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2010/03/23

リベンジ氷ノ山東尾根

 3月以降のなごり雪は歩くのにも滑るのにも苦労をする。20日、そのなごり雪も解けただろうと、一週間ぶりに氷ノ山東尾根を目指して家を8時半に出る。
 ところが、レンタルビデオを返さなければならない。昨日が返却期限なので今日の開店時刻までに返却BOXに放り込まないと延滞料を取られてしまう。10時の開店直前に間に合った。図書館にも寄ろう。10時を過ぎたのでこちらは返却ポストでなく窓口へ。するといろいろ目についてしまう。結局1冊返して3冊借りてしまった。
 そんなこんなで、まっすぐ行けば2時間弱で到達するのに、3時間近くかかって11時過ぎに氷ノ山国際スキー場へ。山頂付近はまだ真っ白なので何とかなりそうだ。ただしスキー場界隈は1週間前のなごり雪はすっかり解けて世界が違うようだ。スキーでも重いラッセルに苦しんだ雪嘘のように消え、今日はクルマで登山口までいける。すでに6台が止まっている。
 出発準備をしていると県外のナンバーのクルマがやってきた。初老の夫婦のようだ。私のところに来て、「山頂までどのくらいかかるか」「雪は多いのか」ときいてくる。どうやら登ろうとしているようだが、登山口でこのような質問をする相手には厳しめの情報を与えることにしている。
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 11時25分、スキーを背負って東尾根登山道を歩き出す。登山道には雪が全くない。丸太で組まれた階段が続く東尾根避難小屋までの急登を登り、東尾根を歩いてもなかなか雪は現れない。一ノ谷休憩所が近づく頃に、時折薄い雪を踏む程度。思えば、去年の3月19日は、堅い雪を踏み抜いて苦労しながら歩いたのだった。この間、単独の山スキーヤー、ゲレンデスキーを背負った親子連れ(息子は中学か高校生くらい)とすれ違った。
 距離、標高差ともに中間点に当たる一ノ谷休憩所から正面の急斜面を見上げる。所々チシマザサは出ているものの十分に滑れるだけの雪。このコースは、一ノ谷休憩所を境に上は残雪が多く滑るのに適した斜面となっている。この上に雪があれば、来た甲斐があるのだ。
 ここからスキー装着。急登を越えるためにシールを貼っていると、登山口で私の後にやってきた夫婦連れが追い越していった。急登の途中で振り返ると、白い帯のように残った雪で営業しているハチ高原のスキー場。
 急登を越えてブナ林から雪原へ。今日もステップソールの付いたKARUHU「10th MOUNTAIN」。シールを外しても対応できる勾配だが、そのままシールで歩く。アップダウンがあったり、平坦だったらシールを外してステップソールの方が楽だ。
 下山してくる人に次々と出会う。今度はスキーでなくスノーシューが多い。千本杉で先ほどの夫婦連れともすれ違った。
 朝は快晴、どんどん霞が濃くなりいつしか曇天。予報通り天気は下り坂だ。登山口でも風が強くて山頂付近は大変な状況かと心配したが、強いながらまあ大丈夫だった。山頂小屋の周辺は土が露出し、さらにその周りはチシマザサが出ている。南斜面へ滑り込むのは止める。雪が多くてもこの南風に押されて板が走らないだろう。かわりに、登り返しはステップソールなし、シールなしでも直登できる。
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 三ノ丸はかなりチシマザサがでているが、今日ならまだ滑れそうだ。あっちまでは行かないけど。山頂小屋の前の残雪をふと見れば、缶ビールが冷やしてあった。小屋の中に人がいるようだ。泊まりかも知れない。
 シールをはがして滑降準備。来た道を千本杉まで戻る。登りの途中ですれ違った山スキーヤーがいっていたとおり、2,3日前の薄い新雪がじゃまだ。ザラメで板が走っているのに、新雪でブレーキがかかって転倒。まだらになっているのでたちが悪い。
 千本杉の下からは大段ヶ平方面に寄り道。神大ヒュッテ下の斜面が快適。新雪はほとんどなく根雪がザラメとなって滑りやすい。笹に引っかからないようにツーステップターンでスピードを抑えて滑る。もうだいぶ時間が押しているのでその斜面を数本滑って終わりにする。
 神大ヒュッテには4セットのゲレンデスキーが立てかけられ、開け放たれた入り口からは男性の笑い声が聞こえる。泊まりだろうか。明日は風雨が強まる大荒れの空模様となる予想なのに、どの小屋も賑やかそうだ。やっぱり連休だ。
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 千本杉まではステップソールで登り返す。こうして滑りやすい斜面を探して周遊するには本当にいい板だ。
 さあ今度は東尾根の雪原を下る。こちらは新雪が残っているので慎重に。ブナ林に入り、そして最後の急斜面だ。しかし、転倒。数m滑落。ああ斜面がもったいない。滑り落ちた分だけ登り返してやり直し。ここでもステップソールが役立つ。
 3週間前の三ノ丸では、もう氷ノ山は終わりかと思ったが、結構楽しく滑ることが出来た。新しいステップソールの板は十分に活躍している。雪にスキーを突き立て、最後の斜面をバックに写真を撮る。
 登山道へ戻ろうとするが、薄い雪の下はチシマザサ。それが斜面下向きに寝ているので、梁にかかった魚のようにもがけどもがけど落ちていく。ストックとスキー板を登山道に放り投げ、四つん這いで何とか登山道に復帰。
 ザックに板を付けて背負い、後はひたすら下る。雪を踏み抜くことなく楽だった登りに反し、雪のクッションのない下りは膝や腰にダメージがくる。
 東尾根避難小屋からの人の声がした。その下の急な下りは、なおのこときつい。
 17時30分、下山。夕暮れと天気下り坂で既に薄暗い。山頂にはガスがかかる。自分のクルマ以外には、3台。ほとんど朝とは違う顔ぶれのようだ。今日は下界では20度を超えて暑かった。登りはもちろん下りでもアウターウェア、パンツを着用する必要がなかった。
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 ワサビ谷、坂ノ谷、東尾根と、今シーズンも氷ノ山のスキー滑降定番3コースをそろえることが出来た。
 ただし、今日はこれで終わらない。明後日の山の下見をしてから帰路に就く。

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