国道最高地点について
渋峠を自転車で訪れたのは、実は先日が2度目である。初めて訪れたのは、21年前、大学3年の夏のことだった。ランドナー「ユーラシア・ツーリング」を買って4ヶ月、夏休みに入って帰省ツーリングに続く2度目の泊まりがけツーリングで信州を訪れたのだ。しかし、当時はまだツーリング初心者のため、登りがさっぱりだめ。信州ツーリングでは、ビーナスラインの長い登りと、その後の雨に打ちのめされ、志賀高原ではバス輪行で渋峠まで登って、ダウンヒルだけ自転車で楽しんだ。でも実質は、勝負を避けてしまったわけである。
それが1989年のこと。当時、渋峠は志賀草津道路という有料道路の中にあり、国道最高地点はR299で八ヶ岳連峰を横断する麦草峠と言われていた。ネットで見つけた当時の看板である(少し前に見つけたもので提供元がわからなくなってしまった。持ち主の方、無断使用ごめんなさい)。
現在の国道最高地点は、渋峠(の近く)であり、麦草峠は国道で2位である(上の右の写真が現在の看板だが、「最高地点」という表現がかつての名残を感じさせる)。これは、1992年に志賀草津道路が無料化されて以降のことのようだ。
しかし、無料化以前から志賀草津道路はR292であった。ネット上には、「無料化により国道となった」という記述が見られるが18年前のことなので、あまり正確に理解されていないようだ。
当時の写真を掲載する。残念ながら国道番号が切れているが国道を表す標識であることは明らかである。また、有料道路であることも国道であることも1枚の中に示しているのが右。こちらから拝借している(http://www2s.biglobe.ne.jp/~fufufu/haica/)。さらには、1988年発行の昭文社ツーリングマップ(…マップルではなく、それ以前のもの)にも、有料道路の青色表示に国道番号が入っている。
基本的に3桁の番号の国道は、国の補助金を受けて都道府県や政令指定都市が管理者となるのだが、有料道路時代の志賀草津道路区間は当時の日本道路公団が管理者であった。渋峠も国道ではあったが、別格扱いだった、と解釈すればいいのだろうか。はっきりしたことはわからない。
実は、1989年当時から「なぜ渋峠も国道なのに麦草峠の方が国道最高地点なのか」という疑問を持っていた。
とはいえ、1年前の麦草峠に続いて、今年渋峠、また一昨年には自動車道最高地点の畳平にも自転車で訪れいる。特に今年の夏の北海道では、自転車でも走ったもののどちらかというとスーパーカブの比重が高く自転車から遠ざかり気味だったので、今回存分に自転車に乗れたことも満足である。
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