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2010/03/08

扇ノ山残雪調査と図書館・資料館巡り

 土日は雨予報なので、今週は1日動けることとなった金曜日に出動。9時前に家を出て、隣の豊岡市の図書館へ。山の雑誌「岳人」のバックナンバーを借りたいのだが、地元の図書館には置いてない。京都府の公共図書館ネットワークで検索をかけると京都市内の図書館2館に見つかったが、京都市内の図書館は雑誌を他の図書館への貸し出しをしていないといわれた。ならば兵庫県である。お隣豊岡市の図書館は京丹後市の図書館利用者を受け入れている。隣の町だが、府県境をまたいでいる。つまり、兵庫県の公立図書館ネットワークも利用できるようになっているのだ。ということで相生市と猪名川町の図書館に岳人があることを調べた上で豊岡市立図書館に開館の10時きっかりに到着。結局、他館の雑誌を借りる場合には、図書館に入ってから半年を経過しないとだめ、だということでまた後日に申し込むこととなった。
 豊岡市立図書館の本館を出たら、豊岡市日高町へ。旧日高町は登山家植村直己が高校時代までを過ごした地であり、植村直己冒険館という資料館もある。そして、豊岡市立図書館日高分館は、山の本が充実している。いろいろと目に付いた本を集めて計6冊借りた。
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 スキー場がひしめく神鍋高原だが、唯一奥神鍋のみがまだ営業を続けている。最下部のゲレンデは、人工雪の部分だけが帯状に細々と雪を残しているのみ。これでも昨シーズンよりは遅くまで営業できている。
 村岡から湯村温泉を抜けてR9を鳥取県境付近まで走ってから、南に折れ扇ノ山の懐へ。
 海上の集落の奥までは除雪がされている。その先どこまでクルマで入れるかが、残雪量調査の第一歩。最初に雪が道路を覆っている区間は、除雪がされ、軽トラックの幅程度の轍が付いている。長さは30mほど。両側の雪を跳ね上げながら強引に通り抜ける。その後しばらくは雪がなく、芝桜公園を過ぎて桂の滝入り口で雪が道を塞いでいた。厚さは20cmほどで、長さ10~15mほどの区間。これでもうこの先にクルマではいることはできない。500mほど引き返して芝桜公園脇の広場にクルマを止めて、出発準備。
 12時40分、スキー板を担いで歩き始める。山々を覆うガスは1日とれないだろうが、幸い雨風はなく寒くない。歩き始めれば、むしろ暑い。最初の雪を越えるとしばらくは雪がないが、シワガラの滝入り口付近から所々雪が出始め、さらに時々切れ目があるがほとんど雪に覆われた状態となる。板を付けたり外したりしながらその様子を頭にインプットしていく。今後の降雪と雪解けの状況により、どこまでクルマで入れるか自転車を使う方がよいか、という判断をするためのベースになるわけだ。先週の高温と雨のせいか、法面からのデブリが多い。
 標高850mを過ぎて到着した上山高原は日当たりがよく、ところどころ地面や道路のアスファルトが見えているが、板を外すことなく歩いていける。調査はここまででいいのだが、それでは楽しみがないので、上山三角点(点名は「東丸」)を滑ることにする。高原にぽこっとつきだした上山は、道路から標高差60mほどの丘である。ホワイトアウトに近い景色の中から突然見えたその姿は、全身真っ白な雪化粧というわけではなくかなり雪が解けている。
 まずは、登山道の階段の北側の雪渓を登る。山頂の手前で雪はとぎれる。昨日の雨でゆるんだザラメでどうにか滑れないことはない。
 ふもとのベンチとテーブルにザックを下ろして(最初に下ろしておくべきだった)、2本目は登山道の南側の雪渓。こちらの方が山頂近くまで雪が残り、また疎林の中を楽しく滑ることができる。こんな風に登って滑ってを楽しむには最適の、ステップソールにセミハーフキャンバーのKARUHU「10th MOUNTAIN」。登っていくうちに一時ガスが薄くなって高原の様子を見渡すことができた。
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 雪渓の最上部にスキー板を突き立てて、草原を歩いて頂上へ。扇ノ山はガスで見えず。すぐに雪渓へ戻って滑り降りる。こっちの方が距離も長くていい。せっかく林道を長々と歩いてきたので、もう一本滑ってから下山。林道はすいすい。
 16時、芝桜公園脇のクルマに戻る。ほとんどガスに覆われていた。農家の年輩の男性がいて、どこから来たか訪ねられる。そして、よくここまでの道を通ってこれたなぁ、どこまで登ったか、などというやりとりが続く。
 さあ、次の目的地へ急ごう。湯村温泉までは来た道をたどり、そこからは浜坂へ北上。目指せ日本海。ちなみに、家から上山高原までは、神鍋高原を抜ける山間ルートでも、香住・浜坂の海岸ルートでも全く同じ距離である。扇ノ山への往路と復路で周回コースとするのはいつものこと。今日はその両方の道沿いに寄り道すべきポイントがある効率的な行程となるのだ。
 とりあえず海に近いのだろう、という漠然とした勘が的中し迷うことなく「山陰海岸ジオパーク館」に16時30分到着。さすがに平日、見学者は誰もいない。ここは、昨年9月にオープンした、鳥取県東部から兵庫県、京都府に連なる海岸の地形などを説明したパネルや岩石、砂が展示された資料館である。そうした展示物もいいが、やっぱり目を引くのは大きな窓から間近に見える日本海の絶景だった。曇天ながら、ずいぶん明るい空だ。
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 閉館の17時にジオパーク館をでて、周囲を散策。浜坂は植村直己と並ぶ但馬が生んだ偉大な登山家加藤文太郎のふるさと。その加藤文太郎の山に生きた生涯を描いた「孤高の人」の著者、新田次郎の記念碑を見学。もちろん加藤文太郎本人の記念碑も、少し離れた場所にある。また、この浜坂(現在は新温泉町立)には「加藤文太郎記念図書館」があり、図書館に併設して加藤文太郎の使った登山道具などが展示してある資料館となっている。今回は立ち寄らなかったが、4年前に訪れたときの写真を掲載しておく。また、加藤文太郎の記念碑にも、2000年5月に見ていると思うのだが、当時はまだデジタルカメラよりも銀塩フィルムのカメラをメインとしていたので写真はすぐに出てこない。
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 さて、浜坂サンセットビーチを後に帰路に就く。余部鉄橋は、新しい橋がずいぶん出来ているようだ。

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コメント

 扇ノ山調査お疲れ様です。だいぶ歩きましたね。扇ノ山は上山高原まで車で行かないとしんどいですね。開通するのを待っています。
 話は変わりますが、兵庫のスキー場はほぼ全滅でしたが、今回の寒波で少し息を吹き返したかな。2月の高温、3月の寒波とおかしいですね。

投稿: すう | 2010/03/10 21:58

 北近畿の寒の戻りは、期待はずれのかわいいものでした。スキー場の復活については、今夜追加した記事の通りです。この程度の寒の戻りは全く珍しくないのですが、2月下旬の暖かさのせいで際だって見えるのでしょう。
 今回歩いた距離は往復10km台なので、上山高原から扇ノ山の頂を往復するよりは短いです。また、去年の春分の日には、今回よりも1kmほど進んだところまでクルマで入れて、そこから山頂まで往復しました。20kmを越えました。こういうのはステップソールの板が断然楽です。シールでは抵抗が大きくかなりきついです。その軽快感と滑り易さを兼ね備えた板を求めて、「10th MOUNTAIN」にたどり着きました。
 上山高原の開通は、例年だと4月下旬。雪解けがすさまじく早かった去年は4月上旬でした。今年も2月末の陽気で雪解けが去年並に早くなっているのでたぶん開通も去年並と読んでいます。まあ、ステップソールと自転車の機動力がそろえば、上山まで開通しなくても山頂は射程内です。

投稿: はいかい | 2010/03/10 23:16

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