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2007/06/11

くじらアパートは完走できるのか?

 まずは、京都新聞電子版の記事の引用をごらんあれ。
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球形茶室で 休憩いかが 京大生が移動住居、東海道行脚へ Kyoto Shimbun 2007年6月4日(月)
京大農学部学生の林さんと製作した「くじらアパート」(京都市左京区・京都大)
京都大の学生が、木と和紙を素材に球形カプセル住居を製作し、自転車に載せて東京まで走る準備を進めている。人を飲み込む「くじらアパート」と名付けた移動住居で、寝泊まりするだけでなく、茶室として道行く人と交流しながら、1カ月かけて国道1号を東に向かう。
くじらアパートを作ったのは、農学部4年の林剛平さん(22)。授業の実習で家具製作に取り組んだ時、揺れるいすのイメージが膨らんで球形住居になり、昨年9月から製作に取り組んだ。
輪状の板材を組み合わせた直径1・6メートルのカプセルで、和紙を張り合わせて防水加工し、丈夫で軽い構造にした。一輪車を改造した三輪車に載せて運搬可能で、フレームから下ろして寝泊まりができる。
自らの作品をアピールしようと、東海道行脚(あんぎゃ)を計画。11日に京都を出発して、東京を目指す。行程の各地で寝室、茶室として活用するという。林さんは「カフェのブースや子ども部屋などにも使えるのでは。施主やスポンサーとの出会いを求めて旅立ちたい」と話している。
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 写真、動画が見られるWebページはコメントにURLを貼っている。
 まあ、凄いなぁ、と思う。ただし、正直言ってよくこれで京都から東京まで行こうと思うな、という感じ。もう18年も前になるが、京都・東京間に匹敵する、静岡・丹後間を自転車で走った者の正直な思いだ。
 あそこまで運動性を無視した作りだと、ペダルを漕いで進むメリットを感じない。歩いてリヤカーのように引っ張った方が楽じゃないかと思う。それなりの距離やアップダウンのあるコースで走行テストをやってみたのかなぁ。少なくともあれでは上りも下りも坂道には歯が立たないと思う。事実、TVのニュースでは京都と滋賀の府県境の上りでは降りてロープで引っ張っていた。下りでも、車輪の回転にあわせてペダルも回ってしまうので乗っていられないか、体力を消耗するかだろう。それとも、自転車のように車輪の回転を逃がす仕組みになっているのだろうか。
 もう一つの懸念は、交通事情である。静岡・丹後間600km弱を実走3日間で自転車で走っても、クルマ、それも大型トラックと同じ道を走り続けることにかなりのストレスを感じた。自転車よりも車幅をとり、しかも運動性能の低い乗り物で、クルマの脅威に耐えることはことは至難である。また、道路の凹凸の厳しい区間もあったが、その辺りも大丈夫だろうか。
 それと、Web検索をかけてみたが、公式サイト、公式ブログは見あたらなかった。携帯電話があればBLOGの更新ができる。建築家を目指す自分自身のPR、出会いを求めてというのだから、インターネットを活用すれば有効だと思うのだが。
 と苦言ばかり書いているが、これで完走したら正直言って凄い。22歳の若さがあれば、何だって可能なのかも知れない(そういえば、静岡・丹後を走ったのは20歳の夏だった)。是非完走して、おっさんをあっといわせて欲しい。

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コメント

京都新聞電子版
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007060400182&genre=G1&area=K10
スポニチアネックス
http://www.sponichi.co.jp/osaka/soci/200706/10/soci206726.html
毎日新聞のBLOG(「くじらアパート」でページ内検索してね)
http://kyotomaimedia.blog87.fc2.com/
動画はこちら(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=bnv5yXdooRA

投稿: はいかい | 2007/06/11 23:12

はじめまして。
こちらが林さんの公式サイトではないかと思われます。
http://www.kuzira.biz/
いくつかあるリンク先がどうなっているのか私も分かりませんが、今日見たら、夜間に録ったような写真が増えていました。

投稿: fu_r | 2007/06/15 00:02

fu_rさん、コメント、そしてサイトの紹介ありがとうございます。
 件のサイトですが、旅日記のところがリンク切れでサイト自体が死んでいるのかと思っていましたが、 fu_rさんのご紹介の後で再び訪れると更新されていましたね。近江八幡(14日)までの消息が記されていました。本日(18日)またリンク切れしていましたね。
 日記はBLOGで、というようなこともかいてありましたが、BLOGどこにあるんでしょうね。
 ところで、蒸し暑い雨の季節を選んだのは、耐久性、快適性への挑戦なのでしょうか。とにかく、事故にだけは遭わないようにと願っています。
(追記)
 結局、トップページで指定されているリンク先と実際のファイル名の食い違いがリンク切れの原因で、今のところ
 http://www.kuzira.biz/web-content/k-korokoro.html
 にアクセスすると旅日記が見られます。またファイル名変えられたら見られなくなりますが。
 なんと、壊れているのはWebページだけでなく、くじらアパートの台車も故障で停滞のようです。

投稿: はいかい | 2007/06/18 21:07

 トップページからのリンクがつながり、更新は頻繁ではないものの旅行記があがりましたね。
 読んでみてこちらの勘違いに気づきました。最初から完走するつもりはないんですね。険しいところはトラックで、という気楽な感じのようです。

投稿: はいかい | 2007/06/22 19:56

お返事遅れてすみません。

私も全区間、あれで行くのかと思ってました(^^)
どうしても1か月で東京へ、とも思ってないようで。
現在は、台車を挽いて歩いているような記述があったりしますね。
8月に欽ちゃんと並走で東京着…は、ないか(笑)

投稿: fu_r | 2007/07/01 14:06

 3日読売テレビの夕方のニュースで彼の前半戦の特集を見ました。(http://www.ytv.co.jp/ns/top.html クローズアップNEWS)
 「無謀ともいえる挑戦!」とキャスターは言っていましたが、レポートの映像は「様々なトラブルを乗り越え、旅を続けている」という肯定的な仕上がりになっていました。故障のためトラックを使ったことには触れず、子ども達や大人の人々とふれあいのシーンを強調されていました。
 到着予定は、つまり旅そのものに計画性はなさそうです。さらに彼のWebのトップページのTVの放送の告知(なんと日付が間違っていた)といい、国道一号線を行くといっておいて米原を回たことといい、事実関係との食い違いは気にならない大陸的な性格の持ち主ようですね。
 旅先で、修理にいって構造の甘さを指摘されたり、スポンサー契約を拒否されたりという辺りもまた彼にとっていい経験になるのではないかと思います。

投稿: はいかい | 2007/07/04 04:31

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» 「くじらアパート」移動中 [東京流行通訊]
YouTubeに面白い映像が登場した。なにやら不思議な球体が、京都から東京に向かってゆっくり移動中なのだ!「くじらアパート」がこの移動式住居の正式名称で、三輪車に乗せられてかたつむりのように移動する姿はとてもユーモラスだ。その姿が国道1号線上に見られるようになってから、一ヶ月近くになる。その持ち主は、球体の中に住むだけでなく、移動しながら人々と交流し、あっという間に雑誌やテレビやネットの話題になってしまった。 京都大学農学部4年生の林剛平(はやし・ごうへい)さんは、この持ち運びできる丸形住宅「くじ... [続きを読む]

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