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2010/03/23

仏ノ尾は山頂直下で撤退

 21日は、前夜からの強風が吹き荒れさらに日中は黄砂の雨が降る大荒れの天気。日付が変わってから気温は右下がりの下降線で夕方にはみぞれが降った。
 22日朝、前日が嘘のような快晴。天気の変化が早い。今日は寄り道の必要はないが、9時半の遅い出発。神鍋高原のスキー場群は、またうっすらと雪化粧。蘇武トンネルを抜け兵庫県美方郡香美町へ。おじろ区(旧美方町)に入れば、目標の仏ノ尾が見える。矢田川左岸の急坂を駆け上がり佐坊へ。大きな谷を隔てた向こう側には鉢伏山。まだかろうじて営業しているハチ北高原スキー場は白く輝いている。その下のミカタスノーパークもうっすらと白い。
 集落の奥から佐坊林道にはいる。標高580m付近に厚さ20cm、長さ10mほどの残雪があり、クルマはそこまで。前々日に調査済み。とりあえずその雪を越えられないかもう一度試みるがやはり無理。スタックしないうちに諦める。バックで林道脇にスペースがあるところまで100mほど戻る。前々日の調査の時は暗くて路肩が見にくくて苦労したが、明るいとバックは楽だ。
 出発準備をしていると軽トラックが登っていき、やはり戻ってきた。私の脇を過ぎヘアピンカーブの下の段、田んぼの脇に軽トラを止めた。地元の農家のようだ。農繁期が近い。
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 12時20分、今日は長い林道で楽をするため自転車に板を積んでスタート。スキーブーツを履いて急坂を押して登る。先ほどの軽トラックはかなり頑張って、あと少しで残雪を乗り切れるところまで轍が付いている。その残雪を越えた先に薄い残雪があり、それを見て諦めたのかも知れない。しかしその先の残雪は大したことはなく、周囲の景色が開け日当たりがよい区間では全く雪はない。最初の関門を越えたらずいぶん距離が稼げたかも知れない。
 スキーブーツでペダルを漕ぐ気が起こらず、延々と押していく。鉢伏山から氷ノ山へと続く山並みがダイナミックである。
 実はこの林道は2006年4月19日に来たことがある。雪の多い年だったが除雪されていてずっとクルマで入ることが出来た。そのときに仏ノ尾の登山道を探してみたが、よくわからなかった。果たして今日はちゃんと登っていけるのだろうか。
 林道から泥濘状態の枝道があり、スキーブーツも自転車のタイヤも泥んこになって登っていくと、キーポイントであるかつて畑だった平坦な土地に着いた。標高816m(四等三角点「横尾」)ピークの西側だ。一面雪なので、自転車からスキー板を降ろしクロスカントリースキー気分でうろついて見る。仏ノ尾からのびてくる尾根が登山ルートのはずだが、その尾根に上がっていくきっかけがない。ここにくる前に分岐があったがこちらに来るのではなかったのかも知れない。
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 分岐に戻る。ここは816m三角点ピークとその西の小ピークの鞍部となっていて、一面雪に覆われている。どっちへ行っても自転車に乗れる状況ではないのでここに自転車を置く。分岐のもう片方は下りのためスキーを履いて滑り降りる。すると「農作業管理施設」という表札がかかった小屋と、軽トラックなどの廃車が雪に埋もれた場所にでる。もちろん今は無人。ここには以前来たことがある。先ほどの鞍部を北に下ったところだ。雪が切れたのでスキー板を外し、施設のエリアを過ぎて反対側の丘を登る。途中からまた雪に覆われ出した道は、ステップソールを聞かせて登る。たどり着いた先、そこもかつて畑だった平原だ。このように畑の後がいくつかあり、農道が複雑に交差しているのだ。
 さあここからは仏ノ尾へのルートである尾根へ接続している。踏み跡のようなものもあるので進んでいく。ブッシュが多いので板は束ねて手に持っていく。最初は順調に進んだが、徐々にブッシュがきつくなり、板やストックやザックが引っかかり、目、鼻、耳に枝をつっこまれながら進む羽目になる。ブッシュが薄いと思って尾根を少し外していくと、仏ノ尾に向かって右の谷は緩やかなブナ林で歩きやすそうだ。しかし、せっかくの標高を無駄にするのはもったいなくてそのまま尾根をトラバースして進む。
 やがて傾斜が急で雪は堅くブーツのキックステップが効き難くなり、小滑落をする。こんなことなら先ほど板を付けてブナ林の谷におり、そちらを歩いた方が良かった。
 スキーを着けて下の畑の跡地から見えていた標高900余りのピークをトラバースしたところでブナ林の谷と合流。細い通路のような区間を抜け、ブナ林の鞍部へ。ここからは仏ノ尾本峰への登りとなる。最初は緩い登りでステップソールで十分だったが、きつくなったのでシールを装着。さらにやせ尾根となったところでは板を外してザックに付け雪の薄くなっている踏み跡を歩く。
 やせ尾根を越えると急登となり、板を付けて登るが、シールでも直登は無理。階段登行をするも、きつい。周囲は濃いめの杉林、雪はくされ雪。そしてこの勾配ではスキーで下るのも苦労をするだろう。山頂はすぐそこに見えている。当初考えていた青ヶ丸への縦走はとっくに諦めた。スキー板を置いて体だけ山頂に行くことにしよう。板を雪に突き立ててつぼ足で歩き出す。初めは良かったが、そのうち雪がゆるんで足が埋もれて歩きにくくなる。時間ばかり過ぎるが、雪に突き立てたスキー板はまだ振り返ればすぐそこだ。
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 とうとう心が折れた。木々の切れ間から鉢伏山を眺めてここまでとする。ミカタスノーパークの雪化粧はしっかりはがれて、今は全面茶色になった。ハチ北の北壁も朝より茶色い領域が増えたようだ。山頂まで標高差150m、(帰宅後に計測)距離500m弱を残して撤退。
 あっという間にスキー板のデポ地まで下り、シールを外して板を装着。薄い新雪の乗ったザラメで何とかターンが出来た。真っ白な新雪の下は茶色い黄砂をまとった根雪。
 やせ尾根のところは、踏み跡は通らずその脇の雪の上をスキーを履いたまま通過。ただし、片方は切れ落ちて狭く登山道の方から木の枝がのびているので半分は横歩きで下りた。
 その下の林間は、雪が悪く林が濃いので板を外して歩き、少し下って勾配が緩くなったら板を付けて滑る。気に当たらないように、ツーステップでスピードを殺して滑る。
 すぐに鞍部に付いた。ブナ林を快適に下っていたらどうも登りと景色が違うようだ。つい滑りやすい斜面を選んで別方向に下り始めていた。危ないところだったが、ステップソール板なので登り返しはお手の物。見覚えのある細い通路を通過し、来るときに見下ろしたブナ林の谷へ。ここは快適、ツーステップターン。たまに引っかかって転けるのは愛嬌。沼(水たまり)を回り込んで畑の跡地にでる。農道を滑って管理小屋におり、ステップソールを使って鞍部へ登る。
 自転車にスキー板を積んだら、泥濘農道を押して下り仏ノ尾林道へ。ここからは自転車にまたがって一気にクルマに下る。前々日より今日は気温が10度低いので、最後の自転車の下りで一気に体が冷えた。17時過ぎにクルマに戻る。
 帰り支度をしながら、下の田んぼを見ると一人の初老の男性が作業中。朝の軽トラの人だろうか。園までの足は軽トラではなく、スーパーカブだ。林道から集落にでるところに山水がでているので、クルマを止めて泥んこのブーツを洗う。すると先ほどのおっちゃんが、スーパーカブで下りてきた。目があったら「こんちは」と向こうから言ってくれた。こちらも挨拶を返す。そして、集落を走っていくスーパーカブの後ろ姿。映画「ディアドクター」を思い出す。空は曇天。天気の変化は早い。帰り道に見る神鍋高原のスキー場ももう真っ茶色。春の雪が解けるのも速い。
 家に帰ってから、なぜ途中撤退となったのか自分なりに分析してみる。いつものことだが出発時間が遅いこと。林道をクルマで入れなかったこと。山へのとりつきで迷ったこと。途中の道でも歩きやすいルートを選べなかったこと。山頂付近の雪が緩く歩きにくかったこと。…など。
 もちろんすべてが好条件となることなどない。要するに、これらが重なったから。特に林道を自転車を押して出発してから山へとりつくまでに2時間かかったことは最大の敗因だろう。
 山頂へ着いてもその付近ではスキーが楽しめなかっただろうというのは負け惜しみ。やっぱり山頂から向こうの景色、扇ノ山、さらにもしかすると大山を眺めたかった。
 まあ、また青ヶ丸への縦走も含め、いつかリベンジしようと思う。

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リベンジ氷ノ山東尾根

 3月以降のなごり雪は歩くのにも滑るのにも苦労をする。20日、そのなごり雪も解けただろうと、一週間ぶりに氷ノ山東尾根を目指して家を8時半に出る。
 ところが、レンタルビデオを返さなければならない。昨日が返却期限なので今日の開店時刻までに返却BOXに放り込まないと延滞料を取られてしまう。10時の開店直前に間に合った。図書館にも寄ろう。10時を過ぎたのでこちらは返却ポストでなく窓口へ。するといろいろ目についてしまう。結局1冊返して3冊借りてしまった。
 そんなこんなで、まっすぐ行けば2時間弱で到達するのに、3時間近くかかって11時過ぎに氷ノ山国際スキー場へ。山頂付近はまだ真っ白なので何とかなりそうだ。ただしスキー場界隈は1週間前のなごり雪はすっかり解けて世界が違うようだ。スキーでも重いラッセルに苦しんだ雪嘘のように消え、今日はクルマで登山口までいける。すでに6台が止まっている。
 出発準備をしていると県外のナンバーのクルマがやってきた。初老の夫婦のようだ。私のところに来て、「山頂までどのくらいかかるか」「雪は多いのか」ときいてくる。どうやら登ろうとしているようだが、登山口でこのような質問をする相手には厳しめの情報を与えることにしている。
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 11時25分、スキーを背負って東尾根登山道を歩き出す。登山道には雪が全くない。丸太で組まれた階段が続く東尾根避難小屋までの急登を登り、東尾根を歩いてもなかなか雪は現れない。一ノ谷休憩所が近づく頃に、時折薄い雪を踏む程度。思えば、去年の3月19日は、堅い雪を踏み抜いて苦労しながら歩いたのだった。この間、単独の山スキーヤー、ゲレンデスキーを背負った親子連れ(息子は中学か高校生くらい)とすれ違った。
 距離、標高差ともに中間点に当たる一ノ谷休憩所から正面の急斜面を見上げる。所々チシマザサは出ているものの十分に滑れるだけの雪。このコースは、一ノ谷休憩所を境に上は残雪が多く滑るのに適した斜面となっている。この上に雪があれば、来た甲斐があるのだ。
 ここからスキー装着。急登を越えるためにシールを貼っていると、登山口で私の後にやってきた夫婦連れが追い越していった。急登の途中で振り返ると、白い帯のように残った雪で営業しているハチ高原のスキー場。
 急登を越えてブナ林から雪原へ。今日もステップソールの付いたKARUHU「10th MOUNTAIN」。シールを外しても対応できる勾配だが、そのままシールで歩く。アップダウンがあったり、平坦だったらシールを外してステップソールの方が楽だ。
 下山してくる人に次々と出会う。今度はスキーでなくスノーシューが多い。千本杉で先ほどの夫婦連れともすれ違った。
 朝は快晴、どんどん霞が濃くなりいつしか曇天。予報通り天気は下り坂だ。登山口でも風が強くて山頂付近は大変な状況かと心配したが、強いながらまあ大丈夫だった。山頂小屋の周辺は土が露出し、さらにその周りはチシマザサが出ている。南斜面へ滑り込むのは止める。雪が多くてもこの南風に押されて板が走らないだろう。かわりに、登り返しはステップソールなし、シールなしでも直登できる。
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 三ノ丸はかなりチシマザサがでているが、今日ならまだ滑れそうだ。あっちまでは行かないけど。山頂小屋の前の残雪をふと見れば、缶ビールが冷やしてあった。小屋の中に人がいるようだ。泊まりかも知れない。
 シールをはがして滑降準備。来た道を千本杉まで戻る。登りの途中ですれ違った山スキーヤーがいっていたとおり、2,3日前の薄い新雪がじゃまだ。ザラメで板が走っているのに、新雪でブレーキがかかって転倒。まだらになっているのでたちが悪い。
 千本杉の下からは大段ヶ平方面に寄り道。神大ヒュッテ下の斜面が快適。新雪はほとんどなく根雪がザラメとなって滑りやすい。笹に引っかからないようにツーステップターンでスピードを抑えて滑る。もうだいぶ時間が押しているのでその斜面を数本滑って終わりにする。
 神大ヒュッテには4セットのゲレンデスキーが立てかけられ、開け放たれた入り口からは男性の笑い声が聞こえる。泊まりだろうか。明日は風雨が強まる大荒れの空模様となる予想なのに、どの小屋も賑やかそうだ。やっぱり連休だ。
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 千本杉まではステップソールで登り返す。こうして滑りやすい斜面を探して周遊するには本当にいい板だ。
 さあ今度は東尾根の雪原を下る。こちらは新雪が残っているので慎重に。ブナ林に入り、そして最後の急斜面だ。しかし、転倒。数m滑落。ああ斜面がもったいない。滑り落ちた分だけ登り返してやり直し。ここでもステップソールが役立つ。
 3週間前の三ノ丸では、もう氷ノ山は終わりかと思ったが、結構楽しく滑ることが出来た。新しいステップソールの板は十分に活躍している。雪にスキーを突き立て、最後の斜面をバックに写真を撮る。
 登山道へ戻ろうとするが、薄い雪の下はチシマザサ。それが斜面下向きに寝ているので、梁にかかった魚のようにもがけどもがけど落ちていく。ストックとスキー板を登山道に放り投げ、四つん這いで何とか登山道に復帰。
 ザックに板を付けて背負い、後はひたすら下る。雪を踏み抜くことなく楽だった登りに反し、雪のクッションのない下りは膝や腰にダメージがくる。
 東尾根避難小屋からの人の声がした。その下の急な下りは、なおのこときつい。
 17時30分、下山。夕暮れと天気下り坂で既に薄暗い。山頂にはガスがかかる。自分のクルマ以外には、3台。ほとんど朝とは違う顔ぶれのようだ。今日は下界では20度を超えて暑かった。登りはもちろん下りでもアウターウェア、パンツを着用する必要がなかった。
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 ワサビ谷、坂ノ谷、東尾根と、今シーズンも氷ノ山のスキー滑降定番3コースをそろえることが出来た。
 ただし、今日はこれで終わらない。明後日の山の下見をしてから帰路に就く。

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2010/03/17

年に一度は伯耆大山

 3月14日、朝7時に家を出てサーファーが波に乗る海岸沿いを走る。鳥取県内で本日の案内人と落ち合う。去年の大山以来1年ぶり。11時半に大山寺到着。ちなみに鳥取市内までは京丹後から2時間強。無料の自動車専用道路が所々で整備されずいぶん所要時間が短くなった。距離も10km近く短縮の118km。大山までの200kmだって、待ち合わせなどがなかったら4時間弱でいける。
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 夏山登山道を歩き始めてすぐに正午の時報が聞こえた。多くの人が利用するこの登山道は、しっかりと踏み固められているのでラッセルはない。14時頃、黄砂がきつくなり海岸が見えなくなった。北壁も霞んでいる。
 8合目まで登り、滑降開始。スキー場もそれ以外も含め今シーズン初めてのアルペンスキー。去年の3月1日の大山以来の踵を固定しての滑降だ。ターンの内側の足の使い方に若干違和感を覚える。くされ雪に大苦戦。ただし、転けてもすぐに止まる。
 下山したら黄砂がとれて北壁がはっきりと見えた。さすがに西日本の雄、圧倒的な眺めだ。滑りは苦労したが、快晴の1日を楽しむことが出来た。最後は筑豊ラーメンで締める
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なごり雪に氷ノ山を阻まれる

 3月12日、スキー場ライブカメラで目的地までの除雪を確認してから、8時半頃に家を出て兵庫県関宮町の氷ノ山国際スキー場の逆水セントラルロッジへ。スキー場の営業は2月末で終了。すぐに一度除雪が入っているはずだが、その後の寒の戻りでまとまった積雪があった。前日のライブカメラ映像は一面真っ白で確認できなかった。
 さて、ライブカメラの映像通り、スキー場中腹のセントラルロッジ逆水までクルマで入れたが、次の課題は雪である。一度全面地面が露出したゲレンデは、しっかりと白い雪に覆われてシーズン中のような姿。背後のハチ高原も真っ白で、こちらは瀕死の状態で営業していたスキー場が息を吹き返した状況だ。
 前日までに積もった雪は、今朝からの気温上昇で重く湿っている。このラッセルは大変だ。クルマ2台(そのうち1台は朝カメラの前を行ったり来たりしていた)が止まり先行トレースがあるので、登山届をポストに投函し、スキーを履いて歩き出してみる。しかしそれでもラッセルは大変。これでは山頂はもちろん、半分もいけないだろう。このコース、滑りが快適なのは山頂周辺なので、このままでは苦しいだけとなりそうだ。というわけで、東尾根登山口までの300m程の林道区間で断念。そのままスキー場ゲレンデの斜面に登り一本だけ腐れ雪に苦しみながら滑る。
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 登山中止の旨を書いて下山届を提出し、氷ノ山国際スキー場を後にする。図書館に寄り道しながら、春のぽかぽか陽気のドライブ。休暇の届を出してはいるものの、職場に戻って少し仕事をしてから帰宅。翌朝ライブカメラでゲレンデのシュプールを確認。

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2010/03/10

ちょっとだけ寒の戻り

 冬に逆戻り、と期待した寒の戻りだったが、近畿北部では大したものではなかった。5年ほど前までは、この時期にも除雪車が出るほどの積雪を伴う寒の戻りもあったし、去年は彼岸を過ぎた3月下旬に平野部でも雪化粧をする寒の戻りがあった。なのにニュース等でこんなに騒ぐのは、これまでが暖かかっただろう。
 それでも、雪不足で一時閉鎖していたわかさ氷ノ山スキー場が一部営業再開。そして、今シーズンの営業終了宣言をしてしまった奥神鍋も復活。
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2010/03/08

濡れた路面には泥よけが必需品

 土曜の午後は雨がやんだので、少し出かけるのに自転車を使う。まだ路面は濡れているので、泥よけ付きのランドナーを選ぶ。すぐ近くの用事なので走り足りない。少し田んぼの中を走るが、時折小雨が顔に当たるのですぐに家に帰る。距離にして6km、たった20分だが、全く体を動かさないよりはいい。
 この雨を記に気温が下がり、翌日曜にはライブカメラで見るハチ高原は真っ白。週明け火水曜の寒の戻りでさらに山には雪が復活しそうだ。楽しみ楽しみ。
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扇ノ山残雪調査と図書館・資料館巡り

 土日は雨予報なので、今週は1日動けることとなった金曜日に出動。9時前に家を出て、隣の豊岡市の図書館へ。山の雑誌「岳人」のバックナンバーを借りたいのだが、地元の図書館には置いてない。京都府の公共図書館ネットワークで検索をかけると京都市内の図書館2館に見つかったが、京都市内の図書館は雑誌を他の図書館への貸し出しをしていないといわれた。ならば兵庫県である。お隣豊岡市の図書館は京丹後市の図書館利用者を受け入れている。隣の町だが、府県境をまたいでいる。つまり、兵庫県の公立図書館ネットワークも利用できるようになっているのだ。ということで相生市と猪名川町の図書館に岳人があることを調べた上で豊岡市立図書館に開館の10時きっかりに到着。結局、他館の雑誌を借りる場合には、図書館に入ってから半年を経過しないとだめ、だということでまた後日に申し込むこととなった。
 豊岡市立図書館の本館を出たら、豊岡市日高町へ。旧日高町は登山家植村直己が高校時代までを過ごした地であり、植村直己冒険館という資料館もある。そして、豊岡市立図書館日高分館は、山の本が充実している。いろいろと目に付いた本を集めて計6冊借りた。
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 スキー場がひしめく神鍋高原だが、唯一奥神鍋のみがまだ営業を続けている。最下部のゲレンデは、人工雪の部分だけが帯状に細々と雪を残しているのみ。これでも昨シーズンよりは遅くまで営業できている。
 村岡から湯村温泉を抜けてR9を鳥取県境付近まで走ってから、南に折れ扇ノ山の懐へ。
 海上の集落の奥までは除雪がされている。その先どこまでクルマで入れるかが、残雪量調査の第一歩。最初に雪が道路を覆っている区間は、除雪がされ、軽トラックの幅程度の轍が付いている。長さは30mほど。両側の雪を跳ね上げながら強引に通り抜ける。その後しばらくは雪がなく、芝桜公園を過ぎて桂の滝入り口で雪が道を塞いでいた。厚さは20cmほどで、長さ10~15mほどの区間。これでもうこの先にクルマではいることはできない。500mほど引き返して芝桜公園脇の広場にクルマを止めて、出発準備。
 12時40分、スキー板を担いで歩き始める。山々を覆うガスは1日とれないだろうが、幸い雨風はなく寒くない。歩き始めれば、むしろ暑い。最初の雪を越えるとしばらくは雪がないが、シワガラの滝入り口付近から所々雪が出始め、さらに時々切れ目があるがほとんど雪に覆われた状態となる。板を付けたり外したりしながらその様子を頭にインプットしていく。今後の降雪と雪解けの状況により、どこまでクルマで入れるか自転車を使う方がよいか、という判断をするためのベースになるわけだ。先週の高温と雨のせいか、法面からのデブリが多い。
 標高850mを過ぎて到着した上山高原は日当たりがよく、ところどころ地面や道路のアスファルトが見えているが、板を外すことなく歩いていける。調査はここまででいいのだが、それでは楽しみがないので、上山三角点(点名は「東丸」)を滑ることにする。高原にぽこっとつきだした上山は、道路から標高差60mほどの丘である。ホワイトアウトに近い景色の中から突然見えたその姿は、全身真っ白な雪化粧というわけではなくかなり雪が解けている。
 まずは、登山道の階段の北側の雪渓を登る。山頂の手前で雪はとぎれる。昨日の雨でゆるんだザラメでどうにか滑れないことはない。
 ふもとのベンチとテーブルにザックを下ろして(最初に下ろしておくべきだった)、2本目は登山道の南側の雪渓。こちらの方が山頂近くまで雪が残り、また疎林の中を楽しく滑ることができる。こんな風に登って滑ってを楽しむには最適の、ステップソールにセミハーフキャンバーのKARUHU「10th MOUNTAIN」。登っていくうちに一時ガスが薄くなって高原の様子を見渡すことができた。
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 雪渓の最上部にスキー板を突き立てて、草原を歩いて頂上へ。扇ノ山はガスで見えず。すぐに雪渓へ戻って滑り降りる。こっちの方が距離も長くていい。せっかく林道を長々と歩いてきたので、もう一本滑ってから下山。林道はすいすい。
 16時、芝桜公園脇のクルマに戻る。ほとんどガスに覆われていた。農家の年輩の男性がいて、どこから来たか訪ねられる。そして、よくここまでの道を通ってこれたなぁ、どこまで登ったか、などというやりとりが続く。
 さあ、次の目的地へ急ごう。湯村温泉までは来た道をたどり、そこからは浜坂へ北上。目指せ日本海。ちなみに、家から上山高原までは、神鍋高原を抜ける山間ルートでも、香住・浜坂の海岸ルートでも全く同じ距離である。扇ノ山への往路と復路で周回コースとするのはいつものこと。今日はその両方の道沿いに寄り道すべきポイントがある効率的な行程となるのだ。
 とりあえず海に近いのだろう、という漠然とした勘が的中し迷うことなく「山陰海岸ジオパーク館」に16時30分到着。さすがに平日、見学者は誰もいない。ここは、昨年9月にオープンした、鳥取県東部から兵庫県、京都府に連なる海岸の地形などを説明したパネルや岩石、砂が展示された資料館である。そうした展示物もいいが、やっぱり目を引くのは大きな窓から間近に見える日本海の絶景だった。曇天ながら、ずいぶん明るい空だ。
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 閉館の17時にジオパーク館をでて、周囲を散策。浜坂は植村直己と並ぶ但馬が生んだ偉大な登山家加藤文太郎のふるさと。その加藤文太郎の山に生きた生涯を描いた「孤高の人」の著者、新田次郎の記念碑を見学。もちろん加藤文太郎本人の記念碑も、少し離れた場所にある。また、この浜坂(現在は新温泉町立)には「加藤文太郎記念図書館」があり、図書館に併設して加藤文太郎の使った登山道具などが展示してある資料館となっている。今回は立ち寄らなかったが、4年前に訪れたときの写真を掲載しておく。また、加藤文太郎の記念碑にも、2000年5月に見ていると思うのだが、当時はまだデジタルカメラよりも銀塩フィルムのカメラをメインとしていたので写真はすぐに出てこない。
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 さて、浜坂サンセットビーチを後に帰路に就く。余部鉄橋は、新しい橋がずいぶん出来ているようだ。

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2010/03/02

奥神鍋、万場スキー場

 神鍋スキー場祭で一日券が1000円なのだが、神鍋高原でまだ営業できているのは奥神鍋と万場だけ。センターホールも真っ茶色の万場は、今日限りで今シーズンの営業を終える。これでも、昨年よりも半月遅くまで営業できている。この冬は内陸部ほど雪が少ないため、去年よりも早くに営業を終えざるを得ない氷ノ山周辺のスキー場と比べるとましかも知れないが、春分の日の辺りまで普通に営業できていた頃がもう過去のものとなってしまった。仕事をさぼって、御大K氏と共に今シーズン最後の神鍋を訪れる。
 さすがに下の2本が登行リフトと化してしまった万場でなく奥神鍋の駐車場にクルマを入れる。普段は万場からはいることが多いのだが…。同じ考えの人が多いようで駐車場にはクルマが結構並んでいる。
 民宿街の外れの畑の上を行く登行リフトに乗ったはいいが、リフトは遅い上に、下車した後には雪が解けて野菜の畑と化したゲレンデを延々歩いて次のリフトへ歩いていく。
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 リフト3本を乗り継いで万場へ。こちらのユートピアゲレンデで今日の大半を過ごす。
 リフトに乗っていたらゲレンデを滑るテレマーカーを発見。「あれは最初に教えてもらった人かも知れん」と、御大K氏。聞けば、1月中旬、別のグループでアップ神鍋を訪れ、孤独に初テレマークに苦戦していた姿を見かねて教えてくれた人がいたと言う。
 そのテレマーカーは、「ひょうご山蹊記」の著者で、Webサイト「Tentrek」のJPさんのご夫婦。1月に御大K氏と出会っただけでなく、実は2年前に氷ノ山坂ノ谷コースを、当時アルペンスキーの御大K氏と御大T氏を連れて滑ったときに、行動を共にした別パーティの中の1人だったそうだ。ほかにもニアミスはあり、つまりは世の中狭いということだ。
 JPさんはK氏のその後の上達ぶりに感心して、もう次の段階に行った方がいい、とミニ講習会が始まった。私も一緒にやってみる。
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 JPさんたちと別れ、しばらく滑っていると雨が降り出したので、奥神鍋に戻り餅まきを後目に退散。
 私の今日の狙いは、半月前に使い始めたステップソール板のKARUHU「10th MOUNTAIN」に慣れること。だいぶ馴染んできて、滑れなかった昨日の氷ノ山の憂さを晴らした。


 万場は今日で終わり。奥神鍋は来週くらいまでだろうか。

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五里霧中の氷ノ山三ノ丸から坂ノ谷コース

 本題に入る前に、舞鶴、豊岡、鳥取での転向について述べなくてはならない。2月24日(水)、25日(木)の22度を超える最高気温、そして26日(金)も20度近くまで気温が上がる中での30mm前後の雨。これが、一週間ぶりに訪れた氷ノ山を劇的に、そして無惨な姿に変えていた。
 どんよりとした空と久しぶりに肌寒い空気に覆われた土曜日の夜に降り出した雨は、予報よりもしっかりと降った。28日、日曜朝5時50分、雨がまだ止まず、薄暗い丹後を出発。養父ですうさんと合流。夜が明けて多少明るくなり、雨は止み薄日の射す瞬間もあるが、なかなかすっきりと空模様の回復が見えてこない。若杉高原大屋、ばんしゅう戸倉の両スキー場は、既にリフト営業を終えて、茶色い土の斜面と化している。若杉峠、道谷集落辺りはうっすらと雪化粧。昨夜からの降水は山では雪となったようだ。道中に見える川の流れは、この数日の雨の降り方以上に増水気味。相当に雪が解けているようだ。
 戸倉峠の兵庫側、堀のヤマメ茶屋近くの国道脇パーキングスペースにクルマを一台置いて、わかさ氷ノ山スキー場へ。所々土が見えている下部のゲレンデ。その代わり上部は真っ白い霧に覆われている。
 スキーパトロールで登山届を記入し、9:20、リフト1回券2枚を買ってゲレンデトップへ。スノーピア第3リフト沿いの上部ゲレンデは、リフト中間駅から下のみでの営業。登山者は最上部まで乗せてもらえるのでありがたい。
 9:40、板をザックに付けてつぼ足で歩き出す。我々と前後して登山パーティも出発。先週は、ガチガチに固まった根雪の上に20cm程の新雪を踏んで歩いたのだが、今日はそれらがすっかり消えて、昨夜からの新雪がうっすらとあるのみ。所々に残る根雪はすっかり緩んで、地面まで踏み抜いてしまう。周囲の木には、小さな樹氷が付いている。厳冬期の大江山連峰で見られるような、小さな樹氷だ。さらには小さなつららも見られ、気温の上昇を物語る。いつしか足下は緩んだ根雪が現れ始めた。
 やせ尾根のいつも雪庇ができているところには、普段と反対方向に雪庇。よく見ると、一般的な雪庇ではなく、風上側にのびる樹氷と同じようなもののようだ。
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 つぼ足区間では、比較的若い二人組のパーティに追い抜かれた。三ノ丸台地入り口のブナ林で板をザックから外して装着していると、我々と前後して出発した年輩の大所帯パーティが追いついてきた。10:15分。
 私の板は今日もセミハーフキャンバーのKARUHU「10th MOUNTAIN」。先週に続いてシールを使わずステップソールで登る。出だしで氷化した根雪にもたつく間に、ほかのパーティに先行される。氷化部分は斜登行でやり過ごし、新雪がたまっているところを選んで何とかクリア。シール登行のすうさんと同じタイミングで板を付けたのだが、それが勇み足だった。その後さらに平坦な区間になると、ステップソールが早い。つぼ足orスノーシューパーティをどんどん追い越す。雪原はホワイトアウトの状態で広い範囲の様子は分からないが、ずいぶんチシマザサが出ているようだ。三ノ丸が近づくほどに、そのササの出方は激しくなる。去年でいうと3月下旬のような様子だ。去年もかなり雪解けが早かったはずなのに。
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 三ノ丸避難小屋通過。ガスが濃く、ブッシュに隠れてしまったのか東屋に気づかなかった。さらに、10:45、展望櫓のある三ノ丸ピークへ。板を外し写真を撮っていると二人組の山スキーパーティが追いついてきた。「ワサビ谷は…」と訊ねられ、先週でも雪が少な目だったのにもう完全にだめであることをアドバイスする。我々は、ガスが晴れそうもなく、藪も出ているので山頂の往復をあきらめ下山を決意。彼らはとりあえず山頂を目指すようだ。我々が下山を開始するときに、つぼ足区間でいったん我々を追い抜いていた若い二人組もやってきて山頂へと通り過ぎていったが、入れ替わるように先ほどの山スキー2人組が山頂をあきらめて戻ってきた。スキー場のリフトに乗る前に、天気の回復を見越して塗った日焼け止めは、全く必要なかった。11:10、下山開始。
 避難小屋までは藪が多く狭い夏道を滑ると、我々の後を追ってきた大所帯のパーティがやってきた。狭い道は離合困難。小屋からは来た道をそれ坂ノ谷コースへ南下開始。ホワイトアウトで方向は全くわからない。GPSレシーバーだけが便りだ。雪面に顔を出すチシマザサを避けながら、緩んだ根雪と重く湿った新雪に悪戦苦闘。ドンぴしゃで坂ノ谷コースのブナ林に入り、気に付けられたコース案内の番号札を見つけたときには一安心。スノーシューの単独登山者が登ってきた。林道の雪がずいぶん解けていることを告げて三ノ丸を目指していった。
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 林の入り口で板を交換してみる。ブーツのサイズが2.5cmも違うのでケーブルの調整も一苦労。私の方は、ビンディングをケーブルから3ピンに変える。ケーブルと違ってブーツサイズを問わないし、この先の林道でストックだけで板を着脱できるようにという狙いだ。
 シングルキャンバーの板をはいても、快適とは言えない雪。一度ウロコの板や3ピンビンディングも試してみたかった、というすうさんはなかなかうまく滑っている。これで初の山行き、一年生テレマーカーというから末恐ろしい。
 しばらく滑ってから板を戻す。林の中の雪面に、突然スキーのシュプールが始まっている。どうやらスノーシューでここまで登ってきて滑り始めたようだ。太いシュプールだが、我々が苦しんでいる雪できれいにターンをしている。短い板らしい。
 濃いガスのため木に付けられた番号札が見つけにくい中、ピストンのシュプールならば信用できると安心して付いていったら、うっかりミスをしてしまった。途中で分岐する積雪期のコースを行くつもりが、夏の登山道沿いに下り始めている。距離にして300mほど行き過ぎていて、ステップソールの私は戻るのもそう苦にならないが、すうさんはシールを付けなければつらいのであきらめてこのまま下山する。番号札は冬道沿いなので、GPSレシーバーのをよく確認しながら先行シュプールをたどる。ちなみに番号札は葉が茂る夏場には見えない。
 林道に降りる手前の密度の濃い杉林は、雪質も悪くて苦戦。この杉林を迂回することが冬道の値打ちなんだろう。杉の木にぶつかりそうになりながら、あるいは軽くぶつかりながら下り、何とか林道が見えてきた。12:30、林道に降り立つ。
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 林道は、坂ノ谷登山口と殿下コース登山口の分岐付近がよく水の流れで雪が切れている場所なのだが、そこはまだまだ雪が豊富。さっきの登山者の言っていたことは大げさではないのかと思ったのもつかの間、その下で雪が切れ始めた。結局、ヘアピンカーブ区間までは日当たりにより、その下の谷底区間では水の流れにより林道の雪は寸断され、何度もスキー板を外し、時には外した板を持って何百mも歩いて林道を下った。雪がある区間でも雪が重くて板が走らない。状態がよいときには30分ほどで下れる林道を、今日は1時間半もかけて降りた。ちなみに、ブナ林の途中からの先行シュプールは林道からは途切れていた。1メートル程の短い板には雪が緩みすぎて滑らないようで、途切れる寸前はスキーのシュプールでなく足跡のようになっていた。また、スノーシューの踏み跡も途中からなくなり、雪を踏み抜いたつぼ足が増える。スキーよりも着脱に手間がかかる上、滑る楽しみもない。結局誰もあえぎながら下っている。14時下山。
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 こちらに残しておいたクルマに乗り込み、わかさ氷ノ山スキー場へクルマの回収へ。途中、若桜でおみやげの弁天まんじゅうを買う。ガスはむしろ朝よりも降りてきていて、ゲレンデ滑走も視界不良のようだ。このスキー場も、来週の土日まで持つかどうか。

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