こえてくる。低木や岩がごろごろしている山肌は凹凸が多く、もこもこしているのだが、今年は雪が多いため緩やかに波打つ程度の雪面となっている。
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 13時44分分、標高746mの鳩ヶ峰につくと、入れ替わりにスノーシューのパーティは鞍部へ下山していった。男女2人ずつで、結構若い。女性の声が大きいので、「山ガール隊」と呼ぶことにする。
 積雪は十分だ。東斜面、東尾根への滑降も問題ないだろう。しかしよく見ると東斜面にも今日のものと思われるスノーシューのトレースがある。余り知られていない東尾根のルートも、やはり知る人ぞしるということだろうか。
 シールを外して、鳩ヶ峰東斜面にドロップ。鍋塚より雪が柔らかいのはいつものこと。木々が少なく程良い勾配の斜面は快適。しかし、楽しい時間はわずか。その下の密度の高い植林帯へ。ここがこのコース最大にして唯一のネックである。でも今日はまだ雪が柔らかいので何とかごまかしながらのターンができる。条件はいい方だ。
 樹林帯を抜けたら林道に降り立つ。登りでたどった鍋塚林道の枝道だ。その後林道を越えて東尾根へ。尾根の付け根の小ピークからは鳩ヶ峰を振り返る。今日は比較的雪が締まっていて浅いシュプールなので、ここからは確認できない。
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 ところで登りの林道カットの区間および、東尾根周辺には、動物除けネットが張り巡らされているのだが、今日は全く気にならなかった。すっかり雪に埋もれているようだ。
 東尾根は、稜線の北側を斜滑降で行く。過去にここを滑ったときには、何度か谷に向けてターンを重ねて標高を下げる必要があったが、今日はその必要がない。雪が柔らかくて抵抗となるため、急角度のラインでちょうどいいスピードとなっているようだ。
 尾根が鍋塚林道に近づくところで、ちょうど山ガール隊とニアミス。声が聞こえるのでよくわかる。向こうも我々を見つけ、「すごーい」と言っている。山ガール隊の人数はいつしか5人になっている。どうやら、鞍部の小屋のところにいた人もメンバーだったようだ。
 そのままもう少し尾根を滑降し、ロッジ群の分岐のすぐ上で林道に降り立つ。あとは林道を滑って歩いて、我々が鳩ヶ峰に登る前に下山し始めた単独男性を追い抜いて、14時50分、千丈ヶ原駐車ポイントに到着。
 グリーンロッジに下山を報告して、今日撮影したヘルメットカメラの動画を見ていると山ガール隊のクルマも下りてきてグリーンロッジに入っていった。
 今日は歩き、滑りをトータルして非常にいい条件だった。笑顔ですうさんとお別れ。

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コメント

 ありがとうございました。天気も良く楽しいスキーができました。
 テレマークなのにテレマークターンができないとまだまだダメだなと思っています。ジョギング疲れもあって踏ん張ることができず、もったいないことをしました。
 条件が良ければ、京都府でもこんなに山スキー向きな所があることがわかりました。今年は、雪が多いので近場(片道100km前後)の山が多くなりそう。また、よろしくお願いします。

投稿: すう | 2011/02/08 06:54

 整備されていない雪面なので、膝の負担は大きかったようですね。
 下りの全行程の中で滑走が楽しめる割合を、快適滑走率と勝手に表現すると、この鳩ヶ峰東斜面から東尾根の下りは、かなり高いでしょうね。70パーセントくらいでしょうか。でも碇高原なら90パーセント。全行程が短いですけどね。この二つのエリアがあれば、丹後の冬は楽しめます。

投稿: はいかい | 2011/02/11 09:02

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