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2010/11/02

晩秋の台風と寒波襲来

 10月末に、台風14号が日本付近を通過した。もし上陸していれば、1951年の観測以来2番目に遅い記録となった。ちなみにもっとも遅い日本上陸は、1990年11月30日の台風28号。これがダントツに遅い。当時大学4年生で、静岡での生活も後数ヶ月となり思い残すことがないようにと市街地から見える竜爪山という1000mあまりの山(南アルプス前衛で、富士山の展望も良い)に登ったのが、台風一過の12月1日だった。師走とは思えぬ暖かい風に吹かれ、汗をかいたことを覚えている。
 また、3番目に遅かったのは、6年前の台風23号。2004年の10月20日、北近畿などに大きな被害をもたらしたやつである。
 ちなみに2番目は1967年10月28日の台風34号だが、生まれる前のことなので思い入れは全くない。しかし、34号という番号に驚き。今年の同じ時期の台風が14号だっただけに、倍以上である。

 遅い時期の台風日本上陸および接近ついて共通することは、秋が暖かいことである。本来秋が深まれば東に遠ざかるはずの太平洋高気圧が未だ日本の南海上に居座り、その縁を回って日本付近に台風がやってくるということだ。
 また、台風は大気の循環ももたらす。南から暖かい空気を持ち込んでくると同時に、その強力な吸引力で北の気団も引き寄せる。10月下旬ともなれば、日本のすぐ北には冬の寒気団が控えているので特に台風の去り際、西高東低の気圧配置になったときには急に冷え込むのだ(ちなみに8月の北海道で台風のなれの果ての温帯低気圧を体験したが、さすがに北海道くらいになると台風一過はとても寒く、泊まった宿では真夏にストーブを焚いていた。)。
 たくさんの台風が日本を襲い台風の当たり年だった2004年には、前述の23号の数日後にも日本に台風が接近し、その去り際に強い寒波が来て中国山地最高峰の大山が冠雪した。
 今年は、その2004年以来6年ぶりに10月中に大山が冠雪した(27日)。そのときには台風14号が東シナ海で満を持している状態。うまく説明はできないが、台風のエネルギーが寒波を北から引き寄せたことに何らかの関与をしているのではないだろうか。例えば、台風による大気の循環で起きる下降気流が、中国内陸部の高気圧の勢力に荷担して西高東低をより強めたとか。
 写真は、台風が接近し天橋立付近の海岸を波が洗う。まるで生きているような波に、「崖の上のポニョ」のワンシーンを思い出す。
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