須川渓流と古道そして手掘りのトンネル
だらだらと過ごす曇天の連休。いつの真にやら昼下がり。破れたタイヤを外して、昨日買ってきたタイヤをMTBに装着。パンクしてない後輪も交換。何せ、新車として買ったときからついていたもの。2001年の春先から9シーズン目に入っている。体重が乗るだけにバーストした前輪よりすり減っている。もちろんチューブも交換。抜いたチューブにはタイヤの内側のゴムが劣化して崩れた粉をまぶしたような状態。そのチューブのバルブに力を加えると、根本からぽっきり。ここは負担がかかるし、リムの穴から水も入り込むのだ。そして、両輪のタイヤもチューブが既に寿命だったというわけだ。
作業を終えたら、早速走りに行こう。家からも行ける近場だが、もう遅くなったのでクルマで出発。20分で京丹後市弥栄町野中の集落センター、かつての中学校の分校だ。お隣は小学校。周囲は田植え。
自転車をおろして丹後半島縦貫林道へ標高差400mの登り。その先には森林公園スイス村や碇高原総合牧場などの観光施設があるので、行楽客のクルマが何台か通る。
すれ違いざまに軽トラからクラクションをならされた。今シーズンはテレマークデビューをし損なった知り合いだった。クルマと自転車を止めてしばし立ち話。私が目指すコースを歩いたことがあるとのことで、少しアドバイスをもらう。
縦貫林道に突き当たったら、右折。太鼓山風力発電所の風車群を左に見ながら、森林公園スイス村へ。行楽客で賑わうテニスコート、キャンプ場を抜け、自然歩道の入口を捜すがはて、どこだ。近くに止まった軽トラから下りてきたここの職員が「あそこ」と教えてくれた。ちなみに、家は私と同じ集落である。
一瞬にしてキャンプ場の賑わいとはうって変わった山の深さ。おいしそうなシングルトラックに吸い込まれそうになるが、目指す道はそれを右に分岐するようだ。スイッチバックの急坂を下り、渓流沿いの道となる。片斜面に付けられた径の路肩はもろく、石も転がってほとんど乗車不能。我慢の押し下り。何度か沢を渡るが、丸太を組んだ橋は腐って落ちそう。そのうちの一つは既に落ちていた。沢への落差は大したことないので渡渉する。
本日のメイン区間は、スイス村から須川集落までの約4km。既に書いた前半3分の1は、ほとんど乗れず、渡渉ありのアドベンチャー区間。そこを我慢すれば中盤のMTB乗り乗り区間。そして、終盤は普通のダブルトラックとなる。
中盤の乗り乗り区間にも一カ所丸太を組んだ橋がある。実はここは数日前に下見に来たときにも危険を感じていたのだが、今日渡っている途中で丸太の一本を折ってしまった。結局ここも沢に下りて渡渉。完全防水の靴を履いてきて正解。
ダブルトラックまで来ればもう安心。スーパーカブで下見済み。左手の渓流が美しい。そしてなんと言っても昭和13年着工、14年完成のツルハシやノミで掘ったトンネルが見物。トンネル内はぬかるんでいる。
須川の集落では猫が迎えてくれた。あとは舗装路を集落センターへ。
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