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2010/04/11

野伏ヶ岳で展望とザラメの滑りを楽しむ

 4月9日、21時30分自宅を出発。明日から値上げのガソリンスタンドで満タンに。舞鶴を越え、若狭湾沿いを東に進み、上中から内陸へは入り琵琶湖を目指す。湖北の海津大崎辺りは昼間なら桜が見事だろう。木之本I.C.から北陸自動車道に乗り、名神、東海北陸道とつなぐ。明日の朝食を買わないといけないので念のため郡上八幡I.C.で下りてコンビニに寄る。白鳥にもコンビニはあったが、信号皆無、交通量もほとんどない夜中の道は高速を下りてもさほどの時間のロスはなかった。白鳥の道の駅に3時30分に到着。ここまで300km、6時間。
 5時に目覚めると空はうっすらと明るい。夜中に数台だったクルマは倍ほどに増え10台余り。トイレで用を足してから石徹白に移動。桧峠を越え、今シーズン最後の営業を開始しようとしているスキー場や既に営業を終えたスキー場の脇を抜け、白山中居神社へ。家からの距離は320km余り。神社の駐車場に10台ほど、石徹白川にかかる橋の左岸のスペースにも10台ほど。左岸のスペースにクルマを止める。地元ナンバーの他、群馬、練馬、つくば、富士山など東日本のナンバーのクルマも目立つ。その後に到着したクルマは、橋を渡って右岸のスペースに止めていく。出発準備をしている人々は、スキーのある人よりもない人の方が若干多い。さらに、釣り人のクルマもあるようだ。初めての山で様子が分からないので、アイゼンやらツェルトやらフル装備で荷造り。白山中居神社のトイレを借りたが、ため息のでるような汚さ。自分で汚した分くらいはきれいにしようよ。
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 4月10日6時30分、スタート。曇りの予報に反し、快晴だ。石徹白川、さらにその支流の小白谷川の橋を渡ったところで林道が雪に覆われる。これは想定通りだ。シールを貼ったスキーを装着して歩き始める。ちなみに、2週間前、1週間前、2日前とネットを通じて立て続けにこの山の情報が入っている。しかし、すぐに雪がとぎれ、スキーを着けたり外したりを繰り返し、とうとう根負けして板をザックに付ける。かなり雪解けが進んでいるようだ。追い越していくスキーヤーもみな板を背負っていた。しばらく行くとようやく雪に覆われてくるが、とりあえず様子を見てつぼ足のまま行く。ざわざわという物音がしたり人の話し声がするけれど、姿は見えない。と、前方の藪の中から突然スキー板を背負った2人組が飛び出してきた。いろいろとショートカットするルートがあるようだ。雪が緩んできたら板を付ける。
 深い蛇行の道をショートカットして登っていくと、今度は倒木が道を塞いでいる。板を付けているので苦労するが、強引に越えていく。
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 8時50分、杉林の中の林道を2時間以上歩いて広々とした平原にでた。登山者が休憩している、和田牧場跡。目指す野伏ヶ岳や薙刀山がどどーんと飛び込んでくる。青空をバックに威圧するように白く輝いている。私が牧場跡地に到着すると同時に別方向からスキー登山の5人ほどのグループも到着。やっぱり林道のショートカットルートがあるようだ。
 そのスキーのパーティの跡を追うように牧場跡を横切る。そして、その先の湿原を反時計回りに半周してダイレクト尾根にとりつく。雪に覆われた湿原を突っ切る方が近道だが、アップダウンとなり余り良くない。スノーシューやつぼ足の人はブナ林を直登して尾根に上がっているが、私は出来るだけ尾根の末端に回り込んで急登を少なくする。
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 尾根に上がると快適なシール登行。あとはこの尾根を標高差500m登ればいいのだ。左手、尾根の南西側は広くなだらかなブナ林の斜面。下りはそこを滑るのも良さそうだ。気温はぐんぐん上昇し暑くなってアウターを脱ぐ。途中急斜面が2カ所ほど。登りが苦手でペースがどんどん落ち、後続の人々に次々と抜かされる。端役も降りてくる人もいる。まあいい、のんびり行こう。青空は徐々に雲に覆われていく。白山が見えるだろうか。
 尾根の上部に来ると、下ってくる人とすれ違うことが多くなる。登っている人の数ほどすれ違う人が多くない。北東尾根の方にも下っているようだ。2つ目の急登を越え北東尾根とのジャンクションが近づくと、尾根はやせ細る。風も強まって、アウターを脱いでいるので寒いくらいだ。また、エッジがはずれて滑落したら大変。周囲にはクレバスが多く、この辺りは尾根を外さないでくだらないといけない。この辺りで、ダイレクト尾根を下るスキーヤー数人とすれ違う。アルペンスキーとテレマークスキーの2人組は華麗に下っていった。単独のスキーヤーはクレバスの辺りにも平気で滑っていく。見ている方がこわい。
 尾根のジャンクションから上は広くなだらかな尾根。頂上台地といってもいいくらいだ。
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 数パーティがのんびり休んでいる山頂には12時30分に到着。6時間もかけての牛歩登山だ。なぜかここは風もなく穏やかな雰囲気。薙刀山の向こうには加賀白山の大きな山塊。御前ヶ峰などの山頂は雲に隠れているが、その雄大な全容はほぼ現れている。西には教ヶ岳の向こうに大野盆地。空気が澄んでいればその向こうに丹後半島も見えるようだ。また、東に目を転じれば、芦倉山越しにうっすらと白い山々。北アルプス。帰ってから調べてみると槍から乗鞍辺りが見えているようだ。足下には和田牧場の白い平原。迂回した湿原は白い雪原が蛇行する川のように割れている。そして石徹白のスキー場や集落も見える。
 展望を楽しんだらアウターウェアを着込みスキーを装着。食事はダイレクト尾根の途中で済ませたので、早速下りにかかる。これから登ってくる人とすれ違いながら尾根ジャンクションまでのややなだらかな斜面を滑る。ザラメが快適。私の後に登ってきたアルペンスキーの男女が颯爽と追い越していった。彼らについて北東尾根を滑り降り始めてしまった。クレバスだらけのルンゼには近づきたくないし、再びシールを付けてジャンクションに登り返す気にもならず、このまま北東尾根を滑ることにする。ダイレクト尾根の南西の大斜面は今日はお預けだ。
 北東尾根はダイレクト尾根より勾配があり、一気に高度を下げる。下っていけば雪は緩んでクサレ気味となる。林も濃くなって徐々に快適な滑りとはいえなくなる。そして緩斜面の林間を和田牧場の方へ向けて滑る、あるいは歩く。こちらの方は湿原を迂回しなくて良い。
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 和田牧場でザックを下ろして大休止。最後に山々を眺める。
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  さて、林道をそのまま下るのはおもしろくないので、登りの時にスキーパーティがやってきた別方向に下ってみる。スキーのシュプールやつぼ足のトレースがたくさんあるし、GPSレシーバーもあるので大丈夫だろう。尾根筋を下るルートは、右手つまり林道のある方が杉林、反対側の石徹白川の谷の方は自然林だ。くされ雪で滑りにくいが、自然林の方に尾根を外して滑り降りる。これで標高差100m余りを下りていくと、林道方向に行く足跡と、さらに下るシュプールに別れた。あんまり滑り易くもないので杉林の中へ。あっという間に林道に到着。林道は勾配があって軽快に滑れる。丁度倒木でふさがれた区間を過ぎていてラッキー。ただし、葉の付いた杉の小枝が一面に散らばっていて時折ブレーキがかかる。登りでショートカットしたヘアピン区間を、下りでもショートカット。そのうち雪が切れてくるが、出来るだけスキーを着けて下る。
 15時、石徹白川を渡って駐車スペースに到着。下りは2時間余りだ。
 10分で帰り支度を整え、クルマを出す。白鳥の道の駅でおみやげを、スーパーマーケットで飲み物を買って、今度は油阪峠越美トンネルを越えて、九頭竜ダム方面へ。往路とはルートを帰るのだ。
 石徹白をでて2時間、100km近く走ったので気分転換。越前大野にクルマを止めて自転車を下ろして1時間ほどの散策。詳細は次の記事に。
 福井I.C.から敦賀I.C.まで北陸自動車道を利用。休日特別割引(あるいは通勤時間割引の時間でもある)で750円。
 敦賀でラーメンを食べて22時30分に帰宅。往路の湖北・東海北陸縦断ルートよりも30kmほど短く、石徹白から290kmだった。高速道路をいくら利用しても1000円以下の割引がなくなれば、奥越・越前大野ルートでピストンする事だろう。

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コメント

詳細な記録に感心致します。
またどこかでお会いしましょう。

投稿: マメゾウムシ | 2010/04/15 11:06

 はるばる行かれたのですね、野伏に。なかなかいい所でしょ。1600m位の標高であの疎林には出会うことは簡単ではないですね。
 ボクのときはスノモにやられた感があるのですが、天気にも恵まれてうらやましいです。やっぱり、山は天気次第。今シーズンのボクはあまり恵まれていません。(涙)

投稿: すう | 2010/04/15 22:22

 マメゾウムシさん、林道を歩き始めてすぐのところで出会った方ですね。関西にお住まいながら、信州、上越、北関東など精力的に遠征にでられているようですね。やはり都会は交通の便がいいので距離が長くても、近いのでしょうか。ちなみに、私のところからは高速道路まで2,3時間です。
 すうさん、まいど。今シーズンは天気、そして雪の状態が難しいですね。春になってからは、雨、雪、晴れが周期的にやってきて、晴れればなごり雪のラッセルかクサレ雪に苦しめられるというパターンがよくありました。それでも、3月の下旬からは氷ノ山東尾根、扇ノ山、仏ノ尾などで好条件をゲットできました。野伏も良かったと言えますね。しかしこの日、豊岡は夏日だったんですね。

投稿: はいかい | 2010/04/18 23:52

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