ノルディックの森「砥峰高原」
(前の記事からの続き)
砥峰高原についたら16時半を過ぎている。道中1台の車とすれ違い、さらに高原にいた最後のひと組も下山するところだ。
砥峰高原は、勾配のあるススキ野原のオープンバーン。ここもノルウェイの森のロケ地で、「交流館」というビジターセンターにはロケの様子の写真が貼られ、雪景色の中でのロケの様子も見られた。だが、目の前の広大な高原は、写真よりも雪が多い。若干ススキの穂が顔を出しているが、滑りに支障はないだろう。
急いでスキーを準備して、まずは車道(ダブルトラック)を歩く。16時50分スタート。雪は深いが轍がある。大型の四駆だろう。途中からススキ野原の東側の遊歩道にはいる。ここにもスノーシューのトレースがある。どこをどう滑ろうかと見ながら歩く。幾筋も沢があるのがやっかいだ。
夕暮れと、降雪が重なって暗くなってきた。結局、ススキ野原の最上部までたどり着けずにドロップする事に。標高は890mの地点。スタート地点からの標高差は約70mで、最上部までは50m程届かず。沢を避けるためには、明るい内に下らねばならない。
シールを外して斜面を下る。登りで狙い目を着けていたコース取りにより、雪に埋もれた箇所で沢を越える。既に無人の交流館だが、常夜灯が煌々と輝いているので目標ははっきりと見える。
どうにか登りで目を付けていたスノーシューのトレースに合流した。これをたどれば大丈夫なはず。と思ったら遊歩道ではなかったようで、沢に行き当たってしまった。とても小さな沢なので渡渉はわけないが、深い雪の中、板を付けたり外したりするのに手間取り、どんどん暗くなっていく。その先でトレースは遊歩道に合流しより太く確かなものとなる。しかし今度は、盆地の底の湿地帯となって、アップダウンがある。ステップソールがないのでちょっとした登りも一苦労。シールを着けようか迷いながらも、交流館は目前。最後は盆地の縁を緩く登らないといけない。板を外してつぼ足になるが、雪面を膝下まで踏み抜いて苦労する。やっとの事で、交流館に到着。圧雪の車道を歩いてクルマに着いたら、17時50分。
隣接した個性の異なる二つの高原は、雪さえ積もればスキーでも楽しめることがわかった。満足して帰路に就く。
| 固定リンク
コメント
休みはほとんど家にいるので時々訪問してます
こんな高原があるんですね
ハチ北に一度だけいったことがあるんですがあの方面(丹後~大山あたり)はなだらかな山容の山がたくさんあって 草原や高原もところどころあって 自分の地方とはだいぶ違うことを聞きました
雪がたくさん降ると行くところが沢山ですね
このまま雪が減らずにしまったりするとスキーの行動範囲が広がって楽しいでしょうね
投稿: ゆう | 2011/01/24 22:10
恵みの雪を有効に活用しないといけませんね。
この両高原の北東8km位のところに、段ヶ峰(だるがみね)という山があります。豊岡市立図書館所蔵の「神鍋スキー風土記」によると、兵庫県で最初にスキー場を名乗ったのが段ヶ峰だそうです。しかし、積雪が安定せず、せっかくやってきても雪不足で滑れないこともあったそうです。段ヶ峰でできるならば、と雪の豊富な神鍋高原が開発され、わずか2年ほどで段ヶ峰のスキー場は表舞台から消えたそうです。
これは大正時代のことで、当時関西のスキーは京都府、滋賀県が主流だったようです。もちろんリフトなどない頃の話です。
その神鍋高原にさえ満足に雪がない年が続く昨今、この冬の広範囲での積雪は大切にしたい物です。
投稿: はいかい | 2011/01/25 21:49
こちらは山沿いはもちろんそれなりに大雪ですが平地は昔に比べたら大雪ではないです
現在 中国地方 さらに九州のスキー場も軽く1m超えの積雪ですね
理由は寒気がそこまで流れたから ということでいいんでしょうか
気象庁も予想できなく気象予報は難しいですね
投稿: ゆう | 2011/01/25 22:41