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2010/11/27

大島半島大山ダブルトラック

 21日の日曜は午前中舞鶴で仕事。昼に西舞鶴の職場を出る。「ずっと休みがないので早めに戻って体を休めたい」という気持ちよりも「ぱーっと遠出しようぜ」という気持ちの方が勝り、若狭方面へとハンドルを切る。何たって今日も小春日和。朝は山間部で霜が降りていたが、今はぽかぽか。
 東舞鶴の市街地を抜けたところにある金剛院は紅葉の名所。東行き車線からは右折で入らないといけないが、小さな交差点に右折レーンがなく渋滞が心配。でも、渋滞するほどの混雑ではなくややゆっくりの流れながらも通過。
 さて、どこまで行こうか。日が短い時期なので常神半島や三方五湖は遠すぎる。去年の同じ時期に訪れた大島半島(高浜町からおおい町)辺りが現実的だが、全く同じコースの繰り返しでは芸がない。そういえば1年前の大島半島ツーリングの途中で登りかけて止めたダブルトラックがあった。登って下るだけの短くてシンプルながら充実した走りとなりそうだ。1年前のリベンジと行こう。ところで、今日のトランスポーターは、スーパーカブでなくクルマ。先週の南山城で使ったランドナーがそのまま積んである。タイヤはダート用なので、その点でも丁度いいコース選定だ。
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 まずは腹ごしらえ、おおい町の若狭本郷駅前の「小浜ラーメン」。若狭の鯖を使ったスープが売りだ。オートバイに続いて駐車場にはいる。昼時で空席待ちを経てカウンター席へ。隣の席の男性二人組の一人は、自転車用のヘルメットを持っている。服装は普通だったので気づかなかったが、どうやらサイクリストらしい。先に食べ終わって外に出たら、自転車が2台壁に立てかけられていた。
 青戸大橋を渡って大島半島へ。小浜湾側、東海岸を赤礁崎方面へ少し走り、大島トンネルを越え入り江にクルマを止める。渡船を利用する釣り客向けの広い駐車場では小学生くらいの子どもたちが遊んでいる。
 西の大島半島と東の内外海半島と相対峙して小浜湾を形成している。大島半島は、元々は離島で、それが砂州によって陸続きの半島となった陸繋島(りくけいとう)で、その根本の東側には深く海が切れ込んでいる。その東西に長い青戸入江は、橋(先ほど渡った青戸大橋)も架かりまるで大河のようである。
 この大島半島を地図で見ると、ひょうたんが逆さになったような形をしているが、その中央部のくびれのところにクルマを止めたわけである。
 半島中央部の標高478mのピークは、国土地理院の地図には名前が記述されていないが、おおい町のWebサイトによれば「大山(おおやま)」だそうである。また、大山の山頂には二等三角点があり、点名は「和田山」。ちなみにこの山塊の別の地点が点名「大山」となっている。
 クルマを止めるが、すぐに行動する気にならずシートを倒してお昼寝。海辺のシエスタである。
 子どもの声で目が覚める。クルマの中に人がいることを知ってか知らずか、ずいぶんクルマの近くまできている。いきなり出ると脅かしそうなので、少し様子を見て子どもたちが遠ざかってからクルマを出て自転車をおろす。出発準備を整えていると、年輩の女性が出てきて「そっちへ行くなと言っとるだろうが!」と、岸壁で遊ぶ子どもたちをものすごい剣幕で叱り始めた。子どもたちの内の誰かのおばあさんのようだ。海に落ちる危険があるとか、他人の所有する船に乗り移ってはいけないとか、そういう家庭内あるいは地域の取り決めがあるのだろう。それにしても子どもたちは、冷めた様子。世話になっている人があんなに怒っているのに、全く平気な顔。やれやれ。
 さて、子どもたちが渋々立ち去って静かになった入り江を出発。東海岸を縦断する県道を渡って山の中に向かう道にはいる。舗装路をぐいぐい登っていくと分岐があり、ゲートでふさがれている方が林道「双まぜ線」。片方のコンクリート舗装は、半島の反対側へ向かうようだ。つまりひょうたんの中央のくびれの峠を越えるルートだ。
 ゲートの脇を抜けて、双まぜ線へ。地図上では大山の山頂直下まで線が引かれているが、果たしてどこまで行けるだろうか。
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 ゲートからしばらくは舗装路。登るに連れて木々の合間から海がのぞくようになる。山の雑木林が色づいている。
 ヘアピンカーブを越えるとダートが始まる。1年前は700Cタイヤのクロスバイクで来たので、ダートを少し入ったところで断念した。
 しばらくダートを登ると、ガレている区間があって少し苦労する。乗車のままいけるが、登行スピードはダウン。さらに登ると分岐があった。片方は送電線の鉄塔のメンテナンスのための道のようだ。原発街道と呼ばれる若狭湾沿いだが、この大島半島の先にも原子力発電所があり、送電線が張り巡らされている。本線はつかの間の舗装となる。そして、その舗装を越えたあとは、比較的フラットなダートで頂上部へ。
 海の景色がいい。内外海半島、常神半島と折り重なるリアス式海岸。内外海半島にはこちらと相対峙する久須夜ヶ岳が頭のてっぺんにアンテナを載せている。今いる周辺の木々は赤や黄色に色づいて鮮やか。
 大山の山頂部は高原状のススキ野原だ。ダブルトラックはススキ野原を空へと続く道のよう。振り返れば水平線へと降りる道。
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 ややぬかるんだ赤土の道を突き当たりまで進むとちょっとした広場。林道にも草が生えていて、泥よけに草が詰まる。その縁には落差3mくらいの赤土の崖。石を足がかりに上れそうであるし、実際誰かが登った足跡も残っている。だから登ってみる。あとで位置確認ができるように、自転車のハンドルからGPSレシーバーをはずして持っていく。
 その上には、何か建築物を造るために整地された広場。何だろう、無線アンテナだろうか。その整地広場を囲む土手に登ってみる。ブッシュでよくわからないが周囲にここより高いところは見あたらない。標高も460mを越えている。ほぼ山頂まで来ているのではないか。三角点を探したいところだが、もう日が傾いて探索している余裕はない。とっとと下ろう。崖の部分にはタイガーロープがつり下げられていたので利用させていただく。
 さすがに下りは早い。ガレているところで自転車を倒してしまった。人間は着地。
 東の空には月。だんだん高く明るくなり、リアス式海岸の海に月光が反射している。周囲の山からは「ヒャーッ!」と甲高い鹿の鳴き声。
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 下りきるとすっかり薄暗くなっていた。駐車場に戻ると、クルマの近くでまた子どもが集まっている。今度は女子中学生だ。その内の一人がしきりに「寒い寒い。早く帰ろう」と言っているが、なかなかメンバーの同意が得られないようだ。先に帰るわけには行かない、女子同士の人間関係だ。
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 月明かりを浴びながら自転車をクルマに納め、お先に帰路に就く。海沿いの道は、釣り客のクルマが列をなして流れている。みんな青戸大橋を渡って国道27号線の方へ向かうが、私は青戸入江の北岸を若狭富士のシルエットを見ながらのんびり行く。半島の付け根で、海が左から右に変わるが、海岸ぎりぎりの道は狭い路地のためクルマに不向き。1年前なら自転車で路地よりさらに海沿いの遊歩道を走れたのに、クルマは不自由だ。すごすごと国道に戻り、帰路に就く。

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