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2009/05/09

信州大渚山24時間不眠不休スキー登山

 私のGWは4連休。最も天気が良かった2日の土曜日は午前中仕事。そのあとの連休に、小谷温泉を拠点とする長野新潟県境頸城山塊の二山を滑ろう狙っていたのだが、
 「明日は天気が不安定となり、ところによってにわか雨があるでしょう」という天気予報に翻弄され、せっかくの連休を生かした遠出ができず、近場で活動するばかり。しかも、インターネットで見るレーダー画像では雨は太平洋側だけだし、ライブカメラによれば妙高も白馬も山はくっきり見えている。各地で高速道路の渋滞を告げているが、北陸自動車道は渋滞なし。
 気付けば、休日を残すところ1日。6日に日付が変わる頃に、雨の丹後を出発。とうとう日本海側でも夜になって雨が降り出した。北に行くほど雨は降りにくいが、ライブカメラでは夕方から小谷は結構な雨足だった。
 宮津、舞鶴を過ぎて若狭の国へ。小浜でR27を離れ、広域農道へ。深夜にも関わらずたまにクルマが通る。さすがに大型連休。
 敦賀の牛丼屋で豚丼を食べてから北陸道のインターチェンジへ。だがゲートの前で止められ、事故のため敦賀・今庄間が通行止めという。仕方ないのでR8へ。水津で高速道路を迂回するクルマが列になったR8をそれて県道207号線。かつての北陸本線のトンネルを抜けて今庄I.C.から北陸道に乗る。相変わらず断続的に雨が降っている。休憩に立ち寄ったS.A.では、名神や関越道の渋滞を告げている。真夜中だというのに。北陸道も結構クルマが走っている。
 以後順調に糸魚川。雨は止んで雪山が見える。いいぞ。交通量の少ないR148を南下。頸城山塊や北アルプスが近づく。道の駅小谷でトイレを済ませて、小谷温泉へ。日が差し始めていい感じ。どうやら行けそうだ。
 本来は、雨飾山と大渚山を狙っていたのだが、どちらか一つに決めないと行けない。温泉の集落を過ぎてとりあえず、雨飾山の登山口のキャンプ場へ。除雪が進んだこの時期、大渚では手軽すぎて物足りない。よし雨飾にしようと出発の準備を始めるが、気になって携帯電話で降雨の状況をチェックすると結構近くまで雨のエリアが近づいている。ダメだこりゃ。あきらめて、大渚山に変更。鎌池へ。
 鎌池で準備の最中に雨がぱらつく。いきなり機先を制され意気消沈。一時的なものか、降り続くのか降雨のチェックをしたいが携帯電話の通信圏外。再びキャンプ場に移動して携帯電話を取り出す。先ほど私が準備しているときに到着した登山者のクルマはなくなっていた。あきらめたのか。
 今のところは通り雨のようなので、再び鎌池に戻っていざ出発。こちらにも数台のクルマが止まっているが、鎌池が目当てで、山に行くのは私一人。
 最初は雪が途切れているところもあったので板を担いだまま歩く。そのあと雪が繋がって40分ほどで湯峠。途中目標の大渚山がよく見える。そして雨が降ってきた。
 1365ピークは雪解けの登山道を歩く。鞍部を越えて大渚山本峰へ取り付く。登山道が出かけているが、その脇の締まった雪をつぼ足出歩く方が楽だ。背後には雨飾山、そして天狗原山と金山が大きい。勾配がきつくなってきたので、スキー板をザックに付ける。シールは使わなかった。
 その山々が徐々に霞み合羽のフードを打つ雨音がうるさい。登るに連れて風も出てきた。寒いなぁ。合羽を付けていない下半身は濡れてしまった。自転車用のメッシュの指切りグローブしか付けていない手も冷たいが、ザックをおろして合羽ズボンやオーバーグローブを出すのが面倒だ。我慢できない寒さでないのでそのまま行く。頭の中に下山後の温泉とラーメンをイメージして、寒さを乗り切ろう。
 南斜面の右端を登っているのだが、林が濃い。左に寄れば木々の密度は薄くなるのだが、巨大なクラックがあるので余りそちらには行けない。標高1450m付近でスキーを置いて登ることを決意。ここからは斜度が急になり、木々の密度も濃い。滑るのは無理だろう。
 勾配はきつくても板がなくなれば登りのペースがあがる。標高1500m位で勾配が緩む。赤塚不二夫や水島新治などの1970年代のTVアニメにでてきた頑固オヤジの禿頭のように、この山の山頂部分は2段階になっている。その出っ張った前頭葉の上に出たのだ。
 そして頭頂部の取り付きは急勾配。一部雪が解けた登山道は難所だ。それを越えたら、山頂。木のベンチが出ている。最高地点。完全に隠れていなかった雨飾山だが、よりガスが薄れはっきり見えてきた。輪郭がうっすら見えるだけだった天狗原山も姿がはっきりしてきた。ささやかながら、好意的に迎え入れてくれているようだ。
 この山頂は東西に長い。今いるのは東端。西の方にも行ってみる。そちらには2階建ての東屋の展望台があったが、雪面と大して変わらない高さだ。
 下山開始。ガスが切れ妙高山も見えてきた。北方には、姫川の河口と糸魚川の平野部、そして日本海がうっすらと見えた。足下には小谷温泉も見えるし、今日歩いてきた林道や鎌池も。
 急斜面を下り、スキー板を置いたところに戻る。そしてブナ林を一気に下る。鞍部で板を外して1365ピークを登り返し、再び板を付けて登山道脇の残雪をつないでできるだけ滑る。藪が多くて楽しんでいるとはいえないが、板を持って下るよりはまし。林道へ下りるところで板を外さねばならなかった。林道は勾配が緩く板が走らない。
 濡れ鼠となってクルマに戻る。2台ほどクルマが止まっていて、私が撤収をしていると隣のクルマから女性が下りてきて、山に行って来たんですか、と声をかけられた。そんな私を見て決心が付いたのか、合羽を着て鎌池の方へ歩いていった。私は、トイレでズボンとシャツを着替える。下着は濡れたままだ。
 まあ、1週間前の扇ノ山よりは滑れた。扇ノ山の雪は今日の雨で致命的なダメージを受けているはずだ。これで山陰最後の砦も陥落。中国山地のスキー登山は壊滅。今シーズンは閉店ガラガラだ。
 クルマを出して、小谷温泉に下る。半月前にオープンした露天風呂へ立ち寄る。林間の露天風呂は最高に気持ちいい。冷えた指先に感覚が戻ってくる。一時的にほぼ止んでいた雨が再び降り出した。ここは料金が定められていなくて、任意の協力金を箱に入れる。
 露天風呂を出て、R148の道の駅小谷へ。混雑しているので、ここでの食事は止めておみやげだけ買って出発。糸魚川でラーメンにありつく。海沿いはほとんど降っていないようだ。
 そして北陸道に乗って帰路に就く。さすがにクルマは多い。だが渋滞するほどではない。今度は敦賀まで無事に高速道路でたどり着き、若狭湾沿いを西へ。眠くなってきた。何度も休憩。クルマを止めてトイレに行ったり、飲み物を飲んだり。徐々に休憩を短い間隔でとらなければならなくなってくる。クルマを止めて目を閉じるといつの間にかうとうとして、通り過ぎるクルマの音で目覚める。時間がかかるが、絶対に交通事故を起こすわけには行かない。
 あと5分で家につくところで最後の休憩。家についたら、最後の難関車庫入れだ。以前信州から延々と雪道を帰ってきたとき、最後に気が緩んで車庫の壁でドアミラーを吹っ飛ばしてしまったことがある。「無事帰還」を強く念じながら慎重に車庫入れ。やった完璧だ。出発からちょうど24時間だった。
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コメント

こりゃあすごい!参りました!
 24時間寝ずに信州を車で往復そして山スキーしてきたんですね。
 はいかいさんの運転強度、睡眠耐性(そんな言葉あるんかいな?)にはかないません。翌日に疲れはなかったですか?家に着いた夜は寝られましたか?僕はすべてバツです。 

投稿: すう | 2009/05/10 22:11

 もちろん、前日のうちに十分睡眠をとっていたことと、2日頑張れば土曜日ということも想定の内でした。でも木曜金曜と眠い2日間でしたね。疲れは心地よかったです。まあ、晴れていれば軽い山でしたからね。
 それより、私の場合は登りのスローペースが課題です。
 去年の2月の雪山講習で初めて戸隠スキー場を訪れ、今年の3月に戸隠へのスキー登山遠征。その帰り道に北アルプスの展望を求めて鬼無里から嶺方峠越えを帰路に選び、小谷の道の駅に立ち寄ったのが今回の遠征先選びに繋がりました。改めて、雨飾山も滑りたいですね。

投稿: はいかい | 2009/05/10 22:48

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